MotoGP

ドヴィツィオーゾ『限界はないと言うことが分かった』

『ドヴィツィオーゾ:限界はないと言うことが分かった』

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★1月15日(月)、ボローニャにあるドゥカティ本社内の公会堂で2018年版マシンのプレゼンテーションが行われた。

★なお、同プレゼンテーションで公開されたのは2017年版マシンに最新カラーリングを施したもので、本来のGP18機は冬季テストで披露される。

★アンドレア・ドヴィツィオーゾは2017年、マルク・マルケスと最終戦までタイトル争いを続け、結局、総合2位には終わったものの満足できるシーズンとなった。

★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。

「去年のようなシーズンの後だと、やはり良い冬を過ごせるもんですね(冗)。
チャリティレースをいくつかやりました。いつも喜んで参加してるイベントなんですよ。それから、友人と一緒に何日間か暖かい方に行ったりとか。」

【チャンピオン候補としてシーズンを迎えるのは、モトGPでは初めてのこと…】
「良いもんですねぇ。ここ何年もの間、こう言う感じではなかったから。僕にとっては慣れ親しんだ状況なんで、ピリピリした感じはありません。去年のタイトル争いの時と一緒です。
ミニモトから始まり、これまでのキャリアでは常に上位にいるのが普通だったから、今は然るべきポジションにいるって感じです。」

【一時的なものだと言う者もいるが…】
「違いますよ。去年、『神の恵みを受けている』なんて状態だったことは一度もありませんから。あれは多大なる努力の賜物で、自分らが速い理由は認識してます。だから、『今年はもうあんなことはできないのでは…』とは、心配してません。」

【批判に対し、完全に免疫ができたようで…】
「ある種のことには、あまり心配しなくても良いって分かったんで。
去年、僕の勝ち方が独特だったってことは承知してるし、僕の私生活も独特で…普通の生活なんですよ。今やスポーツ界には、スーパースターが大勢いるって言うのにね。
別に、そうしようと思ってそうしてる訳ではないんです。何年もの間、僕を抑えていたものが、今や一つの能力になってくれました。喜ばしいことですよ。」

【唯一の目標はタイトル獲得?】
「それを目指している者の1人だってことは確かです。ただ、どんな相手と戦わなければならないかは熟知してますから。ライダーにしろ、マシンにしろね。
ここ3年間、モトGPクラスの戦闘レベルはかなり上がっているし、レース優勝ができそうな選手も大勢います。以前は、こんな感じではなかったから。」

【つまり?】
「なにかと厄介になってきてるってことです。タイトル獲得を目指そうと思ったら、毎回表彰台に上がれないにしろ、少なくともトップ5には入らないと。
去年、僕らがタイトルを逃したのは、苦手トラックで7〜8位なんかになってしまっていたからです。マルケスはそんなことはしてなかったでしょ。」

【マシンを開発していかなければ…】
「どこが限界かは明確で、コーナー中盤でのスピードが一番の問題なんです。もう何年も前から解決できずにいるんですよ。
去年のプレゼンの際、それなりのリザルトがまだ出ていないうちからタイトル云々と話題にし…まぁ、その後、リザルトは出てくれましたけどね。今年はもっと覚悟ができているし、モチベーションも上がってます。ただ、地に足をつけて行かないと。」

【ドヴィ選手は、さらに成長していけそう?】
「昨シーズン、新たに分かったことがあるとすれば、それは誰にも限界などないってことです。限界があると思い込んでいた僕が間違っていたわけです。今は、あらゆることが可能なんだと認識してます。だからと言って、全レースで優勝できるとは言いませんけどね(笑)。」

【去年の6勝を超えるとか…ドゥカティ機での優勝は特別?】
「励みになりますよ。それを成し遂げた選手は少ないんだし、ドゥカティは日本のトップメーカーと戦うべく決死の躍進を遂げていますから。
ドゥカティ機で勝つのは格別ですよ。まず、マシンに歩み寄り、理解しようとしなければならない。
鳴り物入りでやって来て、結局、逃げて行った選手が大勢いたでしょ。」

【ライダースーツには『DesmoDovi』と記しているが、いまやライダー市場では引く手あまたのようで…】
「そう言う意味では、今年は重要な年になるでしょうね。おそらく、2015年よりも重要かな。特殊な状況が多そうでしょ。マルケスがホンダ離脱を決める可能性だってあるだろうし、ヴァレンティーノ(ロッシ)はまた1つ年を取り、遅かれ早かれ引退するでしょう。そして、僕ですよ…僕の評価は変わってきているから。」

【そう言うことを考えていると調子が狂う?】
「もうそう言う段階は過ぎましたね。状況を上手くコントロールしていかなければ。今は冬季テストやカタール開幕戦に集中するだけです。今後のことについて、まだドゥカティとは話し合ってないんですよ。まぁ、早々に話し合うとは思いますけどね。」

【今年、ロレンソ選手は手強いチームメイトになりそう?】
「現在に至るまで、僕らの関係は良好だし、2人ともそれぞれの作業に集中してます。
ホルヘ(ロレンソ)のことは良く知っているし、どれぐらい強いかも分かってます。今年はタイトル争いに加わってくると思いますよ。戦闘力が上がるようならば、状況は一変するでしょうね。」

【激しい接触戦なんかもありそう?】
「レースでは当然でしょ。ただ、僕らが対立するようなことにはならないと思いますけどね。互いに賢く振る舞い、上手くやっていかないと。」

【ロレンソ選手と言えば、アレックス・デボンをコーチに雇ったが…ドヴィ選手は?】
「そう言うのって、アッと言う間に普及しますよね。どのコーチも同じことをしてるわけじゃないのにね。例えば、カダローラなんかは、技術的な意味でいけば、他に類を見ない存在でしょ。かなりの目利きで、ヴァレンティーノと組んで、かなり特殊な作業をしてますよ。そう言うことができるのは彼だけです。強いて言うなら、もう1人ぐらい心当たりがありますけどね。
あと、各選手にはそれぞれ個性があって、要求も違うってことを念頭においておかないと。こっちの選手で上手くいったから、あっちの選手にも使えると言うわけではないから。」

【去年はミシュランのタイヤが何かと話題になっていたが…】
「今年は特性を維持して欲しいもんですね。
ブリヂストンが実に安定していたので、僕らはそう言うのに慣れてしまってるんですが、ミシュランはそうではないから。
トラック毎にタイヤが変わるとは言わないが、でも、コンパウンドはそうでしょ。5種類も違うコンパウンドがあったりとかね。
つまり、上手く使いこなせる温度幅が狭いってことですよ。ただ、様々な要素に左右されはしますけどね。気温や路面温度、ライディングスタイル、マシン等にね。だからこそ、上手くバランスを取るのが難しいんですよ。」

(2018年01月15日『Gpone』)
(2018年01月14日『』)


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POSTED COMMENT

  1. MOS より:

    元ドヴィチオーゾのファンより

    それ・・・ホンダワークスに昇格した時に
    言ってほしかったんだけどね。

    そうすれば、今頃ロレンソと並び称されていたはず・・・

  2. 坂本八 より:

    >強いて言うなら、もう1人ぐらい心当たりが
    誰だろね?
    俺の予想はジャン・ミシェル・バイル

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