モトGP『アッセン成績表:ガリ勉スピース、シッチ落第』
マルコ・シモンチェッリ(評価4)
無惨にあっさり落第。ケーシー・ストーナーと並ぶモトGPクラス最速ライダーが、7戦中4戦でビッグチャンスをドブに捨てるなんてあり得ない。1勝でもすれば、最高峰クラスにふさわしいライダーになれた手応えが得られるものを。かなり手の届く所まで来ていたわけだし、少なくとも表彰台ぐらい…。今後、誰が補習授業をしてあげることになるのかな?
ベン・スピース(評価10)
一方、こちらの選手は授業を良く理解していたようだ。まるで文系高校のガリ勉君が韻を踏まない風刺詩を読むように、アスファルトを良く読み解いていた。すでにスーパーバイク時代に制覇している得意のコースであり、スピース選手にとっては大草原でムスタングを全力疾走させていたようなものだ。今回はホンダと同格に見えた。
ケーシー・ストーナー(評価8)
まともな考え方をするようになった生徒と言った感じ。今回の試験は非常に難しいと悟り、ミスを犯さないよう細心の注意を払っていた。ケアレスミスなし、正確無比な走りを通した。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(評価8)
この選手もまた優秀な成績を出した。日頃から勉強熱心な生徒で、閃きはないものの、ここ5戦では平均17ポイントずつ稼ぐ優秀ぶりで、4戦においては表彰台も獲得。ムジェッロ戦へは、イタリア人クラスのトップ成績でもって参戦することとなる。
ヴァレンティーノ・ロッシ(評価6)
典型的な天才タイプで、試験を乗り切るのに懸命に勉強する必要はない生徒。今回は使っていた辞書がおろしたてだったものだから、単語を調べる際に手間取ってしまったと言う感じ。そのため、もともと膨大な知識はあるものの、あるべきサポートを使えなかった。他の生徒達が混乱してくれたおかげで、上位に食い込めた。
ホルヘ・ロレンソ(評価7)
昨年の学年トップが最近は、自身の平均点をボロボロにしてる感じ。シルバーストーンとアッセンの2戦で、ストーナー選手の後ろを追いかける程度のポイントしか獲得しなかった。シルバーストーンは責任は本人にあり、アッセン戦の結果については既に教師らに不満を訴えている。
マルク・マルケス(評価10)
オートバイレースの大学と称されているコースに見事に取り組んでいた。飛び級して、最上級クラスに上がっても良いほどで、以前からモトGPクラスで四苦八苦している先輩らに比べ、優れた才能を持っていることはもはや周知の事実。
マーヴェリック・ヴィニャーレス(評価10)
恐るべき才能。すでに全科目が頭に入っている感じで、コースのコンディションが悪くなると好成績を出してくる。ここ4戦においては1位獲得が2回、2位が1回で、125ccクラス総合1位の呼び声も高く、チャンピオンを何人も育て上げている担任教師(チームスタッフら)も大満足だろう。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Mediaset.it 2011年06月26日)
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本当に…シッチの補習は誰がしてあげるんでしょう…