中上貴晶『来年、プレッシャーが増すことは覚悟している』

『ナカガミ：来年、プレッシャーが増すことは覚悟している』

★12月10日、ホンダHRCがビデオ会見により、2021年の各スポーツ参戦に関するプレゼンテーションを行った。

★モトGP部門ではポル・エスパルガロが、KTMとの契約下にあるため参加しなかった。

★タカアキ・ナカガミ（ホンダLCR）が、ビデオ会見で次のように話した。

【2020年シーズンについての感想は？】
「連戦が続き、厳しい1年でした…ほぼ1週1戦でしたからね。
僕自身に関して言えば、良い1年でした。同じトラックで改善していくことができ、戦闘力を上げるにはどうすれば良いのか突き止めていけましたから。まぁ、身体的には大変でしたけど、パフォーマンスの方はポジティブでした。
表彰台を獲得できなかったのは残念だったけど、モトGPでの初PPは取れたし、何度もファーストローからスタートすることはできましたね。」

【2021年に向けては？】
「モチベーションはかなり上がっています。ただ、プレッシャーが増すことは覚悟してますが。2020年まで僕はずっと型落ち機に乗っていたけれど、来年は他の選手と同じ最新ファクトリー機ですから。
今年同様、マルク・マルケスのデータをじっくり見ていくつもりです。楽ではないけど、重要でしたからね。ヘレス2戦目から、マルクのデータを…ブレーキのかけ方を研究しながらライディングスタイルを変え、マルクのスタイルに近づけていったんです。
ただ、厄介でしたけどね。トラックによっては今までより楽になったんですが、場所によっては、マルク風の走り方はかなり難しかっらから。」

【タイトル獲得は夢物語？】
「そんなことはないです。ただ、もっともっと改善していかなければならないことは確かですけどね。セパンテストまでに万全に整え、もっと成長していかなければ。
僕はタイトル争いをしたいと思ってます。僕にとっても、ホンダにとっても重要なことだろうから。今年は大きく前進できたので、来年の目標は表彰台や優勝争いをしていくことです。」

【マルク不在のなか、中上選手が一番ベテランライダーとなるが、マシン開発にとって重要な立場となりそう？】
「セパンテストで何が投入されるのか何も知らされてないし、あと、ポル・エスパルガロが入ってくるわけですからね。経験豊富なライダーだし、ホンダ機にも上手く合わせていけるんじゃないんですか。
セパンテストには新マテリアルが用意されてくると思いますが、僕は何も知らないです。
僕自身としては、まず、2020年機を理解しておかないと。エンジンの出力が違うんで。特性を掴んでおかないとなりません。
ホンダは操舵性を改善していかないとならないでしょう。ブレーキングや加速では強い走りができるけど、ホンダ機は身体に優しくないから。」

【来年はアレックス・マルケスがチームメイトとなるが…】
「モト2タイトルを取っていて、モトGPのルーキー年でも実に好結果を出してましたね…表彰台を2回獲得し、しかも、1回はウェットだけど、もう1回はドライでしたから。
彼のデータを少し見てみたんですが、本当に注目に値するものなんですよ。チームメイトになってくれて嬉しいですね。」

【今年、ホンダHRCからいつもより手厚くサポートされた？】
「マルクの転倒以降、以前よりHRCから注目されるようになり、サポートも増えました。ただ、マシンは2019年版でしたけどね。
あと、シーズン中に新マテリアルも試すことができました。うちのピットボックスにHRCのエンジニア陣が大勢入ってくれたことも僕にとってはサプライズでした。
来年も、そうであってくれると良いんですけどね。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：Twitter）

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