モトGP『ロッシ:日曜日が総決算』
ロザイル・サーキットで行なわれたフリープラクティス第3セッションのランキングに一抹のアイロニーがうかがえる…ドゥカティ機が3台、6〜8位とみごとに連なっているのだ。しかし、順番が逆ではあるが。先頭に来ているのが…昨シーズン終盤の最初のヴァレンシアテストの後に打ち捨てられたドゥカティ機、真ん中がチームリーダーの信頼厚きアシスト機で、最後がデスモセディチ改良版の最新機なのだ。つまりはバルベラ、ヘイデン、ロッシの順。トップへの道はロッシ選手がより険しいと言うわけだ。
「日曜の夜の…レース終了後の順位がどうなるかですよね。」と、気炎を吐くロッシ。
しかし、現在は彼らが前にいるわけで。
「僕ら3人、かなり接近してるんでね。ニッキーは良い操縦をしてるし、エクトルは人のラインに乗ってあのタイムを出したんだろうけど…まぁ、とにかく良くやってましたね。」
もっとどうにかならなかったのですか?
「セッション終盤にソフトタイヤを使ったんで、最大限に生かし切ることができなかったんですよ。」
ハードでは、どんな感じですか?
「かなり良くなりましたよ。特に、一定のペースで周れるようになったし…同じタイヤで22〜23周走った後でもね。」
最も重要な一歩は?
「フロントですね。去年に比べて非常に裏表がなく、思ったようなライン取りができるようになりました。」
しかし、まだ手を入れる箇所があると。
「慌てず、集中し続けなければね。アンダーステアが最大の問題のままですから。」
明日の目標は?
「セカンドロー、うちには可能でしょう。それからペースを上げてゆくこと…0.2〜0.3秒で、うちの前にいるグループと競り合って行けるだろうから。」
今日は昨年よりもタイムが落ちてしまった時もありましたが、どうしてですか?
「新ブリヂストンタイヤは安全面では良くなって…温度が上がるのが早くなってね…ただ、パフォーマンスって言う意味では何か失ってしまったんじゃないかなぁ。それに、去年はレースがあったのは僕らのテストの1週間前だったし…コース・コンディションにとっては重要なことですよね。」
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(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年04月06日)
別のインタビューでは「レース獣は飛び出しますかね?」と聞かれたロッシが、
「いや、まずテスト獣を出す話ですね!」と答えておりました。