さて…
先週より予定されていたマックス・ビアッジ記者会見…
意味深な雰囲気に誰もが「いよいよ…」と固唾をのんで迎えた11月7日…
当のビアッジ選手は、こんな感じ…
そして引退の先輩カピロッシ大先生も、朝からこんな感じ…
《(ビアッジ)今日の朝日はまったくの別物に見える…もう元には戻らないんだ。とにかく、頑張れ!》
《(カピロッシ)マックス・ビアッジ、ファイト。今日のがいかなる発表だろうともポジティブなものだろう。頑張れ□□》
@maxbiaggi forza qualsiasi decisione comunicherai oggi sarà positiva, in bocca al lupo
— Loris Capirossi 65さん (@LorisCapirossi1) 11月 7, 2012
んで、記者会見でのビアッジ選手は…笑顔だったそうですぞ。
SBK『ビアッジ引退:もう元には戻らない』
★ヴァッレルンガで本日、マックス・ビアッジが笑顔で引退会見を開いた。
★ビアッジ選手のコメント
「忘れがたい20年間だったし、これまでのキャリアで最高の瞬間に…チャンピオンとして引退する。
胸の痛む瞬間だし、もう数ヶ月はそれが続くのだろうがこの決断には満足している…今がちょうど良いタイミングなのだと思う。人生をこのスポーツに捧げてきた…その情熱で抜きん出てこれたし、信じられないようなゴールを手に入れることができた。これまで出会ってきた全員に感謝しているし、皆さん、ライダーとして1人の男としての自分の人生の一部となった人々だ。
環境を変えるつもりはない。現在、アプリリアと共に将来について計画を立てている最中だ…もちろん、ライダーとしてではないが。アプリリアは自分のキャリアにとってガイドラインとなってきた。まだ互いに大きな結果を手にしていなかった頃に巡り会い…まるで美しい女性との関係のように愛し合い、別れ、また結びついた。今回の決断に関しては、同社から提示された契約内容とは一切関係ない。来年も同じコンディションで続けて行くことは可能だったが、こちらが別の決断を下したのだ。
自分はツイテる男だと思う…辞めるかどうかを強要されるのではなく自分で決められたのだから。例えばドゥーハン選手などフィジカル面での故障が理由のライダーもいたが、絶好調の中、自分で決めることができた。
家庭においても重要な役割を担うようになった…子供も2人でき、成長していく姿を間近で見守りたい。これまで自分はレースに全力を注いできたが、今は仕事より愛情を優先させる時だ。また、他の選手らに席を譲るのが妥当だとも思う。己の椅子にしがみついて離れない政治家みたいなことはしたくない。自分が乗るはずだったマシンには他の選手が乗って脚光を浴びるのが妥当だろう。笑って去るよ…この厳しい1年を経て、さらに厳しい決断ではあったが、アプリリアと共にレース業界で一翼を担えると言うことで随分と気持ちが軽くなった。現在は、ある程度の期間に渡ってのプロジェクトを検討している最中だ。
今回、ヴァッレルンガを会見場所に選んだのは偶然ではない。スポーツ・プロダクション選手権で偶然、ここからレースに出始めた。125ccレースでここを走って3位になったよ。えらく小さなマシンで、直線コースを利用して両足を伸ばしてたなぁ。良い時も悪い時もどっさりあって、初期の頃の良い思い出ではヴァッレルンガで250cc初勝利と、それから特に鈴鹿での最高峰クラス初レースで1位になったこと。ああ、スーパーバイクでの2タイトルも忘れられない。1年のブランク後、新たに選手権に参戦するのは大変なことだった。後悔もしていないし、大きな過ちも犯さなかったと思っている。狙ったリザルトに達せなかったことは何度かあったが、たとえ何らかのミスがあったとしても良い勉強として役立ってくれた。
今後のアプリリアとの計画についてはいずれ発表するし、12月2日にはラティーナで、シモンチェッリ協会支援のためスーパーモタード・レースに出ることになっている。きちんとした形で役立ちたいし、マルコの協会のために何かできるなんて言葉もない。」
[日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:2012/11/07 Moto.it記事より抜粋]
でもって、近代2輪レース史上に残る1日を終えたビアッジ選手は、こんな感じ…
《凄い一日だった!ヘナヘナのヘトヘトだ。もうプレッシャーがかかってきてるよ。
皆の心からの暖かい気持ちに感謝□□□□□!LOVE》
Una giornata tosta !Sono sgonfio e stanco. La pressione ormai è alle spalle. Grazie x l’immenso affetto dimostratomi!Love.
— Max Biaggiさん (@maxbiaggi) 11月 7, 2012
ビアッジ選手のマブダチからも早速メッセージが届いとります。
《グレート・マックス・ビアッジ。デビュー時と同様に勝利で引退。
20年以上も最高レベルにいて、41歳でチャンピオンなんて特別な人間のすること…
貴方のようにね》
grande @maxbiaggi ,tisei fermato come sei arrivato, vincendo. Piu di 20 anni al maximo livelo e campione ai 41 lo fa uno speciale, come te.
— Jorge Lorenzoさん (@lorenzo99) 11月 7, 2012
そして、往年の名チャンピオンことジャコモ・アゴスティーニ氏が『Gpone』サイトに電話で、こんなコメントを寄せとりました。
《マックス・ビアッジの引退は妥当なタイミングだと思う。自分はもっと早く…35才の時で…ただ、その後3年間、4輪に出ていたが。ただ、差し引きゼロのタイミングとなったわけだ。金銭的な話だけじゃなく、スポーツ的に見てもって話なんだが。つまり、辞め時ってことだ。
世界選手権にもう出ないわけで、これ以上はもういいってことだろう…そのうえ子供2人に美人の奥さんもいるんだし…家族にべったりしてなきゃ。ただ、もう走ってるところを拝めなくなるのは少し残念だね。あれぐらいのチャンピオンが袖に引っ込んだら寂しくなるのは当然だ。
(2012/11/07 Gpone記事より抜粋)》
そして今…思うことは皆同じ…
かつての宿敵の引退に、『あの人』がなんと言うのかを聞きたい!
…業を煮やしてスカイTVのジャーナリストさんが催促ツイートを出しとりました。
《やあ、ヴァレンティーノ・ロッシ。マックス・ビアッジ引退について皆が君のコメントを待ってるよ。君らはコッピ&バルターリ、マッツォーラ&リヴェーラみたいに…
ロッシ&ビアッジなんだからさ。》
Ciao @valeyellow46 tutti aspettano un tuo commento sul ritiro di @maxbiaggi voi due come Coppi e Bartali, Mazzola e Rivera, Rossi e Biaggi
— BossSkySport24さん (@antonioboselli) 11月 7, 2012
今のところ沈黙を保ち続けるロッシ選手でありますが…
木曜日のGP定例会見では聞かれまくりでしょうなぁ…
…と言うわけで、とりあえず、こちらの『ビアッジ海老反りウィリー映像』、お楽しみくださいませ♡