モトGP 『ロッシのドゥカティ移籍のおかげで恩恵を受けた』
バレンシアが誇るモトGPライダー、エクトル・バルベラ。125cc＆250ccでは優勝ならず、両クラスとも2位どまりながら、昨年のモトGPルーキー年は最終戦で8位、総合12位。2011年はますます頑張りますぞ。
セパンのテストが楽しみですか？
「とっても。マシンから離れてたった数ヶ月なのに、もう何年も経ったみたいに思えます。新しいマシンは凄く格好良さそうだし、もう乗ってみたくってね。ヴァレンシアでのテスト結果と同じぐらい、レベルを上げてゆきたいんですよ。11月のヴァレンシア最終戦は、なかなか良かったしね（8位）。去年、セパンのテストでは2、3秒ってところで、本戦は1.1秒だったから、現在の目標は0.1秒にすることですね。」
バルベラ選手が見たと言う新ドゥカティ機は、マドンナ・ディ・カンピーリョで発表されたロッシ選手のマシンのことですか？
「いえ。僕のマシンを組立ててる最中に、メカニックが隠し撮りしてくれた写真を見たんです（笑）。」
カラーリングなどは？
「サメみたいな感じですね。ヒレとかエラとかがあって獰猛そうなんです。色が付くらしいですが、黒の縞模様ですごっく良いですよ。乗ってみたくてウズウズする感じです。」
2010年に比べ、変わることとかあると思いますか？
「どこか改良されていれば良いんですけど。でも、メカニックに聞いてみなければ分からないですね。ベースは同じでしょうね。もう、かなり良い出来でしたから。」
どの辺をもっと改良してもらいたいのですか？
「電気系統と重量配分ですね。その辺については、もう充分に手を加えてもらいましたが。シートの窪みが大き過ぎて、体重移動が上手くいかなかったんですよ。それ以外については、セパンで様子を見ることになりますね。」
ヴァレンティーノ・ロッシ選手がドゥカティに移籍したことで、何か恩恵はありますか？
「あるでしょうね。ドゥカティ入りはポジティブなことですね。今までドゥカティに乗って勝っていたのはストーナー選手だったから、彼が基準になっていたんですよ。つまり、ドゥカティもそのラインでしか動かなかった。でも、ロッシ選手の方がもっと一定した走りのノーマルなライダーですから。僕自身、同じようなタイプだと思っているんでね。ロッシ選手がマシンを改良してくれたら、ドゥカティの選手全員がそれを良いと思えるでしょうね。」
5月まではロッシ選手の調子も戻らず、ロレンソ選手とストーナー選手に有力だと思いますか？
「ええ。そこにペドロサ選手も入れてね。ロッシ選手は肩のケガで大変ですから。ガデア選手なんかは20才でも治るのに4ヶ月かかったのに、ロッシ選手はもう30才越えてますからね。完治に5ヶ月はかかるでしょう。ただ、ことが始まったら肩だ何だって言ってられませんから。まだドゥカティのマシンには慣れてないからとか愚痴れるでしょう。いつだって有力選手なわけだし、ヤマハに移籍した時と同じぐらい期待されてますしね。トレーニングの結果がどう出るかでしょうね。ヴァレンシアのテスト結果だと有力選手とは言えないけど、古いマシンのうえ手術前だったわけだしね。」
今年のバルベラ選手はどんな感じですか？
「目標は順調に進むことです。チームはこの1年で経験を積んだし、僕も同様。マシンについても、作業のやり方についても分かったし。もっと戦えるようになるでしょう。経験した分、返ってくるだろうし、金曜日にまでやってるトレーニングが功を奏すでしょう。ポテンシャルがあるんで目標は高く持ってます。去年の上で行くことですね。」
2010年はルーキーでしたが、今年はプレッシャーが増えそうですか？また、2012年も参戦できるかどうか心配してますか？
「ひとつのモチベーションですが、シートを失う危険性は感じてません。心配してるのは、自分が昇ろうと励んでいるレベルに到達し、細かい部分をもっと完璧に仕上げられるかどうかです。モトGPって言うのは、全てを放り出して、ただ日曜日に辿り着けば良いってものじゃない。毎日、最善を尽くしていなかればらならないんです。自分はモトGPのレベルに達している。だからこそ、ここまで来れたんですから。」
2012年に800ccから1000ccへ変更しますが、楽しみですか？
「オフィシャルであれサテライトであれ1000ccに変わるのは同じですが、今後のことは全て2011年にかかっています。僕のキャリアにとって一番重要な年ですね。」
（日本語翻訳：La Chirico / 西語記事： Diario AS 2011年01月24日）
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「新マシンって、ロッシ選手のを写真で見たの？」
って、けっこう失礼な質問じゃないんでしょうかね…
ストーナー選手が基準だと迷惑だった
ドゥカティ全選手に激励クリックPrego
