『モトGP:2014年、モト3はエンジン価格68,000ユーロでテスト縮小』
テクニカル・レギュレーション
【モトGP】
2014年から導入される新テクニカル・レギュレーションが、バレンシアで承認され、既に発表されている。ドルナとメーカーの間でポジティブな話し合いが行われ、2014年のモトGPクラスのマシンまたは追加エンジンの供給(例を上げると、ヤマハのレンタルエンジン)に関するものである。安全性に関しては、サーキットにより今までとは異なるタイプのブレーキディスクの使用がレースディレクションから許可されるかもしれない。現在検討されているのは茂木のみ。
【モト3】
エンジンの供給等について新レギュレーションが承認された。目的はチームのエンジンプログラムに関わるコスト削減と、同じメーカーが供給するエンジン間でのパフォーマンスの均衡を図る事。2014年から導入され、エンジンはオーガナイザーからシーズン中に3回に分けて供給される。エンジンは封印された状態でテクニカル・ディレクターからランダムに配給されチームの所有となり、サービス契約により返還要請はされないものとする。エンジンの供給サイクルが通常に完了した時点で、別の封印されたエンジンに交換する。エンジンは合計6台用意される。シーズン末、6台のエンジンはテストに使用されるか、売却される。エンジンのパック料金は定額で68,000ユーロ。委託作業にてホンダエンジンのディストリビューションチェーンは定期交換され、それには封印の監査役が含まれる。この委託作業は2014年の最後まで延長されるだろう。2015年からはモト3用エンジンにはリミッターが採用され、14,000rpmから13,500rpmへとなり、ディストリビューションチェーン交換の委託作業は廃止されるだろう。
スポーツレギュレーション
【モトGP】
シーズン2014年モトGPクラスのテストに関する新規制概要。2013年11月より施行される予定。新ルール:公式テスト1回(3日間)がヨーロッパのサーキットで、GP終了から11月30日の間に行われる。テスト3回(各3日間)が、それぞれ2月1日からシーズン開幕戦までの期間内に行われる。
最大3回のテスト(各1日ずつ)がレース翌日の月曜日に、ドルナ/IRTAの判断により欧州において行なわれる。12月1日から1月31日までのテスト開催は許可しない。一方、テストライダーは何時でも、何処のサーキットに於いても、開発テストをする事が出来るが、各チームに配給されたテスト用タイヤを使用する事。CRTの登録選手はサーキットのレース・ディレクション側から承認を受けた者に関しては、同様のテストを行う事が出来る。
【モト2、モト3】
小排気量クラスのテストに関する変更は2014年シーズンから有効とし、2013年11月から施行される。予定スケジュール:テストはシーズン最終戦から11月30日の期間で、あらゆるサーキットとあらゆる選手が対象。プレシーズンには3回の公式テストが行われるが、登録選手のみで、Dorna/IRTAが選択した欧州サーキットで行われる。各チームはGP開催サーキット、またはそれ以外のサーキットからも、テスト開催場所を選択する事が出来る。この選択は2月1日以降開催のテストに有効で、あらゆる選手が参加出来るが、GPレース開催サーキットに於いてはイベントから14日以内のテストは認めない。欧州レースが行われた後の各チームのテスト期間は月曜日または火曜日とする事ができるが、モトGPがテストを希望する期間に於いてはこの限りではない。12月1日から1月31日までの期間のテストは許可しない。
FIMメディカル・コード
FIMメディカル・コードの変更が承認された。公式医療責任者、医療監督、FIM医療代表(元FIM医療オブザーバー)の役割・責任について、最大限の厳密さで持って定義しようと言うもの。同変更によりFIM世界選手権メディカルチームの存在と役割を公式に認識する。彼らの役割は、重篤な事故が起きた場合、コース脇からのサポート体制の配備と直接アシスタントで、メディカルセンターまたは医療施設までの移送を担当する。医療チームには高速の救急車両が配備される予定。
(日本語翻訳:moku / 伊語記事:2013年04月11日 Motociclismo記事より抜粋)