『ヤマハ機はホンダ機と同レベルになった』
[上記写真はASサイト記事より抜粋]
★フィリップアイランド決勝戦でみごとヤマハの3選手が表彰台を独占した(ロッシ/ロレンソ/スミス)。
★リン・ジャービス氏(ヤマハ・ファクトリーチーム代表)がスペイン『AS』サイトに、次のように語った。
【フィリップアイランド戦はヤマハの3選手で表彰台を占めたが…】
「凄かったですね…ただ、実に奇妙なレースで…明らかにマルク(マルケス)が最高リズムで走っていたのに。でも、タイヤに裏切られた訳でしょ…他の多くの選手同様にね。うちの選手らはソフトタイヤで安心だったから、明らかにこれが進む道なんじゃないかなぁと思ってます。ただ、レースの後半3分の2ではホルヘ(ロレンソ)がタイヤでピンチになってましたが。フィリップアイランドはまたですね…去年とは100%異なるが、また新たなタイヤの話題となってしまった。うちにとっては4連勝ですから素晴らしいですけどね。ヴァレンティーノ(ロッシ)が2勝で、ホルヘが2勝。それにブラッドリー(スミス)がキャリア初の表彰台を獲得し、テック3チームにシーズン初の表彰台をもたらしてましたしね。」
【かつてヤマハが表彰台を独占したのは2008年ル・マン戦(ロッシ、ロレンソ、エドワーズ)。今回の4連勝からすると、ヤマハ機はホンダ機のレベルに達した?】
「私の考えでは…そう思ってます。かなり…かなり接近したのではないでしょうか。うちのミッションは改善され…ブレーキングでは顕著に向上しました…エンジンブレーキが本当に意義深い進歩を遂げましたね。そうですね…細部にわたり、多くが改善されましたよ。実質的には昔ながらの強味を残したまま、今までホンダに比べ弱かった部分を改善しました。ただ、フィリップアイランド戦ではヤマハとホンダの違いを決めていたのは選手達でしたが。マルクが何かまだ持っていたでしょう…2輪レース史を変えるような何かをね。転倒したのは残念だったが、レースとはこう言うものだから。」
【ロッシ/ロレンソ両選手の総合2位争いについては?あと2レース残し、8ポイント差だが…】
「フェアプレイであって欲しいです…今回のフィリップアイランドのようにね。2人の間で白熱して欲しいと思ってるが、それと同時に本当にフェアな戦いを望んでます。フィリップアイランドでは(ダニ)ペドロサが悪夢のようだったろうが…まだ、2位争いに加わってますね…ただ、今回のリタイヤは、うちではかなり助かったが。」
【35才でいまだに優勝できるロッシ選手って…】
「狂喜乱舞って感じですね!土曜の朝、直線コースの所からフリープラクティスを見てたんですが、2004年に初タイトルを獲得すべくここに来た時の事を思い出しましたよ…同じ直線コースを青と黄色のカラーリングで、アクセル全開にしてぶっちぎる姿を見ていたらねぇ。“驚異的だな!あれから10年も経つって言うのに、まだ同じ事でできるんだ…”って、1人でつぶやいてました。あの勝利への渇望感は驚異的ですよ。このスポーツにとにかく夢中で…それで若さを保っていられるんじゃないんですかね。素晴らしい事です。その最たる証拠は、あの優勝を一緒に祝ったファンの皆さんですよね。皆がヴァレンティーノを愛している。」
(2014年10月21日Motoblog.it記事参照)