モトGP『バルセロナ決勝の経緯』
★マルク・マルケス(ホンダファクトリー)が、首位を走り続けるヴァレンティーノ・ロッシを抜き去り、最終ラップのゴール少し前のコーナーではダニ・ペドロサの接触もかわし、みごと7連勝を遂げた。なお、ホンダのモトGPクラス100勝目となる。
マルケス選手のコメント。
「ムジェッロではいつもより苦戦したんですが、それより厳しかったです。ヴァレンティーノを転倒させてたかもしれない(※第12ラップでロッシ選手のフロントにかすった)…それを避けようとしてコースアウトしてしまいました。彼やダニ(ペドロサ)と、良い闘いができました。」
★2位ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)のコメント。
「良いですねぇ…今日は勝てる思ったんだけど。残念ではあるが、終盤ラップではタイヤがすっかりタレてしまって、ホンダ組の方がゼロコンマ何秒か優位でしたね。『ESSEコーナー』の出口でマルケスを抜こうと思い、別のラインを走り続けていたら、入口でペドロサに抜かれてしまいました。そこから、もうどうにもならなかったですね。全力を出しました。」
★3位ダニ・ペドロサ(ホンダファクトリー)のコメント。
「最終ラップは惜しかったけど、良いレースができたし、自分のライディングには満足してます。良いリズムを維持できたし、良いオーバーテイクもできました。マシンはフロントがスリップし過ぎでしたね…直線コースで6速に入れると常にリミッターが効いてしまうんです。マルク(マルケス)がずっと狭いラインで走り続けて、最後は彼のリアタイヤに接触してしまいました。2位は逃したけど大した事内です…腕にそれほど支障がなかった方が重要ですね。」
★ラスト8周と言うところで、マルケス選手がイエローフラッグに気づき、オーバーテイクで上がった順位を譲ろうと片手を上げた。ペドロサ選手は雨が降って来たと思い、同様に挙手。ロッシ選手は気にせず首位に浮上して行った。
★ワイルドカード参戦のミケーレ・ピッロ(ドゥカティ)は14位。
(2014年06月15日Gpone記事参照)
モト2『バルセロナ決勝の経緯』
★ホームレースのエステヴェ・ラバト(KTM)が、レースを通して1分48秒の壁を破り続け優勝。
ラバト選手のコメント。
「嬉しいです…良いレースだったし、良い週末でした。けっこう作業を積んだんですよ。良いリズムで走り続けられて…ただ、タイヤはいつもよりタレてたんですけどね。でも、上手く行きました。」
★2位マーヴェリク・ヴィニャーレス(KTM)のコメント。
「かなり難しかったです。序盤はプッシュするようにしてたんですが、ある時点からティト(ラバト)がずっとプッシュし続けて。もう捕らえられなかったですね。」
★3位は、ケータハムがF1および2輪レースから撤退と言う噂の中、ヨハン・ザルコ(ケータハム)が獲得。なお、ケータハム撤退の噂は当事者が否定している。
ザルコ選手のコメント。
「簡単はレースではなかったです。グリッド8位スタートで、目標は早々にトップグループを捕らえる事でしたが、上手く行かなかった。でも終盤に競り合って、表彰台に上がれました。ルーティやカリオの操縦を利用したんです。僕はなんとか頑張ってきて、この通り、シーズン初表彰台を獲得しました。今後もたくさん上がれると良いんですが。チームは良い仕事をしてくれてるし、今はこのままの調子で続ける事です。」
★ミカ・カリオ(カレックス)はタイヤ消耗で、4位。
★今シーズンの最高リザルト6位を獲得したマッティア・パジーニ(カレックス)のコメント。
