『ポンシャラル:プライベートチームの重要性が高まってきている』
★今シーズン、5戦が終わった現在、総合順位6位以内にプライベート選手3名が入っている。
総合首位ファビオ・クアルタラロー(ヤマハ・プラマックSRT)
総合2位アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティファクトリー)
総合3位ジャック・ミラー(ドゥカティ・プラマック)
総合4位ブラッド・ビンダー(KTMファクトリー)
総合5位マーヴェリック・ヴィニャーレス(ヤマハファクトリー)
総合6位タカアキ・ナカガミ(ホンダLCR)
★また、先のスティリア戦ではミゲル・オリヴェイラ(KTMテック3)がモトGPキャリア初優勝を遂げた。
★エルヴェー・ポンシャラル氏(KTMテック3代表)のコメント。
「うちにとって、KTMやモトGP業界、そして世間に対して、ファクトリーチームと同レベルなのだと言うことを証明するのは重要なことだったんですよ。同じマテリアルを使っているわけですからね。
昨今では、こうしたスタイルが各メーカーの戦略になってきており、実際、明らかに利点となっていますね。」
【20年、ヤマハのプライベートチームを務め、KTMに移ってからはその『(ファクトリーと)同じマテリアル』と言う条件でやっているわけだが…】
「(ヤマハは)こちらが何を言おうと、もう最初から考えは決まってましたね。
うちとしては、過去の遺物のようなマシンで参戦することに大きな意義などないわけで。つまりは、(うちの)ライダーのフィードバックに耳を傾ける気はないと言うことでしょ。
現在、オリヴェイラは技術的にビンダーと同じマシンに乗っていて、ファクトリーに昇格する気があるかと聞かれた際、もう1年テックス3残留が良いと答えたほどなんですよ…。」
【別にヤマハを批判しているわけではないそうで…】
「かつては精神的に重くのしかかってましたけどね…メーカーにとって、こっちはセリエBチームみたいなもので…ライダー選びも予算やスポンサー次第だったわけですから。とにかく破産しないことが、自分の第一目標だったんですからね。
マシンは2年型落ちで、メーカーはバックに付いてくれているものの、こっちはドルナの思惑に沿って動かされているわけで…つまり、参戦数を埋めるための頭数合わせと、マテリアルのリサクルのためにね。」
【今後はどうなっていくべきだと?】
「現在ではアプリリアやスズキも、開発を加速して早急に結果を出していくためには、プライベートチームの必要性を感じているようですよね。
エスペレータ(ドルナ代表)はこちらの気持ちは分かっていますから。つまり、6メーカーが4台のマシンを参戦させ、計24台が競い合うのが理想だと言うことですよ。
メーカーにとって重要なことであり、プライベートチームにとってもそうでしょう。それでこそ、プライベートチームの価値が高まり、それぞれのカードでもってベストな形で勝負に出て行けるのだから。」
(参照サイト:『Moto.it』)
オリヴェイラ選手がどんな作戦で優勝を獲得したかって話は、note『スティリアGPまとめ』でどうぞ!
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全くもって正論ですよね。
レギュレーション上でできるだけ公平になるように努力がなされていると思いますが、実際に各メーカー毎の参加台数やマシンの年式にバラつきがあるのは公平とは言い難いです。
プライベートチームにしても良いマシーンを得てこそ、より良いスポンサーが得られる訳ですから。
でも、現状のまま+αって感じで良いから、カワサキに復活して欲しい気もあります。
ヤマハからKTMにスイッチしたときはどうなることかと思いましたが、2年目で結果をだしてしまうとは!
ポンシャラル氏は先見の明をお持ちでしたね。
> こっちはドルナの思惑に沿って動かされているわけで…
なかなか核心をお突きで
でも、そのテック3から引き継いだペトロナスはYAMAHAワークスをも凌ぐ結果を出しているのであって、そういう意味でもドルナに乗せられているんですけどね
まぁ両者win winなら構わないけど
1番恐れているのはメーカー側が過剰投入した結果の参戦撤退だから
KTM、レッドブルの後盾があってこその体制
ヤマハの1年落ちと思ってましたが2年落ちでしたか…
チームを破産させないのが目標というのもうなずけるところですね。
moto2で自社フレームを投入してたのは技術力アピールと共に憂さ晴らしの面も大きかったりして。
いくらお金がかかると言っても参加している訳なんだから予算がす無いとか言うなと言いたいよね
日本メーカーもこの結果をキチンと捉えないと立場がひっくり返されそうだわ
もう負けてるもんね(笑)