J.ロレンソ：シモンチェッリ出場停止処分を求む

モトGP『ロレンソ：シモンチェッリを出場停止させるべき』

マルコ・シモンチェッリは落胆し、ホルヘ・ロレンソの方は毒づいている。
両選手の舌戦はエストリルからル・マンへと及び、そして遂に今日、コースの上で衝突。両選手共、第5コーナー（1番目の左折コーナー）で転倒と言う…とんでもないことになってしまったのだ。レースでは良くある馴染みの事故で、シモンチェッリ選手も無謀なライディングをしていたわけではなく、ただのミスではあるのだが、ただし、ロレンソ選手としてはペナルティーの対象にすべきだと。

ロレンソ選手はこう吠えている。
「興奮して言ったことだけど、冷静にはっきり繰り返しますよ。もし僕がレース・ディレクションならば、1レース出場停止処分にしますね。そうすれば理解するでしょう。以前、僕も1レース出場停止になって理解しましたから、それと同じようにね。」
シモンチェッリ選手はミスを犯したことは分かっている。ただ、ペナルティーについて話題にして欲しいとは思っていない。
「議論するのは無駄なことだと思いますが。レースって言うのは、こう言うものでしょう。ヘレス戦でのロッシ・ストーナー両選手の転倒事故に良く似たものだし、あの時は誰も非難しなかったじゃないですか。」

実際のところ、無謀だったかどうかと言う話ではないのだが、ただ、シモンチェッリ選手がミスを犯したことは明白で、それは本人も良く分かっており次のように話している。
「もっと注意しなきゃならなかったんです。言い訳は何もできません。ロレンソ選手を追い越して危険を冒してしまった。その時は、無理なことをしているようには思えなかったんですが。タイヤが暖まっていない状態で、見送ることもできたんだし。それに、あの時は3位を走っていたんであって、最後尾にいたわけじゃないんだしね。追い上げるのに無理しなきゃって言う状態じゃなかったわけだし。ホルヘまで転倒させてしまったのは本当に申し訳ないと思ってます。彼には謝ります。ただ、これはレースのことだし、もちろん、わざと転んだわけでもないし。」

これに対しロレンソ選手からは辛辣な回答がなされている。
「（シモンチェッリ選手が）転びたかったわけでもないし、僕を巻き込みたかったわけでもないのは当然なことでしょ。ただ、プレイステーションでもやってるみたいな操縦をすべきじゃないって話ですよ！こっちは限界ギリギリで走ってるって言うのに、向こうはインから入り込んで来て、こっちに向かって倒れてきた。タイヤが暖まっていないんだから転倒して当たり前でしょ。あれは無謀ライディングではないし、ペナルティーを受けるようなものでもないけれど、でも、何もなしって言うのはおかしいでしょ。信じられませんよ。自分のスタイルを変えなきゃならないって分からないなんて…自分の過ちから何も学ばないなんて。操縦が乱暴すぎるんだって学ぶべきでしょ。結局、彼のせいで、こっちは大切なチャンスを失ってしまったんだ。今日はストーナー選手よりも速かったし、総合順位だって挽回できたかもしれなかったのに。それどころか取れたのは10ポイントで、今は28ポイントも離されてしまったんですから。」

と言うわけで、またもやシモンチェッリ選手はデリケートな状況に直面することとなってしまった。次戦がムジェッロで、バレンシアではなかったと言うことが唯一の救いか…。


（日本語翻訳：La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年06月25日）

また、どうして被害者はスペイン人ばかりなんでしょうねぇ…

シッチ…いくらなんでも、そろそろ
どうにかしてくれや…クリックPrego