モトGP『2012エストリルGP成績表』
ケーシー・ストーナー(10点)
本人が今回は完璧なレースではなかったと公表しており、ライバル陣は憂慮すべきだろう。しかし…マシンの調子が望み通りになった暁には、いったい何をしでかすことやら?
デストロイヤーとでも言うか、もうとんでもなく絶好調のようだ。これまでも速いことは速かったのだが、違いは…今は思い通りに走ってくれるホンダ機を手に入れたと言うこと。
ホルヘ・ロレンソ(9点)
常にこの位置…最初から最後まで百獣の王のごとき戦い続けるのだが、ヘレス同様、2位に甘んじることとなった…ライバルを倒すチャンスにさえ恵まれず。ミスもなく、攻められるような点も皆無。この先、なんらかのミスを犯した際には事態は悪化するかもしれない…それが無力感に取って代わる可能性があるからだ。
ダニ・ペドロサ(7点)
今回も表彰台だが、またもや打ち負かされ、ストーナー/ロレンソ両選手と同レベルとは言えないのでは…との主張を裏付けてしまった。強い走りはしているのだが、勇猛果敢なライバル2人に立ち向かっていくには、もうひとっ走り必要。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(7.5点)
予選では、またもやチームメイトにしてやられ、肝を据え直すのも容易ではなかった。しかし、ドヴィなる男は優れた手腕でそれをやり遂げたのだ。ミスのないクリーンな好ライディング。トップ陣との差は大きいものの、これまでのレースに比べればずい分と縮められた。
カル・クラッチロー(7点)
今回、ドヴィとの闘いには負けたものの、これまでのレース同様、予選でも決勝レースでも超強い走りを披露してみせた。今シーズン序盤の良い意味でのサプライズであることは確か。
アルヴァロ・バウティスタ(6.5点)
予選も決勝レースも粛々と進めていたが、熱気は皆無だった。パッと才能を発揮していない。
ヴァレンティーノ・ロッシ(7点)
チームメイトらに違いを見せ、デスモセディチ機のパワーを最大限に活用していた。常に、こうでなければ。セッションを終える度にドゥカティ機での走りが良くなっており、乗り心地が良いらしい新セッティングのおかげ。当然、『ヤマハのロッシ』とは比べ物にはならないが。
ベン・スピース(5点)
特にフリー走行では去年の状態に立ち返ったかのようだった。しかし予選でそれを繰り返せなかったものの、5位スタートならば粛々としたレース以上のものを期待していたのだが…残念ながらまたもや底に沈み込み、第2ラップで…そして第6でも…またまたブラドル選手との競り合いでもミスも冒してしまった。全くもって、もったいない。
ステファン・ブラドル(5点)
今回のウイークエンド中ずっと、コースからもマシンからも適切な信頼感が得られなかった。モトGPデビュー年には良くある話。
エクトル・バルベラ(5点)
予選では良いラップがあったが、まぁ、それだけ。
ニッキー・ヘイデン(5点)
技術的なトラブルで失速。実は、電系システムがイカレてしまい、マシンがどこを走っているか把握できず、いつもタイミングの悪いところでパワーを送ったり遮断したりしていた。走行テストの際も安定はしていなかったのだが。
アレックス・エスパルガロ(6点)
CRTトップでゴールを切っただけのことはある。
ランディ・ド・プニエ(5点)
予選で激しく転倒し、かつてのような速い走りができなかった。
ミケーレ・ピッロ(6点)
今のところ競争力の低いマシンで、できることをやっている。
ダニーロ・ペトルッチ(6点)
同上。
カレル・アブラハム(4点)
予選でも決勝レースでも遅い。第22ラップで転倒の際は12位を走行。
マッティア・パジーニ(5点)
第12ラップで転倒の際は16位を走行。残念…と言うのも、悪い走りはしてなかったのだ。
ホンダ(9点)
加速で脅威、全体的に競争力高し。だが、チャタリングがストーナー(&ペドロサ)選手の悪夢となりつつある。
ヤマハ(9点)
全体的に見て、ホンダより競争力が落ちるようには見えず、他との違いを常に示してはいるが、それを披露できるのはホルヘ・ロレンソ唯一人。
ドゥカティ(5点)
『全て順調だった(ヴァレンティーノ・ロッシ談)』日でさえも、トップと26秒797差で7位ゴール。つまり、ホンダやヤマハの競争力が決定的と言うこと。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年05月07日)
なんか…モト2・モト3の熱いバトルとは対照的なレースでしたねぇ…
いつも貴重な情報をありがとうございます。
ポルトガルGP…若手クラスのバトルはかなり熱かったのに、モトGPクラスは正直つまらなかった。
ロッシがバトルに参戦してくるようなレースを期待しちゃいます。
昨シーズンから思うけどMOTO2の方がアグレッシブでスペクタクルなバトルがあって見ごたえあるね!エストリルのマルケス・エスパルガロ・ルティのバトルはヤバかった…特にラスト2周は鳥肌ものだったね~!
それに比べMOTOGPクラスはトップ3と他に差があってもはやレースになってないよ!
その中でもストーナーがさらに速いのでトップ3でもなかなかバトルにならない状況でいまいち盛り上がらない。ロッシが低迷してるのもつまらなくしている原因の一つではあるけどトップ3にはもっとスペクタクルなバトルをしてほしい…馬鹿速で凄いんだけど、タイムトライアルじゃないんだからね!
ロッシ時代は、独壇場だった割りにはもっと見せ場があって盛り上がってたね、ジベルノウやビアッジ一時期はメランドリとのバトル、そもそもロッシの勝ち方はラスト3週でバトって勝つ、これが何より面白かった!
でも今のストーナーやペドロサは先行逃げ切りでイマイチだし、ロレンソはまだやんちゃさが有って楽しいけど少し器が小さくて、まだスーパースターになりきれてない感じが否めないしね!
富澤・シッチの死で確かに安全面を重視するのは大事だけど、やはりファンが望むのはスペクタクルなバトル!
引退なんてまだ早い、やはりロッシがトップに絡んでくるよう頑張ってもらいたいです。