『ロッシ:最初に攻撃しなければ』
★ヘレスGP予選を4位で終えたヴァレンティーノ・ロッシのコメント。なお、予選順位としては今シーズン最高。
「タイムアタックは完璧じゃなかったですね…最大、ペドロサぐらいの事ができたと思うんですよ(編集部注:両選手は0.227秒差)。
けっこう満足はしてます…予選では今シーズン最高順位ですからね。ファーストローを取りたかったが、難しいと言う事は100%覚悟してたから。とにかく、ポジティブな順位ですよ。『スーパーソフトタイヤ』の選手を後ろに抑えておく事が肝心だったから。僕はラップタイムの他に、各セクターでの戦闘力も高かったんで…リアハードで好ペースだったしね。ただ、まだまだ改善していかなければ…ロレンソの方が僕より速いでしょ…特に加速でね。加速で僕のマシンはトラクションが少ないんですよ。だから、ウォームアップが重要になってきますね…フロントをハード(編集部注:33番)とエクストラハード(編集部注:34番)のどちらにするかを決めなければね。」
【フロントのタイヤ選択は気温のみに左右される?】
「いいえ。ライディングスタイルにも依りますね。僕はブレーキングでロレンソよりアグレッシブなんですよ…ロレンソはコーナー中盤でのスピードの方が好みだから。33番の方がレース前半で、34番なら後半で有利になるってところでしょうね。」
【新シャーシでタイムを出した?】
「ええ。ただ、スタンダードの方との違いは本当に最小限ですよ。とにかく、僕は明日それを使いますよ。」
【大体、ヤマハでは新機材があるとロッシ選手は使うが、ロレンソ選手は使わないが…なぜ?】
「今回は本当に小さな違いなんですよ…細かい違いね。このシャーシは、ブレーキングの安定性を高めるためにヤマハが作ってくれたもので…正しい方向に進んでいるかどうかを知るのに、技術陣の役に立つでしょう。僕に関して言えば、他のと同様って感じですかね…多分、ほんのちょっとだけ良いかな。だから、使う事にしたんですけどね。ロレンソは違いを感じなかったみたいで…だからスタンダードの方にしたんでしょ…2台とも完全に同じ車台にするためにね。」
【レースペースの方は?】
「僕もロレンそも序盤ラップはかなり速いですね…すぐに攻撃に出る必要があるでしょ…その後のレース後半では、どうなるか。ここのコースはホンダ機もヤマハ機も実に良く似た挙動なんですよ。ただ、彼らの方がタイヤの消耗が少ない感じですかね…その結果、終盤ラップではゼロコンマ何秒か有利になるかもしれない。それに、ここでもマルケスはペドロサより速いようだし…ただ状況的に、かなり対等って感じですけどね。」
【なぜマルケス選手は予選でこれほど安定した違いを見せれるのか?】
「僕に関して言えば…僕はPP獲得で強いライダーであった事は一度もないんですよ。年間11勝してた時でさえね。ただ、ここは…度胸もそうだが、マシンコントロールにおいて…作戦で違いが出たんでしょ。スーパーソフトタイヤを3本使ったのは彼だけだから。2本目で1分38秒6を出していて…確かに良い作戦でしたね。短いコースでは今後、考慮しておくべき作戦ですよ。」
(Source:2014年05月03日 Moto.it記事より抜粋)
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