モト3『ヴァレンシア・テスト、タイム測定なし』
ヴァレンシア・サーキットで2月8〜10日、モト3クラスのIRTAテストが行なわれる。
ドルナが新設した同クラス(250cc4ストローク)が、63年間続いてきた125ccクラスの最終レースとなった同じコースでデビューするわけだが、なんと公式タイム記録は得られず、各チームが都度、公表してゆくと言う形になった。
前代未聞の状況ではあるが、モト2クラスとの合同テストと言うことでこうなってしまった。
総勢65名のライダーが走ることとなり、モト3クラス31名のうちイタリア人ライダーは4名。FMIチームのロマーノ・フェナーティ、アレッサンドロ・トヌッチ2選手がイオダ機で参戦し、イオダ・レーシングチームからはルイジ・モルチャーノ選手が、また、ニコロー・アントネッリ選手がチーム・グレジー二よりホンダ機を駆
ることとなっている。
公式タイムは出されないとは言え、この新クラスの一団が今後の指標となってはゆくのだ。
昨年の125ccクラスでトップ争いを繰り広げたニコ・テロール、ヨハン・ザルコ両選手はモト2へと昇格し、注目は2011年のサプライズことマーヴェリック・ヴィニャーレス選手(BQRチーム、ホンダFTR機)へと集まることだろう。また、先週のヴァレンシアでKTM機を駆り速さを見せつけたサンドロ・コルテーゼ、エクトル・ファウベル両選手からも目が離せない。そして、若き期待の新星…マルク・マルケス選手の弟アレックス選手が、負傷したアレックス・リンス選手の代役としてモンラウチームのホンダ機を駆り、シーズン中もワイルドカード参戦の話も出てきている。
今回のテスト期間中、現地時間の午前10時〜午後3時まで両クラスによる合同走行となり、その後は午後5時まで50分毎に交替でコースを使用する予定。
これまでの同コースでの125cc機ラップタイムでは、2007年のガボール・タルマクシ(1分39秒0)がトップとされているが、今回の天候や、マシンが新しいこと等を考えると、非公式とは言えこれ以上の好タイムが期待できるのではないか。
イタリアの大雪から逃れたい方は、無料見学ができるそうなので良かったら行ってみたら。
テスト参加選手リスト
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年02月07日)
そう言えば昨晩、アレックス・デ・アンジェリス選手が
《テストが始まるが、敵は寒さと大風だ》とつぶやいてましたが…
みんな、ケガしないで頑張ってね!クリックPrego