モトGP『ムジェッロ決勝の経緯』
★マルク・マルケス(ホンダ)が復活のホルヘ・ロレンソと競合い、今シーズン6連勝目を決めた。
マルケス選手のコメント。
「今回はレースは大変でした。今シーズンで一番難しかったです。ホルヘ(ロレンソ)に追いつくのが大変で。6速に良いセッティングをしておいたんです…若干ロングで…上手く行きました!」
★昨年の好調を取り戻し、2位でゴールしたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)のコメント。なお中盤、ロレンソ選手はペダルを踏み外し、マルケス選手に抜かれた。
「フィジカル面ではOKですね…昨日も言いましたが。でも、もう少し改善できるかな…最後はへとへとでしたから。最大スピードの違いで差が付いてしまったが、実を言えば、マルケスはハードブレーキングでも実に上手いもんですから。」
★2009年以来、久し振りのムジェッロ表彰台を獲得したヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。好スタートながら(素晴らしいとまでは言えないが)、見事な追い上げで3位でゴールした。
ロッシ選手のコメント。
「最終的には満足です。良いレースでしたね。惜しむらくは昨日、予選でミスってしまった事で。(今日は)ツイていたし、上手い追い上げだったでしょ。ただ、マルク(マルケス)の後ろに付いた時には、もう1秒も離されてたから。前の2人が本当に凄かったですね。その後、こっちはちょっとロスしてしまって。嬉しいですよ…ムジェッロの表彰台は4年振りでしょ(※正確には5年振り)。今回の表彰台は、ファンの皆さんとチームに捧げます。」
★ドゥカティ・ファクトリー組が良いレースを見せていた。アンドレア・ドヴィツィオーゾは安定したリズムで6位。アンドレア・イアンノーネはスーパーソフトタイヤを駆使し、レース序盤に活躍、最後は7位でゴール。
★転倒はバルベラ、スミス。また、クラッチロー選手の転倒にはブラドル選手も巻き込まれリタイヤ。ミシェル・ファブリツィオ(ペトルッチ代役)はボックスへ帰還し、リタイヤ。
★ファクトリー選手はイアンノーネ選手以外の全員がミディアムタイヤを使用。
(2014年06月01日Gpone記事参照)
モト2『ムジェッロ決勝の経緯』
★ムジェッロ戦モト2クラスで優勝したエステヴェ・ラバト(カレックス)のコメント。
「本当に楽しめました。スタートは良かったんですが、その後、ルイス・サロムと接触してしまって。素晴らしいサーキットで、凄い戦いでした!」
★ルーキー、2位ルイス・サロム(カレックス)のコメント。
「驚異的なレースでした。良い仕事はしたんですが、でもキツかったですね…難しかった。終盤で攻める作戦だったんですが、最後にフロントが切れ込んでしまって。あともう1周あったら…もしかしたらね。でも次は大好きのコースだから(※バルセロナ)…アッセンと同じぐらい好きなんです。」
★レースの半分以上で首位を走り、3位でゴールしたルーキーことジョナス・フォルガー(カレックス)のコメント。
「良かったです…特に最初ですね。まさに思った通りの走りができました。ブレーキングでは強かったし…その後、終盤でいくつか問題が出てきてしまったんですが。新しいサスペンションなんで、もっと理解して作業していかなければ…でも今、ベースは良いんですけどね。」
★グリッド22位からスタートし、みごとな追い上げで4位ゴールを果したシモーネ・コルシ(カレックス)のコメント。
「良いレースでした…全く退屈しませんでした。素晴らしい…これで表彰台に上がってればねぇ。凄く良いスタートと言うわけではなかったし、その後、最初のハードブレーキングで目をつぶってしまって…。良い追い上げはできたが、目標には達しませんでした。でも、総合順位でのポイントは取れましたからね。」
★コルシ選手のチームメイト、マッティア・パジーニは6位走行中にフロントが切れ込み、転倒リタイヤ。
★グリッド2位からスタートした、ルーキーのサム・ローズ(スピードアップ)は8位でゴール。
★ジョシュ・ヘリン転倒。トーマス・ルーティはハードブレーキングではなくコーナー旋回中に、選手2名に前後から挟まれ、両選手に接触され転倒。
(2014年06月01日Gpone記事参照)
モト3『ムジェッロ決勝の経緯』
★VR46チームのロマーノ・フェナーティ(KTM)が最終ラップの『Bucineコーナー』進入の際、常よりも若干早くブレーキをかけヴィニャーレス/リンス選手らにわざと抜かせ、追い走行でゴール直前に抜き返すと言う頭脳プレーでムジェッロ優勝を飾った。なお、最低排気量クラスでイタリア人が優勝するのは2008年のシモーネ・コルシ以来。
フェナーティ選手のコメント。
「一番良い光景はヴァレンティーノ・ロッシが僕に跪いてくれた事です。スタッフには金曜から土曜まで物凄い作業をしてもらいました。競合いだらけの素晴らしいレースでした。凄いウィークエンドですよ。」
★総合順位はジャック・ミラーが104で首位のままながら、フェナーティ選手が5ポイント差の2位となった。
★2位イサク・ヴィニャーレスのコメント。
「実に厳しいレースで…僕らは全員、本当に頑張りました。1位から7位まで落ちてしまって…問題はなかったです。頭を使って上手く切り抜けました。優勝はロマーノだったけど、まぁ、良いんじゃないんですか。」
★写真判定により3位が決定したアレックス・リンスのコメント。
「最終コーナーでトップに立ってしまったら勝てない事は分かってました。ロマーノ(フェナーティ)は随分早くにブレーキをかけ…僕が前に出る事になってしまったんです。この結果には少しがっかりしてますが、次のバルセロナがありますから。」
★イタリア勢ではグレジーニチームのルーキーであるエネア・バスティアニーニが攻めの良いレースをしていたが、あいにく、ミラー/アレックス・マルケスの接触転倒に巻き込まれリタイヤとなってしまった。なお、ミラー/マルケス/バスティアニーニはレース・ディレクションからの召喚を受けている。
★バスティアニーニ選手のチームメイトのアントネッリ選手は『San Donatoコーナー』でのブレーキングが遅れ、コーンフェル選手にも被害を与えながら転倒リタイヤとなった。これでアントネッリ選手は3回連続転倒リタイヤ。なお、コーンフェル選手はコースに復帰できた。
★エフレン・ヴァスケスはジャンプスタートによりライドスルーを科せられた。
★上位10名がコーナー毎に順位を入れ替え、首位が変る大接戦となった。
(2014年06月01日Gpone記事参照)