『レディング:勘で操縦し、転倒しなかった』
★6月26日(日)、天候不順により波乱のアッセン決勝戦でスコット・レディング(ドゥカティ・プラマック)が3位を獲得した。昨年のミザノ決勝戦も悪天候の中、3位でゴールしている。
★レディング選手は今回のレース前、次のように言っていた。
「今日のレースは一種の賭けになるでしょうね。」
★レディング選手はレース1をグリッド3位(1列目)からスタートし、レース2では4位(2列目)からだった。
★レディング選手のコメント。
【前からのスタートだったが容易ではなかったようで…】
「そうですね。グリッド3位スタートだったとは言え、コースがどんどん乾いていくなか、あいにく上手く始められなくって。雨の方が絶対に調子が良かったんですよ。ただ、レッドフラッグで中断される前、ほとんど何も見えないって瞬間も何回かありました。勘で操縦し、転倒せずに済みましたよ。」
【レース2ではどんどん頭角を現していったが…】
「2回目のスタートではコース上に水があふれていたんで、序盤で終わってしまわないよう最初はあまりプッシュしすぎないようにしてたんです。」
【ライバル陣に比べ、かなりの好ペースだったようだが…】
「自分でも『俺って速い』って思いました。もしかしたら速すぎるぐらいだったかも。大勢が転倒していたが、僕はポル・エスパルガロを抜くこともできましたしね。ポルの後ろに喰いついた時、彼を抜くことだけに集中しました。ミラーとマルケスにはもう追いつけないだろうって分かってましたから。」
【ドゥカティ機での初表彰台だが…】
「良いシーズン開幕とは言えなかったんで…特に、ツイてなかったり、マシントラブルのせいなんかでね。苦労して苦労して辿り着いた今週末ですからね…素晴らしいですよ。プラマックチームでファーストローを取り、表彰台に上がったんですから。」
★チームメイトのダニーロ・ペトルッチはレース1をグリッド9位(3列目)からスタートし、レース2では2位(1列目)からだったが、第2ラップでオルタネーターの技術トラブルによりリタイヤとなった。
ペトルッチ選手のコメント。
【苦い結果となったが…】
「あいにく、あのトラブルのおかげで今週末は散々なものになりましたね。ダッシュボードの表示が消えたんですが、それが障害になるとは思いませんでしたねぇ。でも、エンジンも止まってしまい、結局、リタイヤですよ。」
【表彰台に上がれそうだった?】
「僕の調子は良かったし、なにかと上手い方向に進んでましたからねぇ。特に、モチベーションも高かったんですよ。優勝できる大チャンスだったんだから。表彰台の一番上に上がるに相応しいんじゃないかって思ってねぇ。でも、次のザクセンリンク戦以降、絶対にまたチャンスはあるから。」
(2016年06月26日『Gpone』記事参照)
(2016年06月26日『Moto.it』記事参照)
イタリア衛星放送『SKY』の映像では、レース2のグリッドでスタート直前にペトルッチ選手のマシンから何か小さな部品が外れ落ちるのが映ってたんですよねぇ…
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実に面白い。
大番狂わせやサプライズこそレースの醍醐味なんて変な見方してますが、夢があっていいじゃないですか。
なんだかんだ言って、不確定要素の多い今シーズンはサテライト勢にとってチャンス年。
その内、ドカ、ドカ、ドカのパルクフィルメも見れんるじゃないですかね。
でもやっぱりヴァーレにも勝ってもらいたい…
いつも楽しく拝読させて頂いております。
私は物好きなのかオフロードバイクで雨の日、
荷物満載で片道250キロ往復500キロの道のりをツーリングすることがあります。
雨の日荷物満載で転倒するとバイクを起こすことが容易でありません。
その山奥で単独で転倒するかもしれないと言う恐怖心といったら何とも言えません。
しかしながら走り終えた後、
その恐怖心に打ち勝った自信や、自分のコーディネートした雨具が機能してインナーに水一滴入っていない事、丸一日雨の低μコンディションを走り抜いて磨く感性などは他とは比べられない程有益なものです。
ですから、GPライダーも雨の日速いライダーは潜在的能力が非常に高いと言えます。
人間の性分で言うなら
現代人のスマホやパソコンをうまく使う賢さと、明治生まれのおばあちゃんの暗算の力の違いとも言えますでしょうか。
地頭の違い、地力の違いとも言えるかも知れません。
ロレンソに対してペトルッチとミラーの違いに近いかも知れませんね。
そして、バレンティーノは両方を持っているのでしょう。
年を重ねてからグランプリを観るのもいいですね。特に雨のレースはそう思いました。
特別な才能を持つ者だけが見せる
反骨心ほど芳醇な物語はないですね。
さあ梅雨どきだ。さあ修行… いやいや、走らなきゃ(笑)