『チャバッティ:ロレンソを説得するのは難しくなかった』
★ホルヘ・ロレンソのドゥカティ移籍が公表され、パオロ・チャバッティ氏(ドゥカティ・モトGPプロジェクトディレクター)が次のように語った。
【ロレンソ選手との契約締結について…】
「当然のことながら、今年はトップライダー全員の契約が切れるわけだが、ホルヘ(ロレンソ)に対しては何年か前からアプローチしてたんですよ。私は今までもずっと、うちのマシンの価値は高いと信じてきているが、今年はかなりの戦闘力の高さを証明してこれたでしょう。そのおかげもあって、話は進めやすくなりましたね。」
【ロレンソ選手を説得するのは難しかった?】
「難しかったってことはないですね。通常、こう言うケースでの交渉はけっこう複雑なんだが、なかなか短期間で合意に達しましたよ。」
【ロレンソ獲得に踏み出した理由は?】
「実のところ、この(トップライダー獲得)プロジェクトに何年か前から着手してたんです。何年ぐらい経てばドゥカティ機の戦闘力がホンダやヤマハ並みになるかを予測して、タイトルを取ってくれそうなライダーの獲得に励んでいたんですよ。うちは2007年以来、タイトルは取ってないんでね。今年もうちはマシンの戦闘力が高いところを証明してきたと思うんですよ。あのアルゼンチンでのゴタゴタがなければ、序盤3レース全てで表彰台に上がれてたはずですから。マシンの戦闘力の高さのおかげで、簡単に合意に達することができましたよ。」
【ロレンソ選手のチームメイトは誰に?】
「まだ何も決めてません。今の時点では、まず合意に達することが優先順位第一位だったんで。数日前に合意に達せたんで、今日、発表に至ったと言うわけで。ダブル・アンドレアのどちらになるか、これから少し時間をかけて検討する予定です。いずれにせよ、楽しい作業ではありませんがね。両選手とも素晴らしい若者で、ドゥカティで4年間走ってきてるんですから。だから、簡単に決められるような話ではないでしょう。2017年チームに向け、どちらが最適かを検討していきますよ。」
【ロレンソ選手は今年11月のヴァレンシアテストでドゥカティ機を試乗できそう?】
「うちではそう願ってるんですがね。来季は別のチームで走ると決めた選手に(移籍先のチームの)新マシンのテストをさせるのは、各メーカーでもちょっと慣習になっているじゃないですか。この件についてヤマハとはまだ話し合ってないんだが、うちとしてはヴァレンシアテストではもう(ロレンソで)やれると期待してるんですけどねぇ。とにかく今日発表したばかりなんで、今後、話し合っていきますよ。ただ、金曜からはヘレスGPの方に集中しなければならないんでね。ホルヘはうちにとって敵の一人でしょ。最強の敵の一人だから。今年の目標はドヴィツィオーゾとイアンノーネで、レース優勝を1〜2回すると言うものなんでね。だから、(ロレンソは)シーズン末までは敵でしょう。
この件についてはホルヘにも話してあるし、彼にとってはどちらの選手がチームメイトになっても同じなようですよ。ドヴィツィオーゾに対してもイアンノーネに対しても敬意を払っているし、どちらが良いとかそう言ってことは全く言ってきてません。
その他のことについては、今後の何週間かで様子を見ていきましょう。あのレベルの選手が移籍してくるとなれば、少なくともメカニック数名を連れて来たいと言う話だって出てくるわけだし。まぁ、どうなるか…まだ、その辺りについて話すのは時期尚早ですね。」
【ドヴィツィオーゾ&イアンノーネ選手の反応は?】
「2人には話してあるし、うちの展望についても説明してあるんで。ですから、プロらしい対応をしてくれると信じているし、2017年シートが1つしか残っていないと言うことが、両選手のレース戦略にそれほど影響するようなことはないでしょう。」
【ヘレス戦はドゥカティ機の進化のほどを確認する場となる?】
「今年の序盤レースでうちが証明した戦闘力の高さには実に満足してます。ただ、ヘレスはこれまでずっと若干苦戦してきたコースなんでね。今回も良いレースができると信じているし、そうなれば、2016年版ドゥカティ機は全タイプのサーキットで強いと言う意味にはなるでしょうね。」
【マルケス選手とも交渉していたとか…】
「リザルトを見れば、マルク・マルケスのことを外すわけにはいかないでしょう。極端に速い選手ですからね。彼の契約も今年いっぱいで切れるんですから、うちは彼とも話し合いましたよ。」
(2016年04月18日『Gpone』記事参照)
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ということは、残るYamahaの1席は、ポル・エスパルガロってことですか?
