モトGP『いつもこんな風に命がけでやれない』
レースはどうでしたか?
「ちょっとだけ危険な賭けに出ました。ちょっと125ccや250cc時代のレースみたいでした。オール・オア・ナッシングのレースね。スタートから全力投球して、各コーナーでもね。そう言う時って言うのは、すぐに転倒するもんなんですよ。TVに映ってたかどうか知らないけど、もう、目を閉じちゃって下向いちゃうぐらいに恐かったカーブもあったんですよ。ヴァレンシア流でね、目を開けた時は、ちゃんとマシンにまたがってましたよ。」
いつの話ですか?
「ダニを越した後の2周のことでした。ケーシーのタイムが下がってきたんで追い越してやろうと思ったんですが、でも、ケーシーがもの凄くプッシュしてきて。神様か、他の何かのおかげで、あの恐さを乗り越えられたんですよ。」
2位でしたが、まるで優勝したみたいに喜ばれてましたね。
「はい。今まではもっと簡単に勝ってきたって良く分かってますから。もの凄い懸命に稼いだ1秒だし、僕の人生で最高のレースだったと言っても言いぐらいです。まぁ、そのために勝たなければならないもんなんですが。」
ストーナー選手とそう離れていないってことを証明されたのでは?
「(ケーシーが)0.2〜3秒落ちてきてたって言いましたけど。ホンダ勢がちょっとだけ遅かったんで、くっついて行けそうだったんですけど、こう言うタイプのサーキットばかりじゃないですから。大喜びはできませんよ。ホンダの馬力にはまだ及びませんからね。
でも、まぁ、′99年にはアルサモラ選手が一勝もしないでチャンピオンになってることだし、僕らは何勝かはできるかもしれないし。そうじゃないとしても、条件を満たしておくためにも表彰台には上がらなきゃね。そうするには、マシンも良くしていかなきゃ。」
ストーナー選手は、ホンダで走ってるのとドゥカティで走っているのでは、どちらが危険ですか?
「ここのコースだと、あまり変わらないんじゃないですか。でも、ホンダだと今までになかった安定感がありますね。」
今回のレース、どの瞬間から“いける!”って思いましたか?
「どんどん良くなっていったんですよ。初日には既にテストより良くなってたし、その後も良くなっていったし。
むこうが、もう少し遅くなってくれて、僕がもう少し速くなる必要があったんです。
スタートは非常に良かったですね。むこうほど慎重じゃなかったし。前に出たかったんですよ。彼らを抑えたかったんでね。でも、直線でね…。」
それで、1周目にダニとトラブってたんですか。
「はい。僕はインコースに入りたかったんですよ。抑えこめればと思ってね。でも、とにかく彼の方はインの…スペースのない所でこっちを抜きたがっていた。」
競り合っていた時、ペドロサ選手の問題点には気がつきましたか?
「それは分からないものですよ。可能性は色々ですからね。ケーシーやダニから一度も離れなかったし、ハンドルを握りしめている限り、最後までチャンスがあるって分かってましたから。」
頑張ったわけですか?
「はい。チームのモチベーションは高かったし、1秒1勝ですね。」
ヴァレンティーノ・ロッシ選手の7位と言うのはどう思いますか?
「TVに調子悪そうに映ってたのかどうか知りませんけど。良く走ってますよ。ブレーキングも強いし、マシンも深く倒してるし。ただ、トップグループのレベルがもっと高いし、現在、ドゥカティは馬力でいったら3番目ってところじゃないかな。ただ、それは変わってゆきますからね。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2011年03月21日)
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とりあえず今のところ、
ロッシのことはどうでも良さそうですね…
ロレンソ選手、人生最高のレースに祝クリックPrego