モトGP『シモンチェッリ遺体、コリアーノ帰還』
マルコ・シモンチェッリ選手の遺体が故郷コリアーノへと帰還した。
23日に行なわれたマレーシアGPのレース中に転倒し、後方を走っていたヴァレンティーノ・ロッシおよびコーリン・エドワーズ両選手を巻きこんでの事故は、シモンチェッリ選手の命を奪う結果となった。
遺体は本日午前6時過ぎ、ローマのフィウミチーノ空港へと到着し、正午過ぎには生まれ故郷であるコリアーノの町へと帰り着いた。父パオロさんや、友人でライバルであったロッシ選手らに付き添われての帰国となり、空港ではコーニ・ペトルッチ が出迎えた。
午前7時45分、シモンチェッリ選手の遺体はローマを発ち、故郷コリアーノへと向かった。
葬儀は6万人の参列が予想される
地元の情報によれば、マルコ・シモンチェッリ選手の葬儀に参列すべく約6万人がコリアーノ市を訪れるものと見ており、各当局からファンに向け集団での来訪を避けるよう呼びかけている。
葬儀は10月27日午後3時より
シモンチェッリ選手の葬儀は10月27日午後3時より、コリアーノ市にあるサンタ・マリア教会にて、リミニ市のフランチェスコ・ランビアージ司教によって執り行なわれる。
その後、コリアーノ・パエーゼ墓地に埋葬される予定(MotoGP.com参照)。
明日、霊安所へ
10月26日午前9時より午後10時まで、同選手の死を悼む人々に向け霊安所が一般に開放される。霊安所はコリアーノ市の公営劇場に設置される予定。
空港では拍手で出迎え
シモンチェッリ選手の棺がローマの空港に到着した際、空港の全職員が長い拍手でもって出迎えた。
父パオロさん『皆さんに、キスを』
「マルコは幸せでしょう。皆さんにキスを送ります。」
コリアーノに向け出発する前、父パオロさんが感激した面持ちでこう言った。そして、
「息子が生前、そうしていたように、私もマスコミの皆さんには気軽に応じる気持ちでいます」と。
ヴァレンティーノ『シッチのことは決して忘れない』
シモンチェッリ選手と同じ便でマレーシアより帰国したヴァレンティーノ・ロッシ選手が、ローマに到着してすぐに次のように話している。
「マルコはビッグな奴だった。決して忘れません。もちろん、お父さんのパオロさんとは話しました。とてもお気の毒な状態ですね。全員で、パオロさんのことを抱きしめましたよ。こう言うことが起きるって分かってはいるんですが。辞めるかどうかですか?そんなこと僕は一言も言ってないですよ。多分、新聞の売上げを伸ばしたくって誰かが捏造したんじゃないですか。」
ペトルッチ『マルコのことでは泣きました』
「命と言うのがどれほど儚いものかを見せつけられ泣きました。お父さんのパオロさんが気丈にされていて胸が揺さぶられますね。1分間の黙祷はまったく心からのものでした。ご家族や恋人のケイトさんの痛みは大変深いものです。今は、あの事故がどんな風に起きたかどうかを言っても仕方がないことでしょう。ただ、こう言う若い命が絶たれてしまうと、命の大切さを考えさせられます。」
[コリアーノの道路に掲げられた垂れ幕《チャンピオンのご家族に抱擁とキスを送る》]
[シモンチェッリ選手の母ロッセッラさん]
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Sport MEDIASET 2011年10月25日 写真 )
見るからに憔悴しているのに、お父さんの「マスコミに応じます」コメントが本当に気丈さを感じさせます。
マルコ・シモンチェッリ選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
だいぶ気持ち的には落ち着いてきたんですけど、こうやって写真を見ると・・・(T_T)
やっぱり胸が痛いですね・・・(>_<)
シッチ、どうか安らかに。