今年のドゥカティは特に重要な年になりそうです。
一連のテストが終わり、ロッシ選手の腕が衰えてない事が証明されました。これでドゥカティも言い訳は出来なくなり、やはり、ストーナー選手が特別だったと言う訳です。マシンの開発能力不足を謙虚に認める時が来た様ですね。アウディの同社買収とプレツィオージ氏の辞任は、新たな取り組みと言う意味ではプラスになるでしょう(プレツィオージ氏については残念ですが)。
早速、色々と試している様ですが……
おっ、裏方のピッロテストライダーが注目の的になってるようです。
『これがドゥカティGP14だ!ヘレステストにて』
★ドゥカティはヘレステストに新デスモセディチ(仮にGP14と呼ぶ事にする)を持ち込んだ。
★2台のプロトタイプ機がボックスに持ち込まれ、ミケーレ・ピッロテストライダーが担当。ドゥカティのオフィシャル・ライダー4選手は現行のGP13マシンを使用。
★8台のGP13はそれぞれが異なるものである。オフィシャル・チーム、サテライト共に現在、使用しているマシンはGP13.5バージョンと呼べる物で、タンク(エアボックス)には鮫のエラ状の謎のスリットが見受けられる。同バージョンはバレンティーノ・ロッシが昨年初めてムジェッロで重量配分について試し、今年のセパンテストで新たにテストされ、現在のドゥカティ選手全員から賛同が得られている。
★またドヴィツィオーゾ選手は、形状が低く圧縮され、吸気口が変更された新フロントカウルのエアロダイナミックスの変更も試している。もし、GP13とGP13.5が同様のフレームを使用しているとしたら、その違いは幾つかのアクセサリー・コンポーネントの取り付き位置だ。一方、GP14の方は一目で違いが分かる。フレームを覆うカーボンのカバー、エンジン取り付き廻りが全く異なる。これらが意味するのは、ドゥカティは相変わらず可能な限りの重量配分向上を試み、4気筒L型90°エンジンの最終的な位置決めを行っているのだろう。
★エンジンに関しては、このレイアウトを保ちながらのバージョンで確定したように見受けられる。4気筒V(L)型90°ポジションはホンダRC213Vでも採用されているわけだし……新機能導入時の適正化の為、エンジン小型化の試練は残るかもしれない。
★ドゥカティは非常に大きな取り組みをしているが、いつプロトタイプ機が最終バージョンに辿り着けるかは計り難い。チーム内でもポジティブ派はムジェッロと言っているが、デビューはミザノまで持ち越しと言う者もいる。同件に関してはミケーレ・ピッロからは目が離せない。モトGPトップから2秒弱の遅れ、ドゥカティ・ライダー陣には1秒を切っている。彼の開発任務は重大である。
GP14、タンク(エアボックス)には鮫のエラ状のスリット、ただしG13.5にも付いている
GP13にはタンク(エアボックス)にスリットは無い
GP13に装着した新フロントカウル
GP13の旧フロントカウル
GP14のフレーム、GP13との違いは歴然
GP14のフレームを覆うカーボンのカバー
GP14はエンジン取り付き廻りが全く異なる
(日本語翻訳:moku / 伊語記事:2013年03月29日 Gpone記事より抜粋)
少なくとも、ミザノ戦までに答えを出さなければ、来年もダメダメな訳で。これはチームにとって大変なプレシャーですね。
がんばれピッロ!