2010年9月5日のことは忘れられません。
ミザノ戦モト2クラスをTVで観戦中、突然起きた富沢祥也選手の転倒事故…
レースが中断されなかったせいもあり、当初は重症だが命に別状ないのではと言った空気が若干流れていたところ、グイド・メーダ解説者が絞り出すような声でこう言ったんです。
「Ah Tomizawa…non c’e l’ha fatta…é morto…(あぁぁ…トミザワ…だめだった…亡くなりました…)」
あれから2年…
一昨日ぐらいから、イタリア・スペインの各サイト、選手、ジャーナリストの皆さんが富沢選手の思いを発信し始めてましたので、ご紹介しますね。
『富沢祥也:日本で追悼』
★2010年9月5日、世界選手権ミザノ戦モト2クラスに参戦中、事故で亡くなった富沢祥也選手の三回忌(※イタリア語原文では『追悼式典』となってます)が、千葉県旭市で行なわれた。
★富沢選手は2010年、Technomag CIPチームよりスッター機を駆って参戦し、ロザイル開幕戦ではニューエントリーながら歴史に残る勝利をおさめている。
★三回忌には家族だけではなく選手、友人ら、また、同選手が全日本選手権デビューの際に所属していた7Cチーム関係者らが集った。
[日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:bikeracing.it 2012年09月03日記事より抜粋]
そして、当ブログでも良く記事を紹介しているサイトが本日、富沢選手の追悼記事を出してたので見出しだけですが、どうぞ。
『トミザワの死から2年(SOLOMOTOより)』
『2年前、トミザワが亡くなった(Motosprintより)』
『ショーヤ・トミザワ:ミザノでの不幸から2年(MOTOGRANDPRIXより)』
『ショーヤ:トミザワの悲劇の死から2年(bikeracing.itより)』
『トミザワ:全てを覚えておくべくショーヤを思い出す(Infullgearより)』
次は、選手や記者の皆さんが今日9月5日に発信した追悼ツイート等。
《(V.ロッシ)チャオ、ショーヤ。#48 forever》
Ciao Shoya.#48 forever. pic.twitter.com/1LlfxouR
— Valentino Rossi (@ValeYellow46) September 5, 2012
《(N.ヘイデン)#48forever》
https://twitter.com/NickyHayden69/status/243451813163057152
《(A.ドヴィツィオーゾ)ネヴァー・フォーゲット。#48 Shoya》
never forget #48 Shoya.
— Andrea Dovizioso (@AndreaDovizioso) September 5, 2012
《(A.バウティスタ)これからと言う時に逝ってしまったあのライダーのことを、
僕らは忘れない… #48forever》
Sin olvidarnos d un piloto q nos dejó cuando empezaba a forjarse… #48forever
— Alvaro Bautista Arce (@19Bautista) September 5, 2012
《(ホルヘ・ロレンソFB)今日で、偉大なライダーが…特に人として偉大だった彼が逝ってから2年が経つ!いつまでも僕らの思い出の中に…》
《(A.エスパルガロ)僕らは決して君を忘れない…!!!48forever》
We will never forget you…!!! #48forever http://t.co/p34uvy1N
— Aleix Espargaró (@AleixEspargaro) September 5, 2012
《(マルク・マルケスFB)もう一回、こんにちは!!!!!
今日はショーヤ・トミザワのことを特別に思い出したい。2年前にミザノで逝ってしまった素晴らしい人…。RIP ショーヤ!!!!!》
《(M.ヴィニャーレス)おはよう、グッドモーニング!思い出の中のトミザワは一生懸命働いている。#48forever 今日の水曜日はリメンバー・トミザワ #48forever!ガス!》
https://twitter.com/maverickmack25/status/243252090888142848
《(M.パジーニ)チャオ、アミーコ、ショーヤ!!!!》
Ciao amico Shoya!!!!
