サンドロ・コルテーゼSSP大活躍『ロードレース世界選手権は、もうノーサンキュー』

『コルテーゼ：ロードレース世界選手権に復帰?ノーサンキュー』

★サンドロ・コルテーゼ（2012年モト3チャンピオン、通称サンドリーノ）が2018年よりスーパースポーツ世界選手権にヤマハ機で参戦し、2勝をあげて（アラゴン/ドニントン）、現在、総合首位に就いている。

★コルテーゼ選手のコメント。

「フィリップアイランド開幕戦で3位を取って、幸先良く登場できたってわけです。あのリザルトのおかげで士気も高まり、モチベーションも上がって、モト2からスーパースポーツに移って正解だったって気持ちになりました。
タイ戦は初めてのトラックで4位だったんです。そして、その次のアラゴンで優勝でしょ。また表彰台のてっぺんに上がれて、上から見下ろすって言うのは良いもんでした。
オランダとイモラでは上位に食い込むのに競り合って、イギリスでまた優勝でき、どんどん確信が高まって行ってますね。
ここが僕のチャンピオンシップなんですよ。ここだと僕はハイレベルなライダーなんだって感じられるし、常にメインライダーの1人でいられるんです。」

【モト2に5年参戦していたが、モト3時代のような活躍はできなかった…】
「チームにとっては戦闘力の高いライダーよりも資金獲得の方が重要になってしまってたし、もう僕の方はそう言った犠牲を払うことはできなかったんです。
モト2クラスで上手くやって行こうと思ったら、資金と然るべきチーム、勝てるマシンが必要なんですよ。そのうえ、シーズン中に何度もテストを重ねなければならないし。そう言ったものが揃わなければ、ただ頭数合わせに出ているようなもので。
スーパースポーツで活躍した途端、あちこちから声がかかってきたんですが、勝てるような条件ではないんですよね。僕は頭数では出たくないんで。勝って、表彰台に上がり続けたいんですよ。」

【ロードレース世界選手権の方に復帰する意向は?】
「今の僕のキャリアにおいては『ノーサンキュー』です。今も言った通り、上位に喰いついて行けるような可能性もなく、ただ参加するだけってことですからね。
モト2には優秀なライダーが大勢いるのに、その才能を発揮できるような然るべきマシンには乗れてないじゃないですか。モト2で8〜10位ゴールしてるより、スーパースポーツで優勝したり上位争いをしてる方が良いと思うんですよ。」

【残るは4戦となったが、タイトル獲得については?】
「考えたり、考えなかったりってとこです。つまり、レースでは毎回、獲得できるベストリザルトのことだけを考えているんですよ。ライバル陣は強いし、ベテラン揃いですからね。
ジュール・クルーセル（総合2位）の方がレース優勝は多いし、ルーカ・マイア（総合5位）は去年のチャンピオンで猛者だし、ランディ・クルメナッハ（総合3位）はサプライズだらけでしょ。あと、MVアグスタのラッファエレ・デ・ローザ（総合6位）もいるし、フェデリコ・カリカスーロ（総合4位）は若くて、迷いがないし。
ポルトガルからカタールまでの4戦で、首位を死守すべく頑張りますよ。」

【2019年はどこで走る予定?】
「ロードレース世界選手権はなしってことで、タイトルのことも考えないことにして…まぁ、そうですね、やっぱり、このまま、ここで走りたいです。もしかしたら、スーパーバイクに上がって、ヤマハR1機に乗るとかね（※ヤマハSBKはファン・デル・マーク＆ロウズ選手が契約更改しました）。
1000ccでも速く走れると確信してますから。SBKの人気は絶対に高まっていくだろうし、僕の戦闘レベルも上がり、プロレーサーとしての評価も上がっていくでしょう。」

（2018年07月18日『Gpone』記事参照）

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