ドヴィツィオーゾ『タイトル争いできるカードが全て揃っている』2017アッセンGP

『ドヴィツィオーゾ：ドゥカティ機はタイトル争いできるカードが全て揃っている』

★6月25日（日）アッセン決勝戦で、アンドレア・ドヴィツィオーゾが5位でゴールした。これにより、総合首位に昇格した。

★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。

「けっこう変なレースでしたね。でも、色々と嬉しかったことがありました。
あいにく、3列目スタートだったんで、なにかと手こずってしまって。モトGPクラスでは前からのスタートは基本だから。
レース序盤はトップ陣のペースが出せませんでした。それで喰らいついていけず…でも、焦らずに、すべての状況を活用するよう努めてました。
ヴィニャーレスの後ろに付いた時は、どの辺を伸ばしていけるか考えていたところで…転倒された時は、さいわい、避けることができましたねぇ。」

【レース後半は3連勝も夢ではない感じだったが…】
「苦戦していた状況を乗り切ってからは、僕が最速ライダーだったんです。トップ陣を次々に抜いて行けました。これはね、今日のレースでの重要ポイントですよ。いや、今日だけでなく、今後に向けても重要ですね。アッセンのレース中盤以降で最速になるなんて、大した事だから。
その後、雨も降り出し、おかげで上位4選手に追いつけました。ただ、雨脚が強くなってきたんで、タイトル争いの方を重視した方が良いかなぁ…と。トラックのどの辺りが、より濡れているのか分かりませんからね。
100％コントロールできるって状況ではなかったし、今シーズンはとにかくコンスタントにポイントを取った方が良いって感じでしょ。
この週末は、僕らが仕上げたポテンシャルにも作業にも大満足です。今日も、ちょっと一か八かのモディファイを加えたんですが、実に上手く行ってくれました。」

【表彰台にも上がれそうだったが…】
「5位には満足してません。3位でゴールできるスピードは出ていたと思うんでね。ただ、カル（クラッチロー）も追いついてきたでしょ。カルとマルクの競り合いが異常でね。走行ラインも入れ代わり立ち代わりで、あれじゃあ、参入できませんよ。もったいなかったけどね。それほどリスクを負わずに追いつけそうな地点だったし。
まぁ、とにかく今日の5位は意味が大きいから…総合首位でアッセンを後にできるんですからね。8戦でうちが総合首位に就けるなんて、誰も想像しなかったでしょ。つまりは、舞台裏で身を粉にして努力してきたってことなんですけどね。良い勉強になりましたよ。つまり、信念をもって、きちんと努力をすれば何でも可能だってことです。これまでの自分のキャリアを思えば、個人的には大きな意味がありますね。」

【タイトル争いについては？】
「8戦終わって総合首位になったと言うことは、つまり、勝負に出られるカードは全て揃っていると言うことでしょ。ここでは誰もただで道を譲ってはくれないんだし。まだ2〜3戦目って言うならね…特殊なことも起きるだろうけど。
この5年間ドゥカティで、一度もこう言うことはなかったじゃないですか。他の選手のミスのおかげでこう言う結果になったわけじゃない…うちの努力の結果ですから。
うちも（タイトル争いに）加わってますよ。まぁ、僕はずっとチャンピオンシップのことは頭にありましたけど…総合首位に就く前からね。
ただ、常に地に足を付け、マシンの弱点を改善していかなければ。」

【タイトル争いの一番のライバルは？】
「もちろん、あの3人ですね（ヴィニャーレス、ロッシ、マルケス）。今やタイトル争いの行方は完全に分からなくなってますよ。誰が最有力候補かとか、どんな状況がベストなのかなんて口にもできないでしょう。まだまだ先は長いし、毎回レースは別物なんだし。これから最後までで、少なくともあと4〜5回はどんでん返しがあると思いますね。」

【ドゥカティ・プライベートのペトルッチ選手が2位だったが…】
「ある点までは驚いてます…まぁ、ダニーロ（ペトルッチ）が速いライダーだってことは分かってるんで。多分、去年まではレースでのバランスがいまいちだったんでしょうね。でも、今年は以前より上手くコントロールしているし、ここ3戦ずっと前にいるでしょ。いまや優勝できるライダーの1人なんじゃないんですか。」

（2017年06月25日『Motorsport.com』記事参照）

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