MotoGP

ホンダLCR『なぜザルコはシーズン途中から調子が落ちてしまったの?』チェッキネッロ

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『チェッキネッロ:なぜザルコはシーズン途中から調子が落ちてしまったの?』

★先日、ホンダLCRのルーチョ・チェッキネッロ(チームマネージャー)が、空港での乗り継ぎの合間に伊サイトに次のように話した。

前編はこちら

【2025年シーズンには及第点を出せる?】
「私はポジティブ思考な方なんで、全体的にはOKなんですが…細かい点を見るならば、2つの局面がありましたね。
(シーズン序盤は)アルゼンチンの6位、カタールの4位と続き、フランスで優勝、ブリティッシュGPは2位と…まぎれもなく好調だったんですよ。
しかし、シーズン後半がねぇ…ちょっと苦戦してしまったと認めざるを得ないでしょう。」

【なぜ苦戦してしまったの?】
「私の解釈としては…いくつかの要因が重なった結果でしょうね。フランスGPとブリティッシュGPでの好リザルトは、天候による影響が大きかったんですよ…フランスなんかは、うちには有利なレースでね。
ブリティッシュGPでは運に恵まれ、フロントのソフトタイヤを上手くコントロールできたんです…ドゥカティ陣営はグレイニングに苦しみ、グリップの低いミディアムに履き替えるしかなかったでしょ。ドゥカティ6選手の戦闘力が落ちたとなれば、こっちの作業は半分終わったようなものですからねぇ(笑)。
結局、レースでは首位を走っていたクアルタラローがリタイアとなり、ソフトを履いていたベッツェッキが優勝しました。つまり、この2GPに関しては、天候の影響が大きかったんですよ。」

【では、それ以外の要因とは…?】
「元レーサーの視点で言うならば、シーズン序盤からコンスタントに好リザルトを出したため…ザルコが本来よりも若干強めのプッシュをするようになり、結局、転倒が増えていった…と言うことでしょうね。
しかも、転倒が増えるとエンジニア陣は情報収集ができず、セッティング作業に影響が出てしまうんです…それで選手もピリピリした走りになり、実力をきちんと発揮できなくなるんですよ。
負のスパイラルに入ってしまったと言うわけでね。一方、KTMやアプリリアは調子が上がっていったじゃないですか。うちはチーム全体でまた苦戦してしまい、マシンセッティングへの自信がゆらぎ、選手に信頼感を与えようと道をさまよいだしてしまった…。
まぁ、我々のせいでもあったと言うことでしょうね…そうした状況から抜け出したい一心で、セッティングを変えすぎてしまったんです…しかも、最善策を見つけられずにね。」

【ホンダからの改良パーツは助けにならなかったの?】
「隠しても仕方がないんですが…ファクトリーチームより数レース遅れで投入されたもんですから。
投入されてからは、こちらも徐々に作業を始め、ラスト2〜3レースでは事態は改善されていきました。予選2へダイレクト進出できるようになり、ミールやマリーニに迫っていけるようになりましたからね。」

[ 後編に続く ]

(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Twitter Instagram

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POSTED COMMENT

  1. ギリギリ爺 より:

    ワークスより数レース遅れて投入されるとすると、有効なパーツが出て来る度にハンディを負う事になるね。

    常に開発を行っているレースの世界ではとても大きな差ですね。
    ホンダが後半戦で急成長したのは間違いないが、マシンの成長の度合いが高い程に、ワークスとの差も大きい事になりますね。ミルやマリーニに適したバイクになったという意見も多かったが、根本的にワークス優先なのは当り前の事で、同じ土俵では無い。特にホンダはワークス内で開発する感じですね。ドゥカティは、全てのドゥカティライダーの意見を取り入れてる感じがする。

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