MotoGP

ロッシvsバウティスタ接触転倒事件の経緯:2013ムジェッロGP

さて、今回のムジェッロ戦で起きたヴァレンティーノ・ロッシ/アルヴァロ・バウティスタの接触転倒なんですが…
まずは事故の映像から観てみますか。


MOTOGP MUGELLO ROSSI CRASH 投稿者 motorsportvideo

そして、事故直後…レース・ディレクションに呼ばれる前のバウティスタ選手のコメントがこちらです。

《幸い、僕は大丈夫だったんですが…奇妙な事故でした。僕はコーナーを左折して、方向転換した時に、そこにヴァレンティーノ(ロッシ)が居て、彼のマシンにぶつかってしまった。僕は自分のラインを走ってたし、彼の事は全く見なかった。だから、前に居るのが分かった時、方向転換したんです…避けようにも、どうにも出来なかった。》
(Source:2013年06月02日 Omnicorse.it記事より抜粋)

その後、ロッシ選手と共にレース・ディレクションに行って、一緒に映像を観て、結局、処罰なしと決まった後のバウティスタ選手のコメントがこちら。

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《さっきは、どう言う事故だったのか良く分かったなかったんだけど、レース・ディレクションでヴァレンティーノと一緒に映像を観て…僕は他の選手達を同じラインを…少し彼に寄ったラインを取っていたし、そのラインに戻ろうとしてはち合わせになってしまって。レース・ディレクションに互いの意見を求められて…これはレース上の事故と言う事になりました。
映像ではヴァレンティーノは僕より外側で、少し前の方に居て…ヴァレは、僕は彼が居る事を分かってと思ってたらしいけど、左にバンクしてるなら外側に人が居る事なんか分からないだろうって言ってくれて。彼のせいでも僕のせいでもない、レース上の事故だと言ってました。映像では、僕は前の選手と同じラインを取ってるし、彼は別のラインで、適切な場所に入ろうとしていたし…。》
(Source:2013年06月02日 Mediaset.it記事より抜粋)

さすがにムジェッロですからね…
観客からバウティスタ選手へのブーイングが激しかったようで…
上のインタビューでも司会者がバウティスタ選手に向って、
「此処ムジェッロでヴァレンティーノ・ロッシを転倒させてしまって…」と口走ってしまったんですよ。
そうしたら、さすがに今までずっと神妙な感じだったバウティスタ選手が、かなり強い口調でこう言い返してましたね。
「僕はヴァレンティーノを転倒させてないですから。接触はしたけど、転倒させてはいないから。此処では皆、むかっ腹を立てている事は分かし、それは当然だけど、僕も残念なんです。それはヴァレンティーノに対してじゃなく、自分が完走できなかった事に対して残念なんです。僕も此処で良いレースをしたかったのに。こう言う事は二度と起きて欲しくないです。」

それでは、同じタイミングの…レース・ディレクションで話し合った後のロッシ選手のコメントがこちら。
いや〜、正直言って、こんなに低い声のロッシ選手って初めてでした。

mediaset-rossi-caduta.jpg


《【大丈夫ですか?】少し痛みます…特に尻が、それから手と足もね。ただ、事故の状況からすると大事に至らなくてラッキーでしたね。幸い、バリアに衝突する前にマシンから飛び降りる事ができたし。

レース・ディレクションでバウティスタ選手と一緒に、事故の映像を観ました。彼が左側で、完全にイン側に居て…多分、アウト側から誰かに抜かれるんじゃないかと恐れてたんじゃないかなぁ。それで乱暴に加速したみたいなんですよ。ただ、既に僕が前に居たもんだから、加速して来て僕にぶつかってしまったと言う訳です。彼によれば僕の姿は目に入ってなかったと…まぁ、左にバンクしてた事を思えば有り得る話ですよね。おそらく、僕がもう少し後ろに居るものだと思っていて、(僕が入って来れないよう)スペースを塞いでおきたかったんでしょう。それが僕が前に居たもんで、ぶつかってしまったと。まぁ、そう言う事ですよね…レース上の事故って事です。

