モト2『コルティがレディングを追う』
ヘレスで行なわれているモト2走行テストでは、相変わらずカレックス機が優勢を見せつけている。ベスト10中6機を食い込ませ、マシンにトラスポンダが未搭載なためタイムは非公式なのだが、なかなか興味深い結果ではある。
タイムシートではスコット・レディングが1分42秒2でトップに返り咲き、昨年、ブラドル選手が出したPPよりも0.5秒速い。
実はレディング選手は盗難被害にも遭っていた。テスト中の混乱に乗じ、同選手のスクーターを失敬してしまった輩がいたのだ。珍しい話ではあるが、こんなことのために今後、報道陣へのテスト公開が制限されないことを切に祈っている。
タイム2位は0.2秒の差でクラウディオ・コルティが、今シーズンへの意気込みを証明した。
「今回のテストに至るまでは、カレックス機でこんなに強い走りができるなんて言い切れなかったんですけど。当初は一か八かみたいなマシンだったのに、今やその変わりようって言ったら…チーム全体に根本的に伝わってってますよ。一時的なものじゃなければ良いんですが。まぁ、レースが始まってみないとね。」
アンドレア・イアンノーネの方は、スピードアップ機の開発作業を続けている。51周回をこなし、タイムも昨日より0.2秒削った。
「新しい資材のテストをどんどんこなしていってます。各変更に対しマシンがどんな風に呼応するのか正確に知りたいもんですから。今はまだ、どこが上手く機能してるか簡単には言えないんですが、明日も開発作業を続けてくつもりです。」
イアンノーネ選手のすぐ後ろを追うアレックス・デ・アンジェリスは、スッター機に馴染もうとと励んでいる最中で、昨日の転倒では右手小指を擦りむいてしまった(上写真)。
また、シモーネ・コルシは懸命に奮闘しながら、タイムシート19位につけ、モト2クラスのイタリア勢最後尾はベテラン、ロベルト・ロルフォの25位。
ヘレス・テスト第2日目、非公式タイムシート(モト2)
1. Scott Redding (Kalex) 1’42.2
2. Claudio Corti (Kalex) 1’42.4
3. Thomas Luthi (Suter) 1’42.5
4. Takaaki Nakagami (Kalex) 1’42.7
5. Pol Espargaro (Kalex) 1’42.8
6. Julian Simon (FTR) 1’43.0
7. Esteve Rabat (Kalex) 1’43.1
8. Bradley Smith (Tech3) 1’43.2
9. Mika Kallio (Kalex) 1’43.3
10. Xavier Simeon (Tech 3) 1’43.4
11. Randy Krummenacher (Kalex) 1’43.4
12. Nico Terol (Suter) 1’43.4 (giri 51)
13. Andrea Iannone (Speed Up) 1’43.5 (giri 51)
14. Alex De Angelis (Suter) 1’43.6
15. Mike Di Meglio (Speed Up) 1’43.8
16. Toni Elias (Suter) 1’44.0 (giri 70)
17. Axel Pons (Kalex) 1’44.0
18. Gino Rea (Moriwaki) 1’44.0
19. Simone Corsi (Ioda) 1’44.0
20. Yuki Takahashi (Suter) 1’44.1
21. Rattahapark Wilairot (Moriwaki) 1’44.1
22. Johann Zarco (Motobi) 1’44.3
23. Max Neurkirchner (Kalex) 1’44.6
24. Dominique Aegerter (Suter) 1’44.6
25. Roberto Rolfo (Suter) 1’45.1
26. Ricky Cardus (AJR) 1’45.3
27. Alexander Lundh (MZ-RE) 1’45.8
28. Eric Granado (Motobi) 1’46.1
29. Angel Rodriguez (AJR) 1’46.3
30. Damian Cudlin (Moriwaki) 1’46.3
31. Marco Colandrea (FTR) 1’46.8
32. Elena Rosell 1’46.9
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Gpone 2012年02月17日)
伊サイトなんで、どうしても伊人ライダー中心の記事なんですが、
中上選手が相変わらず頑張ってますねぇ〜!
中上がんばれ!高橋もがんばれ!!クリックPrego