モトGP『フィリップアイランドGP成績表』
1位ケーシー・ストーナー(評価10点満点+花丸)
高評価の理由は途方もない才能を持った高速ライダーだから。
今シーズン16戦中15回表彰台に上がり、そのうち9回が1位だったから。しかも唯一表彰台に上がれたなかった時(ヘレス戦)は、本人に原因はないのだ。
いまだにメンタル面で不安定だと言われ続けているから。
負傷したロレンソ選手が出場していたら、また別の順位に甘んじることとなったかもしれないが、雨で油断ならないコースでも気違いのようなプッシュで走り抜いたから。
いつも思ったことを口にするから。
800cc時代の最多勝ライダーだから。
別々のメーカーのマシンで(ドゥカティとホンダ)2回タイトルを獲得したから。
2位マルコ・シモンチェッリ(評価8点)
どの標的に向かう際にも素晴らしい反応で走る。フリープラクティスでは3回セッション中3回転倒していたが、予選ではファーストローを獲得し、決勝レースではたっぷりと差を付けた中、ラストまで2ラップと言うところでドヴィツィオーゾ選手に抜かれてしまう。しかし、くじけもせず凄まじいハードブレーキングでもって抜き返す力を見出したのだ。ブラボー!
3位アンドレア・ドヴィツィオーゾ(評価7点)
雨が降り始めてから目が覚めたようで、ツルツルのアスファルトで見事にホンダ機(評価9点)をコントロールし、ギャップを縮め、シモンチェッリ選手を追い抜いたのだ。ただし、ラストラップでは攻防する力はなかったが。
4位ダニ・ペドロサ(評価5点)
予選でも決勝レースでもホンダワークス選手の中では最低。本来の能力を下回るレースウィークエンドとなった。
5位コーリン・エドワーズ(評価5点)
自力ではなく、他の選手らのおかげで5位獲得。
6位ランディ・ド・プニエ(評価5点)
自慢できるのはドゥカティ陣で最優秀リザルトであったと言うことだけ。
7位ニッキー・ヘイデン(評価5点)
以前にもこんなことがあったが、予選ではもしやと思わせるが、決勝レースではいたずらに走っている。
8位トニ・エリアス(評価5点)
コースが変わっても、コンディションが変わっても、残念ながらパフォーマンスは変わらず。
9位ローリス・カピロッシ(評価5点)
予選では何かしたポジティブなものを見せていたのだが、レース中ずっとそうしていられるほど体調が許さなかった。
10位カレル・アブラハム(評価4点)
常に転倒を試み、きまって上手くいってる。トップから2周遅れとは言え、ランクインしたのがせめてものこと。
アルヴァロ・バウティスタ(評価6点)
またもや、なかなかの走りをしていたのだが、雨が降り始めたらスズキ機(評価6点)のコントロールを失ってしまった。
青山博一(評価5点)
予選では最悪と言うわけではなかったのだが(10位)、決勝レースでその姿が目に入ったのは雨で転倒した時だけだった。残念ながらモトGPでは結果を残せずWSB移籍となる。
カル・クラッチロー(評価4点)
スタートラインでエンジンを停止させ、その後に転倒。彼もまたツルツルアスファルトに裏切られた選手だ。
ヴァレンティーノ・ロッシ(評価4点)
予選は惨憺たるもの、レースではなかなか以上の走りを見せていたのだが第14ラップでバウティスタ選手を抜こうとして転倒。ドゥカティ機(評価5点)は目まぐるしく変化し続けているのだが、残念ながらリザルトには変化なし。
ホルヘ・ロレンソ(評価5点)
負傷とはツイてないが、ウォームアップで転倒する必要などないだろうに。予選では、決して悪いもんじゃないヤマハ機(評価7点)で大きな一歩を踏み出していたのだから。
ベン・スピース(評価5点)
予選での転倒による影響でスピース選手も棄権。ツイてる時期でないことは確か。
ダミアン・カドリン(評価5点)
モトGPマシンと言うのは、(ほぼ)ルーキーのような熟練ライダーにとっては非常に難しいもの。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年10月15日)
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ここのサイトの成績表で青山選手へのお褒めコメントを訳せなかったのが唯一の心残りです…