『ロッシ:タイトル争いではなく自分自身のために復帰した』
★9月21日(木)、アラゴンGP会見にヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)が松葉杖をついて参上した。なお、椅子までの数歩は杖なしで歩いていた。
★ロッシ選手のコメント。
「ここに居るってだけで…操縦できるかどうかチャレンジできるってだけで、もう嬉しいですね。モトGP機ならどんな手応えなのかが分かるわけでしょう。全体的には順調ですよ。それほど痛くもないし、特に、日に日に良くなっていってます。」
【いつ頃、アラゴン参戦が可能だと思い始めたの?】
「手術の翌日からです。2010年に手術した時と比べ、かなり調子良かったんですよ。2010年の時は手術後、1週間ぐらいは具合が悪く、骨折した足をおろすことさえできなかった。でも今回、術後は1日入院してただけで、すぐに退院しましたから。」
【その後は?】
「その後の10日間は回復することが重要になってきてましたね。その辺りで、アラゴン復帰も考え始めました。うちのスタッフらには何も言わなかったんですが、難しいことは自覚してました。でも、もうこうれ以上、レースを欠場したくなかったんですよ。」
【そして、18日(月)にはR1機でミザノテストを決行した…】
「でも、その日は操縦しててもかなり痛かったんですよ。雨まで降ってきちゃって。テスト後、あまり楽観的な気分にはなれなかった。でも、19日(火)のテストでは全てが上手く行ってくれてねぇ。トラックはドライコンディションで、1時間ほど走ったんですよ。」
【操縦するにあたり、どの辺が大変?】
「方向転換ですね。いつもようなスピードは出ませんでした。右コーナーで痛みを感じてねぇ。でも、日に日に良くなってます。」
【今回、アラゴン入りできて、自分でも驚いている?】
「驚いてます。いつまでに復帰と言う期限は決めないで毎日を過ごしてたんですけどねぇ。諸々が然るべき方向に行ってるなぁって時に、こう思ったんですよ…『これなら(アラゴンに)出られるんじゃない?』って。
まず、ここに居るってことが重要ですからね。右足の動きを確認するためにも、そして、日本・オーストリア・マレーシア3連戦に向けての挽回作業を行うにあたってもね。」
【重要だったのはフィジカル面?それともメンタル面?】
「こう言う場合、復帰したいって言う気持ちの方が大きく影響しますね。僕は2輪レーサーで、レース参戦に情熱を注いでいるし、それが本当に好きなんですよ。
復帰したいって気持ちがないなら、ケガがあってもなくても家にいれば良いでしょう。」
【しかし…】
「僕の経験からすると、様々なことに依るんですけどね。2010年に骨折した時は20日後の復帰なんて無理でした。骨折もそれぞれ違うもんで…ただ、医療も進歩してるんだと思いますけどね。
僕はツイていたと思います。優秀な医療陣に遭遇できたから。パスカレッラ医師とは100%話し合えましたから。」
【明日以降の予定は?】
「できるだけ早くマシンに復帰することが重要だと、常に思ってるんですよ。そうやって、早く高いレベルに復帰できるようになるんです。」
【つまり、タイトル争いのために急いで復帰してきたわけではない?】
「相変わらず、何が起きるかわからない状況だけど、でも、そう言う理屈が当てはまるのは上位3名だけでしょう。個人的に、ミザノ欠場はかなりキツかったんですよ。おかげで(回復に)集中できたし、然るべき人材を揃え、モチベーションを上げていくことができました。」
【2010年の骨折で復帰したザクセンリンクGPと比べ、どう?診察に懸念を抱いたりとかは?】
「今回は実に良いですね。診察も問題なしです。右足の腫れも少ないし、良い面もありますからね。」
(※こちらの枕話で、2010年の診察についてクラウディオ・コスタ医師がロッシ選手に謝罪しております。)
【2010年のザクセンリンク戦では表彰だ争いをしていたが…】
「最終ラップでストーナーに負けたんですよねぇ。ただ、僕にとっても、けっこうなサプライズでしたけどね。
今回は、また違う状況ですね。レベルもかなり上がっているし、僕自身の現在のレベルも分かりませんしね。完走するだけでも好結果でしょう。ポイントなんか取れちゃったりしたら、もっと良いんですけどねぇ。まぁ、明日になれば、もっと色々と分かるでしょう。」
【完走できない可能性も…?】
「なんでも有りでしょ。モトGP機を上手く機能させるためには強い走りができなければならない。そうじゃなければ、ブレーキやタイヤに熱が入りませんからね。そのうえ、何周か連続して走れれば良いってもんじゃない…レースは全23周回ですからね。
たとえどうなっても、できるだけ早く上位に返り咲くためには、今回のアラゴンは重要なんですよ。」
【結局のところ、復帰して喜んでいるようで…】
「そうですね。ただ、骨折のことは残念に思ってます。もっと気をつけていれば、ああ言うこtにはならなかったんだから。18才の時からエンデューロで走ってるコースなんですけどねぇ。しかも、時速25kmで走っていて、あと400mでゴールだったんですから。
不幸中の幸いは、ゴールからもっと手前で骨折していたら、病院までたどり着くのがもっと大変だったってことですかねぇ。」
【トレーニング方法を変えた方が良さそう?】
「結局は、常に妥協の問題でね。僕ら2輪レーサーはオートバイでトレーニングをしなければならないんです。ただ、今年は2回もケガをしていて…それがまたホームレース前の木曜日なんですよね。今後、イタリアGP前の数日には、もうしないって約束しますよ!」
【結局、一番がっかりしているのはマイケル・ファン・デル・マーク…】
「一応、言っておくならば…ジャーヴィス(ヤマハ・マネージングディレクター)は僕の回復具合をすべて掌握してたんですよ。まず、病院に来て、その後、自宅にも来ましたから。各場面で、常にジャーヴィスと一緒に決断してきたんです。だから、マイケルは2日前から既に分かっていたと思いますよ…今回、僕の代役で走るのは難しいだろうって。」
(2017年09月21日『Gpone』記事参照)
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富も名声も有り余るほど手にしていて、アラフォーにしてこのレースへの情熱。
やっぱり生きる伝説ですね。
表彰台のってほしい・・・
ところで・・・管理人さん「完走→乾燥」になっちゃってます・・・
おぉぉぉ〜やっちゃいましたかぁ。
直しておきました。有難うございますね♡
本当にロッシは凄すぎ!
本当に神様です☆
もう、応援しまくります!!
同じMotoGPライダーでも、レースに挑む姿勢(根性)の違い。笑
イアンノーネ『レイン用のライダースーツがぴちぴちで、脇の下辺りの血行が悪くなってしまって。そのせいで腕が腫れてきて、感覚がなくなってしまったんです。それで、第4コーナーでは2回も膨らんでしまって。最終的にリタイヤすることにしました』