ロレンソ不満『コース変更の会合に呼ばれなかった…』2016バルセロナGP

『ロレンソ：コース変更のミーティングに招聘されなかった』

★6月4日（土）、バルセロナGP予選後の会見で、2位を獲得したホルヘ・ロレンソが昨日のコース・レイアウト変更について不満を述べた。

「今、最も重要なことはルイス（サロム）が、もうここにはいないと言うことで…僕らは皆、悲しんでいて、通常の状況ではないわけです。あの事故の後、すぐにドルナは選手何名かと共にコースの変更を決定しました（※F1仕様コースを採用）。僕はミーティングに参加して、自分の意見を言うことができなかったんです。その点について残念に思ってます。チャンピオン選手としての僕の見解を言っておきたかったが、そうはいきませんでした。事故現場となったコーナだけでなく、第10コーナーまで変えるなんて（※こちらに追記しておきました）。
（ミーティングで）何をどうするつもりなのか誰からも説明はありませんでした。僕もロッシも参加しなかったんです。そう言った知らせがなかったんです。これは残念なことですよね。誰かが声をかけてくれてたなら、意見を言うことができたのに。選手10名が参加して、セーフティ・コミッションと共に（第10/第12コーナーの変更を）決めたわけでしょ。24名の選手全員で事故現場のコーナに行き、全員で決めるべきだったのではないかと思います。」

【今回の変更はそれほど重要だった？】
「ヤマハ機はハードブレーキングや低速コーナーで苦戦してるんです。ヤマハ機は高速コーナーの安定性はかなりのものだが、現在は容易ではないですね。今回の変更によりホンダの選手がかなり有利になってしまうが…今更どうにできませんしね。変えるわけにもいかないし。僕としては事故現場のコーナーだけを変更するのが適正だったと思います。事故以前から変更した方がいい箇所だったんですから。でも、第10コーナーまで必要ないでしょ。既に決定したことなので受け入れて、貴重なリザルトを目指してベストを尽くすだけですけどね。」

【サロム選手について…】
「僕にとってルイスを失ったのは本当に辛いことです。同じマヨルカ島の出身で、以前からの知り合いでしたから。最近はそれほど近しくはしてなかったが、子供の頃は一緒にトレーニングをしていたし、父はルイスのご家族と本当に親しいんですよ。
彼は亡くなってしまい、ご家族のそばに寄り添うことしかできません。もし表彰台か優勝を獲得できたなら、ご家族に捧げたいと思っています。人生は時に不公平ですよね。コースに変更が加えられ、レースはいつも通りにはいかないでしょう。とにかく（優勝の）25ポイントがかかってるのだから、可能な限りの好リザルトを獲得できるようベストを尽くします。」

（2016年06月04日『Motorsport.com』記事参照）

あの、これ、一応、もう少し状況を説明するとですね…
セーフティ・コミッションの会合と言うのはGP開催時の金曜日に毎回行われていて、選手らは任意で出席することになってます。
だから、今回の会合に出席した選手らは、わざわざ呼ばれたわけではなく、いつも通りに出席したら議題が『コーナー変更について』だったと言う話です。
で、ロレンソ選手が怒っているのは、「いつもの会合とは違い、今回は『コーナー変更』と言う重要な議題だったのだから、事前にそう知らせるべきだ」と言うことなんです。

[amazonjs asin=”B01DE0B6RI” locale=”JP” title=”アフタヌーン 2016年 07 月号 雑誌”]