MotoGP

B.スピース:不言実行の男がヒーローになる時

モトGP『シュワンツを夢見て』




憧れのヒーローが実はただの人間だった…なんて知ることほど悲惨なことはない。夢は消え失せ、子供時代の終わりと共に…大人になるにつれ忘れ去ってしまうのだ。
モトGPクラスでの初勝利を飾った今日、スピース選手は男になった。ライダー人生において、これで2度目のことだ。

一度目はアメリカでのライダー時代、AMAスーパーバイクで走っていた頃。ヒーローとして崇め讃え、チームメイトでもあったマット・ムラディン選手を抑え、同じマシンを駆って2連覇を果たしている。憧れ続けてきた伝説のヒーローを、ただの人間に戻してしまったのだ。

そして二度目は今日、アッセン・サーキットの巨大スクリーンにその姿が映し出された時。スピース選手の脳裏にいまなお刻まれているシュワンツ選手やレイニー選手の姿ではなく、そこに見えていたのは自身のそれだった。
「信じられません。僕の人生で、一番大切な勝利でした。」
表彰台から降りた際の第一声と共に笑顔を浮かべると、いつもの真面目な表情、何があっても動じない口元にカーブが刻まれる。

畏怖の念、そして信念を抱いてモトGPクラスへと近づいてきた。まずはスーパーバイクでデビューし、初サーキットばかりを駆りながらもチャンピオンタイトルを獲得。そして翌年にはモトGPクラスへ。サテライト・チーム『Tech3』からコーリン・エドワーズ選手と共に参戦し、2度表彰台へ上がっている。
ヴァレンティーノ・ロッシ選手がヤマハを去った後、すぐにロレンソ選手のチームメイトに抜擢され、その独特の不言実行スタイルでもってワークスチームへと参入したのだ。シーズン序盤で苦労しつつ、今回のアッセンに至ったわけである。

スピース選手は肘を大きく開くライディングスタイルにより通称『エルボー』と呼ばれているのだが、遂に、それで1位となった。日頃は、ライバル達に大きく差をつけて走るストーナー選手を、まさに同じ形で打ち破ったのだ。ツィッターでは、憧れて続けてきたヒーロー達(例えば、自宅で応援していたと言うケヴィン・シュワンツ)からの祝辞も寄せられた。

「スタート後、最初の2ラップでマシンに対するフィーリングがとにかく完璧で、できるだけ差を伸ばそうとプッシュしまくれました。ケーシーも強くプッシュしてきてましたが、こっちにまだまだ余裕があったんです。」と話すスピース選手の口調は穏やかで、まるで決定的な事実にいまだ気づいていないかのようだ。それは今後、その名前が伝説のヒーローらと共にモトGPの歴史に刻まれると言う事実に。

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年06月25日


イタリア・スペイン語記事ばかりを読んでると
どうしても英語圏の選手のキャラクターって掴みづらいんですが
とりあえず今のところスピース選手について分かったことは
『不言実行』『真面目』『女っけなし』『マザコン』ですかね。
あっ、話は変わりますが、アッセン戦での実況ツィートで
「スピース・ママのあだ名が『エルボー』」って
誤訳してしまったんです。ごめんなさいね。

ラテン系ライダーを見慣れてると
『男は黙って…』系は新鮮だぞ!!クリックPrego

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