MotoGP

ロッシ新マシン、口を閉ざすドゥカティ、1分48秒5の意味は?

モトGP『待望の新フレーム』




ヴァレンティーノ・ロッシの手にドゥカティ機が託されてから2ヶ月も経たないうちに、新シャーシにすべしと言う指示がはっきりと提示されていたのだ。
ムジェッロ・サーキットで今日、新1000cc機のテストがロッシ選手によって行なわれた。総合的にどんな結果だったのかを結論づけるのは難しい…と言うのも、テストが終了したのが随分遅かったうえ、いつになくドゥカティスタッフがやけに堅く口を閉ざしているのだ。常のテストならば、タイムで全てが分かるのだが。

今回、ロッシ選手がテストで刻んだ最速タイムは1分48秒5
これが800ccならば最高のタイムなのだが、それでもストーナー選手がテストで出した47秒3には及ばない。ただ、ドゥカティにとって初素材を扱ってのテスト第1日目であることも考慮しておかなければ。

目標は、『アルミニウム製の箱形』…すなわち『デルタボックス』なるフレームを作ること。全てドゥカティがプロジェクトをし、組み立てのみ英国FTR社が行なった。
ムジェッロのテストでは、まず、午前のほとんどを費やしてロッシ選手が新旧のフレームの比較検討を行い(古い方を使用したマシンでも転倒したことがある)、本日、いまだ未完とは言え新マシンのお披露目が行なわれたのである。
エンジンは相変わらず、例の『フレーム一体型』のままだ。

さて、ここで問題なのは、1分48秒5と言うのはロッシ選手が幾重もの困難に立ち向かって刻んだタイムなのか、それとも、楽々と出したものなのか。
なぜ、そこが問題かと言えば、特に今回のテスト結果が良好なものだったのか、それとも、まぁまぁ程度のものだったのかは、ロッシ選手の手応えにかかっているのだから。
午後過ぎ、電子制御システムに小さな故障が見られた他は、テスト結果が良好と見れる兆しはあった。つまり、ロッシ選手が暗くなるまでテスト走行を続けていたと言うこと。しかも転倒もせずに、ずんずんと周回を重ねて。マシンに対する信頼感が得られていなければ、そんなことはできないだろう。
まぁ、まだ序章に入ったばかりではあるが。


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Sport MEDIASET 2011年09月08日






別記事による、今回のテスト後のロッシ選手のコメントです。
「非常に長い一日だったけど、興味深かったですね。夕方6時半までやってたんですから。マシンの開発作業って言うのは、もの凄く集中力もいるし大変なんですが、いつだってとてもワクワクするものなんですよ。同じ方向を目指して最大限に努力しているグループの一員って感じになってね。
今日は電子制御システムやGP12機のシャーシを色々と検討し、フィリッポやスタッフにとっては貴重なデータがどっさり得られました。次の作業に向け、上手いこと動き出したって思いますよ。」


良い感じだけど、まだ手放しでは喜べない…てこと!?
じゃ、このまま頑張ってね!クリックPrego

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