『なぜマーヴェリック・ヴィニャーレスがモトGPに火を点けることになるのか』
★マーヴェリック・ヴィニャーレス(2013年モト3総合優勝)が、2015年よりモトGPクラスに昇格する。マシンは、3年振りにモトGPクラスに復帰するスズキのファクトリー機。
★ヴィニャーレス選手およびダヴィデ・ブリヴィオ氏(スズキ・モトGPチームマネージャー)が、次のように語った。
ブリヴィオ談
「うちではこう思ったんですよ…マーヴェリックにはもの凄い才能があり、スズキに入れたら最高なんじゃないかって。実を言えば、マーヴェリックはうちにとっての唯一の選択肢でね…他のライダーとの間で迷って選んだ選手じゃないんです。マーヴェリックでなら、もの凄いチャンスが掴めるって思ったんですよ…ここ最近のライダーの中では本当に1、2を争う才能の持ち主だって思ったし、もうモトGPに昇格しても大丈夫だと思ったもんですから。今はね、我々の方がプレッシャーを感じてますよ…彼にハイレベルなマシンを与えなければなりませんからね。」
ヴィニャーレス談
「スズキが復帰することにしたって事は、モトGPに対しもの凄い情熱を傾けてるからだし…それに、勝てると確信したからでしょ。僕にとって、もの凄く素晴らしい事が起きてくれてると思ってます。子供の頃の一番の夢は、世界選手権の125ccクラスに出て、タイトルを取る事だったけど…その後は、もっと夢が大きくなっていって。これまで、モトGPクラスに出ることをずっと夢見てきたんです。今や、その夢も実現に向ってますからね。」
【ヴィニャーレス選手はモトGPクラスに何をもたらせる?】
ブリヴィオ談
「実にモチベーションの高い選手で、レースを愛し、常に勝つ気満々の選手だと思うんです。目標を達成し、這い上がって行く気持ちに溢れていて…ただレースに出られれば良い…その後は様子を見ましょうって状態は望んでませんよね。こう言う姿勢が気に入ってるんですよ。それに、実に飲み込みが早い若者でね。彼のキャリアを見ても分かる事だが。」
ヴィニャーレス談
「自分が走ってるところをTVで観ると、僕のライディングスタイルって新しいタイプのものだなって分かるんですよ。かなり遅めにブレーキをかけ、マシンを上手く曲げる事ができるんです…コーナーではけっこう速くマシンを起こせるし。こう言うのが全て、モトGP機でも上手くいくと思うんですよ。新マシンをできるだけ早く理解できるよう…それから、特性を最大限に理解し、速攻で伸びていくには何が有効なのかが理解できるよう全力で頑張ります。乗ってるマシンの事を、けっこう早く理解できるってところが、僕の長所の1つだと思うんですよ。」
【気の短さも長所の1つ…】
ヴィニャーレス談
「僕がモトGPデビューでやってしまいそうな最悪の事って…多分、初日から高い戦闘力を強く求めてしまう事だと思うんですよ。僕らが冷静に集中して、毎回前進していけたなら、このプロジェクトを本当に上手く進めていけるでしょうね。」
ブリヴィオ談
「うちはね、マーヴェリックの姿勢については皆が気に入ってるんですよ…決して満足すると言う事がない。レースで2位だったら、もう不機嫌ですからね。スズキ全体としては…大きな挑戦と、本当に厳しい作業が待ち受けてますからね…トップグループの選手やチームとのギャップを縮めていかねばならないんですから。マーヴェリックは、うちにとって必要なスピリットをもたらしくれると思うんですよ。我々は挑戦者であり…ルーキーを選手に選び、一緒に挑んでいくんです。本当に興奮するプロジェクトですよ。」
ヴィニャーレス談
「僕とマシンの両方が高いレベルになれたなら、もの凄い戦いに挑んでいけるでしょう。然るべき時が来たら、うちはトップライダーらと戦えるようになると思います。」
(2015年01月04日Redbull.com記事参照)
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