モトGP『ストーナー引退?特別なことじゃない』
ドルナがストーナー引退の意向を知らされたのは、ル・マンGP数日前のこと。決して喜ばしい知らせでなかったことは、まぁ、確かだろう。
それを通常のプレスカンファレンスでストーナー本人に発表させると言う決定も、事態の矮小化を謀ろうとしたものではないだろうか。
同選手の重要性を低く見るなど、当方としては間違いだと思うのだが、それを知らしめることなど、どうしてできようか?
故に、引退宣言当日、カルメロ・エスペレータ社長からは一言も発せられなかった。おそらくストーナー選手が世界選手権に対し厳しい批判を口にした際、その場を立ち去らねばならなかったからだろう。
と言うわけで、スパニッシュ・ボスとしては気を鎮めてから今回の事態についてコメントしようとしたわけだ。
「ストーナー選手には感謝しなければなりません…世界選手権に貢献してくれたこと全てに対してね。素晴らしいライダーであり、幸せになって欲しいと願ってますよ。自分がやってることには居心地の良さと言うものを感じる必要があるわけで、それが無理だというのなら決断した方が良い。」
ストーナー選手はモトGPの現況について厳しく批判してましたが。
「皆が満足と言うわけにはいかないでしょ…全員が満足する必要などないわけでね。そう言っても、現在の彼があるのは我々が手を貸してきたからであり、彼もまた我々に手を貸してくれたわけでね。スペイン選手権に参戦していた際には彼に手を差し伸べたわけで…アルベルト・プーチから紹介されてね…特殊な事ではありませんよ…我々は世界各国の選手が成長できるよう支援しなければならないのですから。」
ああ言うチャンピオン・ライダーが引退したら、世界選手権にどんな影響を及ぼすものなのか…良く、話題にされてますが。
「ストーナー選手に関しては予想より早くそうなったが、引退って言うのは必ずあるもので…シュワンツ、ドゥーハン、いずれヴァレンティーノ・ロッシだって辞めますよ。成り行きでしょ。だからと言って、世界選手権がなくなるわけじゃない。」
しかしストーナー選手引退により、モトGPクラスのルーキー規制(昇格初年度はワークスチーム参戦はできない)がまた話題になってますね。HRCお気に入りのマルク・マルケス選手の一件で。
「現在のところ、廃止する考えはありません。マシン1台体制でやっていたスズキのために作ったレギュレーションでね…世界選手権から撤退しないですむように…結局、してしまったけどね。規則と言うものは全体に合わせてあるもので、つまり、うちだけでどうこうできるものじゃない。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年05月19日)
ルーキー・ルールは廃止にならず…と言うことは、ホンダはいよいよロレンソ獲得に励むんでしょうか…