「こう言う特殊なシーズン序盤を経て…マシンの挙動を把握するため、ずっとレース完走の必要があったんです。表彰台争いができるかなって、ちょっと思ったんですけどね。でも満足してますよ…良い仕事ができましたから。うちのシーズンは、ここからスタートです。次はアッセンでしょ…去年、あそこはかなり強い走りができたんですよ。今日は自分の目標が達成できたんで、満足してます。」
★第1ラップではシモーネ・コルシとランディ・クルメナッハ、フランコ・モルビデッリが転倒。ルイス・サロムがハイサイド転倒(指の骨折で病院へ搬送)。ジョナス・フォルガーは転倒したサロム選手を避けようとしてコースアウトし、転倒リタイヤ。
★ラスト7周と言うところでジョルディ・トーレスが転倒し、そのマシンが当たったエガーター選手は幸い、走行を続けられたが、その後、スリップ転倒。アレックス・デ・アンジェリスはラスト3周で転倒。
★11位ロレンツォ・バルダッサーリ(スッター)のコメント。
「第1ラップからタイヤがタレてきてしまいました。レース中盤にはライディングスタイルを変えましたよ。マシンをできるだけ真っすぐに保つようにしてました。10位以内を狙ってたんですが、ウエスト選手と接触してしまって。でも、まぁ、上手く行きましたかね。」
(2014年06月15日Gpone記事参照)
モト3『バルセロナ決勝の経緯』
★マルク・マルケス弟のアレックス選手(ホンダファクトリー)がポール・トゥ・ウィンを決める。昨日から無敵ペースを見せつていたが、レースでも独走で、2013年茂木戦以来2回目の優勝を獲得した。ホンダ機での初勝利。
マルケス選手のコメント。
「PPと優勝で、完璧な週末です。ホームレースで集中しづらかったですね。ランキング順位のトップ群に近づけました。」
★モト3クラスでKTM機28連勝が、今回途切れた。
★2位はイタリアのルーキー、エネア・バスティアニーニ(KTM、チーム・グレジーニ)。先のムジェッロ戦では上位争いの最中に転倒に巻き込まれリタイヤしたが、今回はデビュー7戦目にして表彰台を獲得した。
バスティアニーニのコメント。
「僕も信じられないです。上位陣に付いて行けるなんて思ってもいなかった…最強ベテラン選手達ですからね。超ウレシいです。もう言葉もありません。超ワクワクしたレースでした。リアが滑って、上位陣に付いて行くのは大変でした。でも、バギーノ(※エミリアロマーニャ地方の方言で『豚』の意)みたいにプッシュして…上手く行きました。」
★3位はエフレン・ヴァスケス(ホンダ・プライベート)。
★グリッド17位からスタートし表彰台争いまで喰い込んだものの、5位で終わったロマーノ・フェナーティ(KTM、VR46チーム)のコメント。
「残念な事に後ろからのスタートで、上位陣に追いつくのは容易ではありませんでした。マルケスを捕らえはしたけど、後追いしても飛び出して行けず…ちょっと邪魔が入りましたね。最終ラップのコーナー出口でバスティアニーニに接触してしまい…彼は良いレースをしていたし、一騎打ちでも上手かったです…この時、ミラーは僕を攻めたくてウズウズしてたんですよね。とにかく貴重なポイントは稼げたし…でも、予選を改善しなきゃダメですね。」
★第2ラップでニッコロー・アントネッリ(KTM)がスリップ転倒し、バリヤ(※おそらくタイヤバリヤ)に激突。メディカルセンターに搬送され、検査を受ける予定。
★アレックス・リンス(ホンダファクトリー)はギアトラブルでリタイヤ。
★ランキング順位は117ポイントで首位に立つミラー選手を、7ポイント差でフェナーティ選手が追う。
★転倒しそうになり、濡れた人工芝に乗り上げたニクラス・アジョ(ハスクバーナ・KTM)が、マモラ風(※下記映像)のロデオ走行で持ち堪えた。
[ランディ・マモラ映像]
[ニクラス・アジョ映像]
(2014年06月15日Gpone記事参照)