ドヴィツィオーゾ『打倒ロッシが目的じゃない』：2013モトGPセパンテスト【第2日目】

インタビューなんかを翻訳してると、だんだん喋ってる雰囲気なんかも伝わってきたりするもんなんですが…
今回のアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手のインタビュー…
けっこうイライラピリピリした感じがしてきまして…
ドヴィツイォーゾ選手のコメントって…今まで何度も訳してきたけど、こう言う感じは珍しいかなぁ………

モトGP『ドヴィ：打倒ロッシに来てるわけじゃない』

★セパンテスト2日目終了。ドゥカティはニッキー・ヘイデンが9位、アンドレア・ドヴィツィオーゾが10位。両選手のギャップは0.2秒。ライバル陣とは1秒05〜1秒08差。四天王のみならず、クラッチロー、ブラドル、バウティスタ、スミスらプライベートチームよりも遅く、モトGPプロトタイプ機の中ではドゥカティ勢が最後尾。
ブラッドリー・スミス選手はモト2クラスでさほど活躍もせずモトGP昇格し奇跡のライダーと言われていたが、それでもヘイデン選手に0.2秒、ドヴィツィオーゾ選手に約0.5秒の差をつけている。

★ドヴィツィオーゾ選手のコメント
「前にも言ったけど、僕はヴァレ（ロッシ）の上を行くために此処にいるのではなく、ドゥカティ機をまだ表彰台争いできるようにさせるためで…それ故の2年契約ですから。ヴァレを上回るだけじゃダメなんです。目的は全然別ですから。

【ホンダやヤマハとのギャップを埋めるためだと…】その通り。ただ、今のところ、それはやってません。まずは正しい進路を定めなければ…ここではディテールに関して作業してるんであって。問題点の解決をしてるわけじゃない…テストすべき新パーツがないんですから。

【では、いつ頃？】開幕戦は迫ってます。同じマテリアルで行くことはないだろうけど、ただ、いつ出来てくるかは知らないし、特に、何がくるかも知りません。

【あるものだけで、どうしろと？】それについて話すのは時期尚早です。最終日のコンディションが良ければ改善していけるでしょうけど、他の選手にしても同じ話だろうから。その段階で、うちと他との違いが見えてくるでしょう。セパン第2回テストなら、確実のもっと色々なことが分かってくるでしょうね。とにかく、今回が僕にとっては初テストなんですから。走る毎に分かっていくような疑問点はたくさんあるわけでね。

【ヴァレンシアでのネガティブではなかった第一印象は？】マシンがポジティブかネガティブかなんて誰にも分からないんじゃないですか。個人的な経験からそう言うんですが…僕はホンダにもヤマハにも乗って、そして、今やドゥカティもですから。いつもこう言う感じでしたよ…つまり、半分も分からないって言うか。こうなるとは思ってなかった…でも、ヤマハ機の時だってそうでしたから。

【オースティン・テストは？】モトGP機ではテストと言うのは常に重要なもので。ただ、時間とマテリアルとの兼ね合いを見てからじゃないと。

【今日は若干改良されたシャーシのテストを？】ええ。ヘイデン選手が使ってたのです。ブレーキングの第2段階を改良したってところでしょうか…たいしたもんじゃないですが。オーリンズの新フロントフォークも試さなければならないんですが、雨が降り出してしまって。ここ1点ってわけではないが…あちこちについて作業があります。セパンテスト2回目まで待っててください…改善されてますから。他の選手も改善されてくるだろうけど、タイムを見る限り、彼らにマージンはそれほどないでしょう。」

★ニッキー・ヘイデン選手のコメント
「ラップタイムに見どころはないけれど、当然のことながら改善はあったし、特にリズムが良くなりました。励みになりますよ。ただ、やることはどっさりあるし、全ての分野を改善していかねばならない。基本的にマシンはブレーキングポイントでは良いけど、コーナーと出口の加速を改善していかなければ。改良シャーシを使ってみたんですが、既にヴァレンシアで使ったことのあるやつでね。パフォーマンスの問題ではないんですが…タイムは同じなんで…ただ、ちょっと安心感が出てくるんですよ。

【エンジン5基になることは？】大きな違いはないでしょう。

【マルク・マルケスが強い走りをしてましたが…】マルケス？前にも冗談で言ったけど、あと2年モト2に居てくれたら良かったのに。当然、超速ですよ…ヴァレンシアでもそうだった。勝利に飢ええ、モチベーションも高く、マシンも良くて助けになってくれる。誰も驚きはしないでしょう…本人が驚いてるの？奇妙ですね…だって、ヴァレンシアではヘルメットを被った途端に強い走りをしてたんだから。」

（日本語翻訳：La Chirico / 伊語記事：2013年02月06日 Gpone記事より抜粋）

なんか…去年のロッシ選手を彷彿させる表情ですかねぇ…

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