『ビアッジ:今はテスト、1か月後のフィリップアイランド開幕戦は出るのか?』
★2012年末にSBKタイトルを取り、そのまま引退したマックス・ビアッジが、今年もアプリリアのテストライダーとして1月21日からのポルティマオ・テスト、1月26日からのヘレステストに参加していた。
★昨年までアプリリアのテストライダーだったアレックス・ホフマンがKTMへと移籍し、ビアッジ元選手がその後任に就いた。
★現在は2月22日のSBKフィリップアイランド開幕戦か、6月22日のミザノ戦へのビアッジ元選手のワイルドカード参戦が取り沙汰されており、アプリリアでは次のように話している。
「それについては、今、話し合ってる最中です。」
★ポルティマトとヘレスのテストでアプリリアは、2015年版エンジンを投入した。エンジンには市販車用のピストンおよびコネクティング・ロッドが使われ、また、電制システムも新レギュレーション通り8000ユーロ(約106万円)内で済むよう簡易化されている。
★ビアッジ元選手はV4エンジンに精通しており、2009年に既に開発を手掛け、SBKレース初勝利を、そして、その翌年には初タイトルを獲得している。
★今年、ビアッジ元選手が開発するアプリリア機を駆るのはレオン・ハスラムとジョルディ・トーレス。ハスラム選手はヘレステストで2014年版のエンジンを改良版に似せるため、電制システムでパワーを抑えて走行していた。
★昨年、ビアッジ元選手はムジェッロ・サーキットで2回、アプリリア・モトGP機『RS-GP』のテスト走行をした。これは今年、マルコ・メランドリとアルヴァロ・バウティスタが駆るマシンである。
★もし今年、メランドリ選手がアプリリアSBKに残留していたら、ビアッジ元選手が開発するマシンを使用するのには抵抗を感じた事だろう。しかし、ハスラム&トーレス選手ならば何ら問題はない。トーレス選手はビアッジ元選手と戦ったことはないし、ハスラム選手は2010年のSBK戦でビアッジ元選手とタイトル争いをしているが、良き友人であり、ビアッジ元選手は長男に『レオン』と名付けたほどである。
★また実は昨年の11月、ビアッジ元選手はSBKカタール最終戦へのワイルドカード参戦を希望していたが、丁度その頃、アプリリアチーム内ではシルヴァン・ギュントーリとマルコ・メランドリが揉めていたため、見送られた模様。
なお、現時点ならばチーム内に問題もなく、第3のライダーをワイルドカード参戦させるのは開発へも拍車をかけるだろう。
(2015年01月20日Inside superbike記事参照)
…と、期待させておいて…
今のところ、ビアッジ皇帝様ご本人は、こう申しております。
『ビアッジ:テストライダー、ワイルドカードなし』
★ヘレステストでマックス・ビアッジが、今シーズンのワイルドカード参戦について次のように話した。
「申し訳ないが、ワイルドカード参戦をするようなことはないと思いますよ。アプリリアはとテストライダー契約をしたんであって。ちょこちょこSBK機のテストをして…ただ、作業の方はほとんどモトGP機の方に集中するようだけどね。現時点ではCRT機の改良版があって…本当のプロトタイプ機は2016年までお預けでしょうね。今はまだ出来てないですよ…紙の上の話だけで。」
(2015年01月29日Gpone記事参照)
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