『ラザリ:モルビデッリはクアルタラロより集中力を維持していける』
★3月1日、ペトロナスSRTが2021年のチームプレゼンテーションを行った。
★選手の囲み会見はフランコ・モルビデッリが2日、ヴァレンティーノ・ロッシが3日に行われる。
★ラズラン・ラザリ(チームマネージャー)のコメント。
[ 前編はこちら ]
【なぜフランコ・モルビデッリに最新ファクトリー機が提供されないの?】
「我々にしてもヤマハにしても、フランコがどれぐらい強いライダーなのか…どれほどの真価があるのかは承知しています。しかし、あいにく、現在は財政的に実に厳しい状況であり、最新ファクトリー機を用意する事は不可能なんですよ。
ただ、昨年もそうでしたが、ヤマハはフランコに出来る限りのサポートをしてくれるでしょう。いくらか最新マテリアルも提供されるでしょうしね。とにかく、今は一歩後退するしかないのですよ。
2019年のセパンGP中、ヤマハから『2020年機は完全に変わるから』と言われ、ヤマハとしては2種類のマシンを参戦させたいとのことで、2019年機も走らせることになったんです。
当時、我々はリザルト的にファビオ・クアルタラローの方に注目していたので、結局、(ヤマハ側の選択に)同意することにしたのですよ。」
【なぜヤマハと(プライベーターの)契約更改をする前に、モルビデッリ選手とダイレクトに契約を済ませたの?】
「うちはモト2(ヴィエルジェ&ディクソン)/モト3(マクフィー&ビンダー)のチーム運営もしているので、ヤマハとは技術面での契約だけでなく選手の将来に関しても話し合っているんですが…ただ、一歩後退を余儀なくされてるんです。
昨年の状況を見る限り、開幕は大幅に遅れ、技術面でも問題が出てしまい、ヘレス戦ではフランコに支障が出ていたじゃないですか。それで、フランコ離脱のリスクを回避すべく、ダイレクトに2年契約を結んでしまうことにしたんです。」
【モルビデッリ選手はチャンピオン候補の呼び声が高いが、それがプレッシャーになってしまうかもしれない?】
「フランコは既にモト2タイトルを取っているし、昨年はプレッシャーを上手く乗り切れるところも見せてましたからね。他のライダー陣よりも…例えば、クアルタラローよりも、きちんと集中力を維持していけるでしょう。
何が自分にとって必要かを心得ている選手ですから。私としては、自信はありますよ。」
【では、タイトルを獲得できると思う?】
「そう思ってます。」
【モルビデッリ選手の人間的な資質について、どう思う?】
「アーティストみたいなんですよ。彼と話すのは楽しいし、人生に対しての展望も良いですね。人種差別等の諸問題についても関心があるようだし。」
[ 後編に続く ]
(参照サイト:『Moto.it』)
ロッシ選手のVR46チームは本当にモトGP参戦するのか?って話は、note『VR46はモトGP参戦するのか?グレジーニチームはどうなるのか?』でどうぞ!