でも、今年の活躍次第でしょうね。
以前からドカとロレンゾの噂はありましたからね。
ただ、今年になって彼の気持ちが急速に傾いて行ったのは否めないでしょう。
にしてもパオロさん、コメントから相当のプライドの高さが感じられます。
彼よりは、やはりジジさんがロレンゾにとっては当てにできるでしょうし、頼りにもなるでしょうね。
ロレンゾがドカに乗る、まさに初日のファーストインプレッション。
この良し悪しで、その後の流れが決まるような気がします。
非常に非科学的な考えだけど、それくらいドカとM1は全く違う乗り物だと思いますから。
motobeatle さん、はじめましてコメントに反応してます。
<パオロさん、コメントから相当のプライドの高さが感じられます>
ドカのこのプライドが、名医でもあるロッシでさえも意見が通らずに移籍へとなったと聞いた事があります。
社風なんでしょうが、日本のメーカーはある意味、対応の早さが今に繋がってますが、ドカの足ふみは、ロレンソの要求に対応出来るのでしょうか?
ストーナーは感覚派だと思いますので、与えられたバイクを乗りこなす能力に長けてるのと、シビアな感覚で乗るロレンソと違う気がして心配です。
それと、もしかすると?ヤマハとの密約で、ロッシはスポンサー関連でレース活動するうえでのつなぎですが、次の時は引退でしょうから、その時帰っておいで的なことでもあったんでしょうかね?(憶測です)
失礼しました。
どうもです。
そんな感じですね。
もしロレンゾがドカに違和感を感じて「M1のようにして」とか言っても、ファクトリーは受け付けないでしょうね。
だいぶ改善されているようだけど、言われるようにドカはストーナーのように「与えられたバイクを乗りこなす」「マシンを自分に合わせるのではなく、自分がマシンに合わせる」面が必要になると思います。
ただ、今はジジさんがかなり体制面で柔軟にさせているようですし、ドカを乗りこなしたケーシが居ます。
ロレンゾとは仲も良いですし、イロイロ親身なアドバイスを送ると思います。
ヨーロッパラウンドに入って現行GP16が、どんな走りをするかも興味深いところですね。
率直に言って、ロレンゾ×DUCATI は「のるかそるか」のどちらか。
でも、今の現状と可能性からすれば「のる」になると予想します。
KCのテストライダー入りと今年のリザルトが契約の決め手になったんですかねえ。
とりあえず契約額でロッシを越えたわけで。
>両選手のレース戦略にそれほど影響するようなことはないでしょう。
だ、ダウト・・・・
>あのレベルの選手が移籍してくるとなれば、少なくともメカニック数名を連れて来たいと言う話だって出てくるわけだし。まぁ、どうなるか…まだ、その辺りについて話すのは時期尚早ですね。
今後何週間かは分からない。
って言うことはこれから出てくる話題はコレなのでしょうか?
決まっているけど言えないのか未だ調整中なのかそれとも全然受け入れる気はないけどヤマハさんにプレッシャーをかけているのか?
つまんない事言うんじゃないよって方もいらっしゃると思いますけどこのお話の行方でドゥカさんの方針やロレンソさんのタイトル獲得への本気度(もしくは可能性)が垣間見えるのかも?
>今の時点では、まず合意に達することが優先順位第一位だったんで。
ヴァレとの契約を微妙な時期に早々に発表したYAMAHAとの違いですよねぇ。
まぁ、カタール開幕前に移籍噂が出てたから既に決定事項だったかも知れないけど。
でも、ライダーにとっては「貴方がエース待遇だよ」って言われる方が光栄に感じるだろうね。
逆に言えばドビィ、イアンノーネに他ワークスからオファーは来ていないのかな?