スタート時、不幸な事にクラッチが加熱してしまって…レバーを放した時にクラッチが滑って、タイムロスしてしまいました。順位を2〜3下げてしまったかなぁ。そうしたら、あの事故でしょ。もったいない事をした。良いレースが出来ると思ってたんですけどねぇ…表彰台争いが出来そうなペースだったんだから。重要なのはケガをしなかったって事でね。バルセロナで、また頑張りますよ。》
(Source:2013年06月02日 Mediaset.it記事より抜粋)

せっかくですから、イタリア大手サイト『Gpone』の方のロッシ選手のコメントも抜いてみますか。

gpone-mugello-rossi-bautista.jpg


《アルヴァロが抜かれまいとして、その前のコーナーで寄って来てたんです。だけど、スピードが落ちてる事に気づいてアクセルを開き、方向転換して来た。ところが僕が内側のラインに居て、彼よりもマシン半馬身ほど前を走ってたって訳です。
彼の方はすぐに転倒したけど、僕はマシンのコントロールを失いバリアに衝突してしまいました。ただ、衝突する前に飛び降りましたけど。

アルヴァロと一緒にレース・ディレクションに呼ばれて、一緒に事故映像を観ました。アルヴァロは僕の事は見えてなかったと言っていて…その話を信じない理由もないですからね。左側にバンクしてたんだから、前に居る僕に気づかないって事も有り得る訳だし。僕としては、通常のレース上の事故だと思ってます(レース・ディレクションも同じ見解)。

【もっと前からのスタートだったら?】前からのスタートであるほど、リスクは少ないものだし、2列目より前に居るなら飛び出して行く必要もないでしょう。予選リザルトを上げるのが僕の目標だけど、昨日はファーストローとの差が僅か0.2秒だったしね。僕を後追いしてた3選手は、もっと前からのスタートだったしね。ちょっと狡くならなければね。まぁ、それが唯一の問題点ってわけじゃないけど。M1機と言うのは常にスタートが良いんだけど、今日はクラッチが加熱し滑ってしまって、2速が入らなかったんです。もったいなかった…好レースをするためのポテンシャルはあったのに。》
(Source:2013年06月01日 Gpone記事より抜粋)

ああ、じゃ、これもせっかくですから、スペイン大手サイト『Motocuatro』のバウティスタ選手のコメントも抜いておきますね。

motocuatro-bautista.jpg


《今日のレースに関し、語れる事はあまりありません。第3コーナーでヴァレンティーノ(ロッシ)のマシンに接触し、互いとって非常に重要なレースで2人とも転倒してしまったんです。
残念な事です…ツイてなかったし、レース上の事故でした。僕は内側を走っていてイン寄りにバンクしてたんで、外側に選手が居るかどうかは見ようがなかったんです。彼は他の選手とは異なるラインで走っていて…はち合わせになってしまったんです。

(レース・ディレクションに)呼ばれた時は、少しざわっとしました。処罰されるだろうなと思ったものですから。でも、そこでヴァレンティーノと一緒に映像を観て、結局、不幸な衝突だったと言う結論に達したんです。こう言う場合、当事者らを呼んで、経緯を検証するのは良い事だと思います。ヘレス戦の時も(管理人注:ロレンソ/マルケス選手の衝突事故)、そうすべきだったんじゃないでしょうか。》
(Source:2013年06月02日 Motocuatro.com記事より抜粋)

まぁ、色々と読んでみて一番ショックだったのはですね…
今シーズン5戦終えた段階でのロッシ選手のポイント数が47。
昨シーズン5戦終了後は………51ポイントだったって事でしょうか。


シ、シ、シーズンはまだ長いさ…クリックPrego

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POSTED COMMENT

  1. Nao より:

    バレンティーノ先生のあまりの不運に泣きました。

    でも身体が無事で良かった。

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