モトGP『ドヴィ&シッチ “いなくても困らない”』
ドヴィツィオーゾ・シモンチェッリ両選手の間には特別な類似点などない。常にそうだったわけだし、両選手がそれを隠していると言うこともない…と言うか、まぁ、互いが互いの人生にとって大きな存在ではないわけだ。
ただ、ここ最近、一方が自分のことを考える時、自然ともう一方の存在に思いを馳せている。つまり、運命共同体なのだ。
ドヴィツィオーゾ選手が昨日の午後(8月11日)、こんなことを言っていた。
「僕らは二人とも優秀で、二人とも速いけれど、二人のうちどちらも『いなくても困らない』選手なんですよ。
ホンダにはストーナー・ペドロサ両選手がいる。つまり、この二人でタイトルを狙っていけるわけです。なぜ僕らのことを抱えておくかと言えば、多分、HRCとしては僕らにライバルになって欲しくないからじゃないんですか。」
この発言の後、ロッシ選手が次のように話している。
「シモンチェッリ選手がドゥカティに来ることになっても、僕としては残念なんかじゃないですよ。僕らで開発作業を早められるでしょう。ドヴィツィオーゾ選手が来ることになっても同じことでしょうね。それか、二人とも来たとしても。」
もしそんなことになったら、いわゆる『イタリア対その他の国』と言う図式になるわけで、まぁ、愉快な(いや、興味深い)話ではある。ロードレース世界選手権の良い話のタネになることだろう。ただ、そう簡単には実現しないだろうが。
もう1つ実現しないことと言えば、月曜日の1000ccテストへのドヴィツィオーゾ参加もそうだ。もちろんホンダはペドロサ・ストーナー両選手でテストを行なう予定でいる。この件についてドヴィツィオーゾ選手はこう言う。
「当たり前のことだと思いますが。マシンが2台あったら、優先権はあの2人にあるでしょ。僕の立場がはっきりしない状態で、3人でどうにかできないかなぁなんて言えるわけないでしょ。多分、ミザノGP後に2回目のチャンスがあるだろうし、どんな条件であれ…少なくとも口頭の段階ではもう少ししたらホンダとどう言う風になるかはっきりするでしょ。」
ドヴィツィオーゾ選手にしろシモンチェッリ選手にしろ、どちらも短時間での解決を期待はしていないのだろう。また2012年予算に関しホンダは具体的な数字をいまだ確定しておらず、両選手と契約更新ができるかどうかも分からないでいるのだ。
今シーズン11戦目となるブルノGPでは、両選手ともレースを目前にしつつ周囲の状況も伺っている状態だ。ドヴィツィオーゾ選手はラグーナセーカ戦で『冷たい水(本人談)』を浴びせられた後、いまだ途方に暮れている。一方、シモンチェッリ選手は楽天思考。少なくとも去年のブルノ戦で悩まされた燃費問題に関しては楽観視しており、今シーズン前半におけるHRCの働きぶりからすれば、同様なことは二度と起きないだろうと確信している。そして、シモンチェッリ選手もまた月曜日には1000ccテストの代わりに、何か別な予定を入れられるわけだ。
「そうね、海にでも行こうかな。リッチョーネのビーチにね。」とジョークを飛ばしつつも、
「もしかしたら来年も海行きだったりして…。」と。
8月11日木曜日、今のところ雨は降っていない。ちょっと軽るめに行きたいものだ。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年08月12日)
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昨日、近所のコープに行ったら袋にシモンチェッリの写真がデカデカ載ってる
スナック菓子が山積みになってたんですが…
2人とも、居なくても困らないってことはないよ…クリックPrego
ドヴィはもう少しだけ限界へいく必要があると思う。 それで転倒するリスクがあるとしても今よりは評価は上がる。 今のドヴィは安定的だけどその安定的なスピードでは他の2人に明らかに劣るので厳しいんですよね。
シッチは全く逆。 速さのアピールは十分だからレース戦略とかをロッシやストーナーに学ぶべきかな。 シッチはライディング的には先行型だからストーナーの方が合ってそう。
共に若いけど3年目になると求められるものが変わってるって事を認識するべきじゃないかな。