— Mattia Pasini 54 (@MattiaPasini) September 5, 2012
《(J.シモン)今日はS.トミザワの特別な思い出。この2年間…君と競り合うことはなかったけど、今でも速いんだろうなぁ》
Hoy especial recuerdo a nuestro #48S.tomizawa después de 2 años sin volver a competir contigo imagino lo rápido que serias en este momento
— Julián Simón (@JulianSimon_60) September 5, 2012
《(スペインMotocuatroサイト)もう2年か…君に会いたいなぁ、ショーヤ…》
Dos años ya…te echamos de menos Shoya… #48Forever pic.twitter.com/AomRMlxT
— Motorsport.com España (@es_Motorsport) September 4, 2012
《(モトGPジャーナリスト)2年前、パドックで一番誠実な笑顔の一人が逝ってしまった。#48forever》
Due anni fa ci lasciava uno dei sorrisi più onesti del paddock. #48forever
— Cristian Massa (@CristianMassa) September 5, 2012
《(スペイン人ジャーナリスト)#48foreverショーヤと彼の笑顔はいつまでも僕らの胸にある》
#48forever Shoya y su eterna sonrisa siempre en nuestros corazones 🙂 pic.twitter.com/UgsHEBc6
— blogenboxes (@blogenboxes) September 4, 2012
《(スペインジンジャーナリスト)『笑みを放つ』と言うこと。#48forever》
"Echando unas risas", que se dice. #48Forever pic.twitter.com/66qDNijX
— Borja González (@BorjaGonzalezG) September 5, 2012
最後に短い映像をご紹介しますね。
おそらく2年前に富沢選手が亡くなられた直後に作られた映像かと思われますが、ペドロサ選手やロレンソ選手らがリレー式に追悼メッセージを読みあげております。
全6名かと思われますが、最初と最後の方の声が誰なのか判別できませんでした…おそらく、ちょっと年上の方かと思うのですが…
どなたか分かった方、ぜひ、ご一報いただければ嬉しいです。
では、下の方に訳文を付けておきましたので、ご一緒にどうぞ。
《(?)親愛なるショーヤ
君がいなくなり全てが変わってしまった。僕らは偉大なライダーを、そして、偉大なパドック仲間を失ってしまった。
(ダニ・ペドロサ)あの愛想の良い素晴らしい人物…偉大なレーサーとしての才能。カタールでの勝利が示した君の才能…あれは君の夢の一つであり、それを掴んだ…あの日のことは覚えているよ…多分、君は世界中で一番幸せな人間だった…初めての勝利を…モト2史上初の勝利をものにし…君が一番好きなことをしながら…オートバイに乗りながら世界選手権を開幕させたのだから。あの日、君のことを100%理解したんだ…
(ホルヘ・ロレンソ)君の溢れんばかりの喜び…時にこう言うことが起き、僕らはこれが危険なスポーツなんだと言うことを忘れている…転んでもまた立上がり…ある日、そうできない日が来ることを…さよなら、ショーヤ。
(アルヴァロ・バウティスタ)もしタイトルを取ったら誰に捧げれば良いか良く分かっている。何をしても君は戻って来ないことは分かっている。君が一番好きだったことは、もうさせてあげられないんだって分かっている。
(アレックス・エスパルガロ)唯一、僕らができることは前に進むことだけだ。君に、そして、君が残していってくれた全てに敬意を払うべく前に進み続けること。君がしていたスポーツが大きく育っていくように…
(?)君のおかげで…君の思い出、カタールでの勝利、オートバイでの君の才能、君の粘り強さ、君の笑顔、そして、君の頑張りによって。48よ、永遠に…》
富沢選手、どうぞ安らかに
天真爛漫にインタビューに応える姿と、開幕戦での鮮烈な勝利が思い出されます。
大きな期待をいだかせてくれる、好きなライダーでした。
彼がいた2年前、最高の幸せを共有させてもらいました。彼は本当に最高のヤングボーイです。
だからでしょうか、”偉大”と言う表現にはどこか違和感があったのですが、今、改めて沢山のコメントを見て、富沢君の笑顔を映像で見ると、「ああ、偉大だ」と今更ながらに納得してしまいました。
いつまでも忘れることのない素晴らしい人物です。