モトGP『なぜなぜフィリップアイランドGP』
なぜケーシー・ストーナーはフィリップアイランドで無敵なのか(5回連続1位:ドゥカティで4回、ホンダで1回)?
ライバル達が次のように語っている。
ドヴィツィオーゾ選手
「他のサーキットに比べ、ケーシーはここで更に違いを見せつけてきますが、理由は最大角度までバンクさせるほどに、リアタイヤをスライドさせられるからでしょう。そのお陰で、高速コーナーでも思いっきり突っ込んでいけるし、アンダーステアの状態でマシンを走らせられるんです。アクセルでかなりコントロールしながらね。フィリップアイランドでは彼もトラクションコントロールを使っているんですけど、ここは非常に滑りやすいんでタイヤの摩耗が激しいんですよ。」
ペドロサ選手
「いや〜、それは知りたいですねぇ!多分、リアタイヤをかなりスライドさせるようなライディングスタイルだからかなぁ。」
シモンチェッリ選手
「テレメーターを見れば、凄いことになってるのが分かりますよね。とにかくアクセルを開くし、高速でコーナーを抜けて行くし。高速人種なんですよ。」
なぜレース・ディレクションはスタートランプを点滅させるまで、あれほど間を置いたのか?
スタート直前のウォームアップ終盤、カル・クラッチロー選手がグリッドの定位置についた際にエンジンを停止させてしまった。マーシャル2名が後ろから押してみたが効果なく、結局、Tech3チームのメカニック2名がセルフスターターを持ってきて始動させた。そのため他の選手ら全員が長い間、グリッドで待たされていたのだ。同行為は基本的にレギュレーション違反である。
なぜダニ・ペドロサはストーナー選手に13秒160、シモンチェッリ&ドヴィツィオーゾ選手らに10秒以上の差をつけられ4位で終わってしまったのか?
ペドロサ選手はフィリップアイランドでは予想よりも苦労していた。単なる想像にすぎないのだが、多分、決勝レース当日の強風のせいで他の選手らに比べ一際重量の軽いペドロサ選手は不利な状況になっていたのではないかあ。
なぜニッキー・ヘイデンはロケットスタートを切って、一時は2位まで浮上したにもかかわらず、7位で終わってしまったのか?
好スタートを切った後、ヘイデン選手は徐々に劣勢に陥り、雨が降り始めた際にはローリス・カピロッシ選手同様にボックスに戻りマシンおよびタイヤを交換。両選手とも、賭けに負けたわけだ。
なぜ青山博一とカル・クラッチローはレースをリタイヤしたのか?
雨が降り始めた際、両選手とも転倒。ただし、その様子はTVカメラには収められていなかった。
なぜダミアン・カドリン(ケガで欠場のエクトル・バルベラ代役としてアスパー・マルティネスチームよりドゥカティ機で参戦していたオーストラリア人選手)は予選に出走せず、決勝レース欠場となったのか?
カドリン選手はフリープラクティス第3セッションで激しく転倒し、見たところ大ケガには至らなかったものの強打していたようで呼吸困難に陥ってしまった。このため欠場せざるを得なくなったのだ。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事Moto.it 2011年10月17日)
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食欲の秋…風に煽られるペドロサ選手の体重がうらやましい管理人です…