椅子取りゲームが片付かないことにはアルゼンチンみたいな事も起こりえるし、ライダーとしても早く決めないと選択肢が減りますよね。
動くが無さそうなHONDAはともかく、YAMAHAとSUZUKIの水面下の駆け引きが激しそう。
maxtuさん
激しく同意します。優先すると言うことは今回のドゥカのように、その選手の可否が決定してから次のライダーを決めるべきっだった、又は発表するべきだったと思います。そこにヤマハとの信頼関係に愛想が尽きて移籍してしまったんだと考えます。表に出る部分しかわかりませんが、それだけ見ると今回のホルヘの対応は違和感ありありで不安になっていましたが悪夢となってしまいました。ヤマハがしっかりした対応をしていたのにも関わらず移籍したのなら「ホルヘこのやろー!」と思ったでしょうが、今回はヤマハに失望してしまいました。
maxtuさん、ぺけさん
お二人の意見?感想は余りにもロレンソ贔屓目線すぎて違和感を感じますね。
確かにロレンソは前年のチャンピオンですが、チームにおいては決して絶対的なNo.1ライダーではありません。
現にチームメイトのロッシは最終戦までチャンピオン争いをしたわけですし、所謂ジョイントNo.1というところでしょう。
その2人の契約に関しヤマハは平等・公平に扱ったと思いますよ。
ロレンソは自ら開幕前の契約を要求したにも係わらず長引かせた、一方のロッシは早々にサインした。
双方にきちんと対応したヤマハが文句を言われる筋合いは無いですよね。
別にロレンソ贔屓目線のつもりはありませんでしたが、移籍市場ではロレンソは評価も高く売りに出されていたわけで、YAMAHAがロレンソの残留を望んでいたなら他のやり方もあったということです。
現に移籍されましたし。
だからYAMAHAとしてもロレンソの離脱は想定内だったのではないですかね?
ヴァレとの優劣は付けない、他チームとマネーゲームもしなかったようですし。もし、想定内じゃなければ責任問題ですよ。
だから、ぺけさんのようにロレンソの残留を願っていた方からすればYAMAHAに失望した、という意見もおかしくないかと。
ちなみにHONDA内のマルケスの扱いに関しては、DUCATIのテストライダーになった時にストーナーもこぼしてますし、チームメートの選択にも影響がありそう…と噂されるぐらいですから、HONDAのスタンスは明確です。
DUCATIはロレンソ、マルケスにオファーしたとも噂されていたけど、HONDAから引き抜くのは厳しいと判断したのでしょうね。
ヒューズさん
僕はバカがつくほどのヤマハファンです。ヤマハが勝たないとMOTOGPも見ないくらいなのでエセMOTOGPファンかもしれませんが…。まず、現在の最大の敵はホンダのマルケスということは周知の事実だと考えますが、そのマルケスにM1で勝ち越せるのは現在ではホルヘしかいないのも周知の事実です。そして、ライバルから勝ち越すことがM1の最大のミッションだと理解していますし、それを常に望んでいます。それを考えたらホルヘを優先して残留させるということはここ数年の戦歴をみれば至極当然だと思います。もちろん、人気や商業的な事まで考えれば話はまた別ですが。それは最大のミッションではないはずですから。
以上のことを考えたら、開幕前のジャービスさんの「ホルヘを優先する」ということは納得できる発言ではありましたが、そのように本当に考えていたのならロッシの開幕前契約発表は明らかなミスだと思います。
最後に、ホルヘ贔屓ではなくてヤマハM1での勝利に酔いしれたいかなり偏った一ファンで、それにはホルヘが必要不可欠だったと考えたに過ぎません。
う~~~~~ん・・・。
なんだか(英語版も含め)読んでいると
「ホルヘが誰とチームメイトになりたいか」が
優先されているような気分になりますね・・・。
ホルヘありき、なのか・・・。
なんだかなぁ・・・。