『2015ムジェッロGPこぼれ話』
★ 今回のムジェッロGPで、アンドレア・ドヴィツィオーゾも特製ヘルメットを披露した(写真)。後頭部にはDJ風のドヴィ選手の似顔絵が描かれ、その上には『la musica è cambiata(曲が変わった)』と書かれており、GP15機プロジェクトによりドゥカティが分岐点を迎えたことを崇峻している。ヘルメット側部には『Desmo Dovi Live』と言うタイトルのレコードが描かれている。
★ヴァレンティーノ・ロッシやドヴィツィオーゾ選手に続き、アンドレア・イアンノーネも特製ヘルメットを披露していた(下記写真)。ドゥカティ・カラーである赤を基調とし、頭頂部にはトリコロールが描かれ、また、バイザーの上には大きく『ROSSO(赤)』と書かれている。後頭部の『Mugello』の文字に重ねてGP15機のシルエットも描かれ、その下には同機を育て上げてもらった感謝の気持を込めてチームやドゥカティスタッフらの顔写真が並んでいる。
★5月31日(日)、レース後の表彰台プレスカンファレンスを終えたアンドレア・イアンノーネが次のように述べた。
「マシンを操縦するより、英語で喋る方が大変なんですよね。」
★今回、ドゥカティのイアンノーネ選手がPPを獲得していたが、イタリア開催GPでイタリア人ライダーが駆るイタリア機がPPを取るの1972年イモラ戦のMVアグスタ機によるジャコモ・アゴスティーニ以来、久しぶりのことだった。
★2005年のムジェッロGPで直線コースのトップスピードは、カルロス・チェカが駆るドゥカティ機の時速337.1kmだった。2015年の同GPでは同じくドゥカティ機で、イアンノーネ選手による時速350.5kmだった。
★予選2ではドヴィツィオーゾ選手とミケーレ・ピッロ(テストライダー、ワイルドカード参戦)が同時にピットボックスから出走し、ピッロ選手がドヴィ選手のスリップを利用し、7位を獲得していたが、これは最初からドゥカティの作戦だった。
★5月28日(木)の会見で、ヴァレンティーノ・ロッシやホルヘ・ロレンソらと同席したダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・プラマック)が次のように話し、場内を沸かせた。
「こう言うトップライダー達と同席するなんて…なんだか僕まで表彰台に近づいたような気分になりますね!できるだけそこに近づけるよう頑張ります…競り合って、最大限に頑張りたいです。10年前、僕は家のソファーに座ってTVでムジェッロ戦を観てたのに、今はここに居るんですからね…信じられませんよ!多分、10年後はまたソファーで観てるんでしょうけどね。」
★ペトルッチ選手は、来年の契約について次のように話した。
「2016年の契約もあるんです…チームにとって有利な特約条項付きで、今年の9月末が期限なんですけど。でも、カンピノーティ氏(チーム代表)が半分約束してくれたんですよ…まぁ、ムジェッロ戦を落ち着いた気分で向かえられるように言ってくれたんだけど。でも、日曜のレースで上手くいったら…自分にご褒美ができるかもしれませんね(笑)。残留したいですよ…居心地良いんで(管理人中:レースでは9位でした)。」
★マウリツィオ・アリーヴァベーネ氏(現在、フェラーリチーム代表。2014年までドゥカティスポンサー『Philip Morris』重役)がムジェッロGPを訪れ、次のように話した。
「今日は、ヴァレンティーノ・ロッシの応援で来たんですよ。彼はモトGPそのものだ…これまで成してきたことや、今、成していることを見るとね。
ムジェッロGPで強いイタリア人ライダーを3人と、強いドゥカティを観られるなんて良いもんだね。もしヴァレンティーノが今のドゥカティ機に乗れていたらねぇ…ジジ・ダッリーニャは、2011年のヴァレンティーノが求めていたものを実現したね。
モトGPは良いねぇ…パドックでは皆、楽しんでいて、良く話すし、活気があって。F1の方はね…全てにおいてちょっと格好つけていてね…変えていかないと。」
(2015年05月31日『Gpone』記事参照)
(2015年05月30日『Gpone』記事参照)
(2015年05月29日『Gpone』記事参照)
(2015年05月28日『Gpone』記事参照)
(2015年05月30日『Moto.it』記事参照)
(2015年06月02日『Moto.it』記事参照)
(2015年05月28日『Omnicorse.it』記事参照)
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2015年オースティンGP内輪話
『ロッシに、あの頃も今のドゥカティみたいだったらなぁ…と言わせたい』ジジ・ダッリーニャ
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現レギュレーションの現ドゥカティ体制下で、ジジ・ダッリーニャがつくった今のマシンに、ヴァレンティーノ・ロッシが乗ったらどうなっていたのか…、ちょっとだけ見てみたくもあります…。
もうドゥカに乗ることはないんでしょうけど…。
まあ仮に結果を出したとしても、現在のレギュレーション批判以上の考えられない程の批判が出ていたことは必至でしょうね…。
あとは本人のプライド的に、そういうルールを受け入れてまでそのチーム、マシンに乗るか?ですけど…。