『BMW Ninety Roland Sands:ヴィッラ・デステでお披露目』
★BMW NinetyはアメリカのカスタマイザーRoland Sandsが実現させた70年代スタイルのバイクで、世界に1台しか無く、BMWモトラッド90周年とR 90 Sの40周年を記念して誕生した。BMW Concept Ninetyは洗練されたディテールを有するスポーツボクサーとして登場。基本的なプロポーションは前世代機から派生しており、つまり、カウル、燃料タンク、シートとリアカウルがBMW R 90 Sファミリーに関連している事が見て取れる。BMW Concept Ninetyのオレンジ色は、BMW R 90 Sのデイトナオレンジに由来する。ヘッドライトにも同様のインスピレーションを感じられるが、最新の傾向が反映されLEDが採用されている。
★同バイクのコンポーネントはRoland Sandsによってわざわざデザインされたもの。ボクサーつまりはBMWの特徴が注意深く押さえられ、そこに細心の注意が払われプロジェクトされた。際立っているのはフロントのエンジンカバーとバルブ廻り、また排気系も同様に念入りに処理された。パーツにはコントラストのあるカッティング処理を施し、黒色のメカニックコンポーネントとの対比が際立っている。この手法はホイールにも使用され、70年代レースで活躍したBMW R 90 Sの再来を思わせるデザインである。
ビデオ『BMW90年の歴史を90秒で』
(Source:2013年05月28日 Motociclismo記事より抜粋)
次に紹介するのは、上記の『BMW Ninety Roland Sands』が披露された、コモ湖畔のヴィッラ・デステで行われたカー&バイク(クラシック&モダン)のイベント『2013年ヴィッラ・デステ・エレガンスコンクール』の結果です。このコンクールの歴史は1929年『コッパドーロ・ヴィッラ・デステ』として、オートモービルクラブ・コモが声をかけ、Grand Hotel Villa d’Esteとコモ管理委員会とが、共に始めたものである。現在はBMWグループがプロモーターとして尽力し、国際的なイベントとなっている。
『ヴィッラ・デステ2013『Best in show』は40年代ロシア製バイク』
Dクラス(BMWのボクサータイプ賞)
IMZ M-35K – 1948年、フォルヒドルフ・オートバイミュージアム(オーストリア)所有。
IMZ(Irbitskij Moto-Zavod)Irbitはロシアのシベリア地方で、Uralと呼ばれるBMWの軍用車両のコピーを製造していた。このバイクM-35KはBMWのコピーだが、349ccのボクサーエンジンを搭載し、最速レコードに挑戦した競技マシンである。
Aクラス(良好状態のバイク賞)
Matghless 8HP – 1912年、ホッケンハイムリング・モータースポーツミュージアム(ドイツ)所有。
修復なしで非常に良い状態で保存されている。964ccの2気筒エンジンで、変速機は壊れているが、エンジン直結で走行可能。保存状態がこれほど良いのは、かつての所有者であったCollier家が製造元Matghlessであったため。
Bクラス(20年代のボクサー賞)
ABC Gome & Rhone model A – 1922年、 Francoise-Marie Dumas氏個人所有(フランス)。
パン屋の釜の脇、暗闇の中に長く放置されていたと言う信じられない様な歴史を持つバイクで、保存状態は良い。オーナーはジャーナリストのFrancoise-Marie Dumas氏。ミシュランタイヤは1922年製のオリジナル。398ccボクサーエンジンはバイクを横断する様に配され、後にBMWがこのスキームを特徴付けた。
Cクラス(バイクで旅する賞)
Indian Chief – 1936年、ホッケンハイムリング・モータースポーツミュージアム(ドイツ)所有。
このバイクは、モデルの重要性から審査員に選ばれた。Chiefが製造されたのは1922〜1953年までである。同Chiefは1207ccエンジンで両脇にバルブを搭載した、ペダル式クラッチで手動の変速機である。
Eクラス(70年代の有名バイク賞)
Norton Commando 850 John Player Special – 1974年、Giovanni Cabassi個人コレクション。
耐久マラソン用に誕生したレプリカで、カウルはエアロダイナミックをふんだんに取り入れ、長時間のライディングを楽にこなせるようにする為の挑戦であった。空冷の2気筒エンジンはCommandoのスタンダード、60cv 6200rpmで4速ギア搭載、緩衝構造フレームで重量は188kg。
(Source:2013年05月28日 Motociclismo記事より抜粋)