カピロッシ『ライダーの意見が一番だから』2018シルバーストンGP中止

『カピロッシ：ライダーの意見が一番だから』

★8月26日（日）、シルヴァーストンGP決勝戦が雨天中止となった。

★中止決定にあたり、レースディレクション（マイク・ウェッブ、フランコ・ウンチーニ、ローリス・カピロッシ）が会見を行った。

★ローリス・カピロッシ氏（レースディレクションのドルナ代表、セーフティコミッションメンバー）のコメント。

【レース中止はセーフティコミッション会合で決められたそうだが、ドヴィツィオーゾ選手には同会合開催の連絡が行かなかったとか…】
「その件については分かりません。私の担当ではないので（※連絡はIRTAが行った）。全チームマネージャーに連絡が行ったことは確かだし、その証拠にホルヘ・ロレンソは参加してました。ロレンソと言えば、セーフティコミッション会合には来たためしがないと言うのに…」

【ダヴィデ・タルドッツィ氏（ドゥカティ・チームマネージャー）にも連絡は行かなかったそうだが…】
「なんて言っていいものやら…全チームに連絡はしてますから。」

【最終的にレース中止を決めたのは？】
「選手らの意見が聞きたかったんですが、最終的には彼らが決めました。極めて複雑なコンディションでしたからね。
私とフランコ（ウンチーニ）が30分おきにトラックに入ってアスファルトの検分を行ったところ、小雨になっても状況は改善されませんでした。」

【今後もシルヴァーストンで開催される予定？】
「アスファルトの再舗装はしなければならないでしょうね。業社は2年保証をしてるそうなんで、彼ら次第でしょう。6週間ほどかけて原因を究明し、その後、再工事となるでしょう。
我々が業社を手配するようなことはしません。せいぜい、どこに委託すれば良いかアドバイスをするぐらいですね。
何かしらの問題があったことは確かでしょう。陥没に加え、雨のせいで大変なことになってしまったのだから…原因を突き止めなければ。」

【雨で問題が起きることは分かっていた？】
「誰からも何も言われてません。警告のようなものさえありませんでした。」

【しかし、Ｆ1レース後、ハミルトン選手やサインツ選手がシルヴァーストンのアスファルトを批判していたが…】
「そう言った話が出てきたので、サーキット責任者に連絡したところ、問題ないと言われました。いずれにせよ、対処するような時間もなかったんですけどね。
改善したはずが、改悪されてしまうことも時にはありますから。」

【もしラバト選手の転倒・骨折がなければ、今日、レースは開催された？】
「されなかったでしょう。ラバトの事故があってもなくても関係なかったでしょうね。
今日、安全なコンディションでないことは明らかだったし、我々は毎回レース前にトラックの検分をしてますから。
モト2/モト3のウォームアップ中に小雨が降っていたが、トラックコンディションは良好だったんです。しかし、その後、雨がやまず、悪化してしまった。」

【カピロッシ氏の現役時代なら開催されていたと思う？】
「私はライダー寄りの立場なんですよ。ライダーの言うことが第一優先ですから。ライダーらが開催できるようなコンディションではないと言ったので、私はそれを信じます。
11時15分にウォームアップラップが行われた際、かなり劣悪な状況だとは言ってました。限界ギリギリで、かなり操縦しづらい状況だったそうです。それで開始を遅らせたんです。
天気予報によれば16時には天候が回復するはずだったが、結局、そうはなりませんでした。」

【このような状況になると予測できた？】
「できませんでした。」

（2018年08月26日『Moto.it』記事参照）

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