モトGP『2012年ラグーナセーカGPこぼれ話』
エドワーズ劇場
恒例の木曜日プレスカンファレンスで、コーリン・エドワーズが文字通りショータイムを繰り広げた。
まずはドルナ公式の進行役ニック・ハリスに向かって「ちょっと良いですか。」と遮り、立ち上がって室外へと出て行き、すぐに息子を抱きかかえて戻ってきたのだ。
その後は、歯に衣着せずに、
「CRT機と言うのは良いアイデアではあるが、く○ったれマシンでね…(編集部注:本人の発言通り)あんまりにも遅くって、前より後ろを見てる時間の方が長いぐらい。」と斬捨て御免。
そして、居並ぶ報道陣の質問が始まる前に、息子をひな壇に呼び寄せ、同席していたロレンソ/ストーナー/ロッシ/スピースらを全員立たせて、友人に頼んで記念撮影をしたのだ。そのまま幕も閉じずに大喝采!
伝説のコークスクリュー
ラグーナセーカと言えば魅力溢れる素晴らしいコースだが、特に、イタリア語で言うところの『カヴァタッピ』こと…伝説のコークスクリューが有名だ。身もすくむポイントであり、あのヴァレンティーノ・ロッシでさえ、
「初めて見たのは2005年、スクーターで走ってみたんだけど、恐くなってしまったと言ってもいいぐらい。
TV画面ではどのぐらいの傾斜なのか分かりにくいんだけど、その次に来るコーナー『Rainey』も戦慄ものなんですよ。モトGP機だと最難関…でも、かなりの興奮ものですよ。」と言うほどなのだ。
今回はイタリア人ライダー…ミケーレ・ピッロ、ダニーロ・ペトルッチ、マッティア・パジーニらの3選手が同コース初乗りと言うことで、26日(木)にはそのコークスクリューを下見し、同行したローリス・カピロッシに攻略法を指南してもらっていた。3人とも早速、実戦したがっていたが…(左写真が、その時の様子)。
ドヴィツィオーゾ:800ccと1000ccの違い?
ホンダからヤマハへ移籍したアンドレア・ドヴィツィオーゾが、『旧800ccマシン』のことはもうすっかり忘れてしまったと言っている。
「どこのコースを走っても、800ccじゃなく1000ccに乗ってるんだってことを忘れてしまうんですよ。比較するのもしんどいぐらい…と言うのも、今年乗ってるマシンと去年のがあまりにも違いすぎるもんだからね。」
ドゥカティ・ジュニア・チーム
ヴァレンティーノ・ロッシの今後の進退について最終決定が出るまでの間、ドゥカティではみずからの進退について計画を立てている。
まずはニッキー・ヘイデンの1年契約更改(2014年のオプション付き)、それから2013年には確実に若手1〜2選手を出走させる予定だ。その名も『ジュニア・チーム』で…デスモセディチ機に乗り、レース中に新パーツを、そして、シーズン中に改良されたパーツのテストをする役を担うこととなる。
候補はダニーロ・ペトルッチ、アンドレア・イアンノーネ、スコット・レディングの3名で、今週2日(木)にムジェッロでテストが行なわれる予定だ。ペトルッチ選手に関してはムジェッロ戦後のドゥカティ・プライベートテストで既に試乗している。
スピース否定
イタリアBMWが合意済を示す一方で、ベン・スピースは否定している。
「まだ何も決めてません…決めるまで、もう少し時間がかかるでしょうね。オファーは色々と来てますが、慎重に検討しなければ。」と。
スピース選手にはスズキからの接触もあったらしく、おそらく1年間スーパーバイクで走って、2014年に同メーカーがほぼ確実にモトGPに復帰した際、同クラスに返り咲く…と言うようなオファーがあったはずなのだ。
[ 後編に続く]
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年07月30日)
ちなみにコークスクリュー攻略法を指南してもらったペトルッチ/パジーニ/ピッロ3人組…カピロッシ先生から、こんなレッスンも受けてました…(画像をクリックすると拡大します)
水色スピース♡クリックPrego
コークスクリューでの転び方の指南なんですね^-^;
面白すぎて笑ってしまいました。
2008年にラグナセカにGPを観にいったのですが、一度は、コースを歩いてみたいものです。