『ドゥカティでは序列問題が起きるだろう』ペルナット：2017バレンシアGP

『ペルナット：今後、ドゥカティでは序列問題が起きるだろう』

★2017年シーズンが終わり、マルク・マルケス（ホンダファクトリー）がモトGP4回目のタイトルを獲得した。

★当初、マルケス選手のポール・トゥ・ウィンが予想されていたが、しかし、多くのサプライズが発生し、マルケス選手は3位ゴールとなった。

★サプライズの1つに、ホルヘ・ロレンソ（ドゥカティファクトリー）がチームオーダーを無視したこと等が挙げられる。

★伊モトGP業界ご意見番カルロ・ペルナット氏（カピロッシ、故シモンチェッリのマネージャーを経て、現在はイアンノーネ担当）のコメント。

「ベストライダーが勝ったってことで、文句なしでしょ。破格クライダーが勝ったのだし、それは今年の各記録が証明してるね。あれは転倒しない転倒ってものを心得てるんですよ。信じられませんよね。物理の法則を見直さなければ…科学的にマルケスを検証してみた方が良いんじゃないかい。」

【ドゥカティについては？】
「立派な功績ですよ。ドヴィツィオーゾとドゥカティには10点満点に花マルを付けないと。実に素晴らしいタイトル争いをやってのけた。ドヴィもダッリーニャも、この点数が相応でしょ。
ただ、来年は気をつけないと。序列問題が起きるだろうからね。タイトル5回獲得チャンピオンのロレンソは命令なんぞ受け付けないでしょう。つまり、ボックス内の仕切りが難しくなっていくと言うわけですよ。ロレンソは勝負に加わってくるだろうからね。また、そうでなければロレンソにとっては最悪だろうし。」

【ヤマハについては？】
「完全混乱状態ってとこでしょう。正直なところ、2016年版フレームを使って、やはり不調だなんてかなり奇妙な話だね。最終戦でこんなことをするメーカーなんて初めて見ましたよ。点数を付けるとしたら4点ってところかねぇ。さて、今後は誰が開発を主導するものなのか。ロレンソがいた時は、マシンも好調だったのにねぇ…まぁ、良く分からないが、多少の混乱があるようだね。とにかく、急がないと。1月末には始まるんだから。」

【その他のメーカーについては？】
「KTMは優秀だね。良いマシンを用意してきましたよ。スズキはさいわい優遇措置をまた受けられるから、助けになるでしょう。アプリリアはもっと予算をかけないと。」

（2017年11月08日『Gpone』記事参照）

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