ポル・エスパルガロ『僕がPP獲得で、マルクは嬉しくないだろう』2021イギリスGP

『エスパルガロ：僕がPP獲得で、マルクは嬉しくないだろう』

★8月28日、イギリスGPでポル・エスパルガロホンダファクトリー）がFP総合6位で予選2へダイレクト進出し、モトGPキャリア2回目のPPを獲得した（※1回目は2020年スティリアGP）。

★エスパルガロ選手のコメント。

「前回のオーストリア戦でどれだけ苦戦したかを思うと、今日のPPはちょっと衝撃的でしたねぇ。首位でここにいるなんて、もの凄いですよ。こう言う満足感は大切ですよね。良い時も悪い時も、しっかり味わっておかないと。
トラックのコンディションのおかげでしょうね…グリップのおかげで、自分にライディングスタイルを上手く合わせて行けたんです。明日はこうはいかないだろうけど…とにかく、このPPは貴重ですよ。」

【明日のレースに向けては？】
「正直なところ、明日のことは考えたくないんですよ。今年はこの通り大苦戦しているんで、メカニックの皆と一緒にこの瞬間を堪能したいんです。
これまでの努力を思うと、今回のは然るべき結果ですからね。」

【明日は一番前からのスタートだが…】
「不思議な感じでしょうね…きっと、素晴らしいだろうけど。こんなに大苦戦してきて…この何ヶ月間か僕だどれだけ踏ん張ってきたか、皆さん、想像もできないでしょ。
問題が山積みだったし、それもまだ多くが残っているし…レースでは、いったい何が起きてしまうか…。このマシンを上手くコントロールできるよう、さらに学んでいる最中だし、ライバル陣がどう言う出方をしてくるのか興味津々なんですよ。明日はこのマシンについて、新たなことが学習できるでしょうね。」

【ポル選手はどんな風に操縦しているの？】
「僕はリアブレーキを多用する方で、ブレンボのスタッフともけっこう作業をしてるんですよ…今までのような使い方ができなくって、立ち上がりでマシンがけっこう不安定になってしまったものだから。
うちは他のメーカーと反対で…他が好調の時は苦戦し、他が苦戦してると何とかなるんです。ル・マンの時はグリップがあったんで、自分のスタイルで走れたんですが…ここもそんな感じなんですよね。」

【今日、チームメイトのマルケス選手は5位だったが…】
「彼とは良好関係だし、ピットボックス内にいてくれると良いんですよ。彼よりも速く走れるんだなぁ～って思うと、励みになりますね。自信が出てくるし、（自分の力を）もっと信じられるようになるんで。
マルクの方は僕がPPを取るのは嬉しくはないだろうから、明日はもの凄い根性を出してくるでしょう。
今回は、他の選手も全員強いだろうし…。（上位陣との）戦いには慣れてないから、序盤で苦戦するのは僕の方でしょう…たとえPPスタートでもね。
踏ん張って行きますよ…目新しいことなんだから。堪能するようにしてみます。」

【KTM時代、上位陣と戦っていたこともあるのでは…】
「KTMでも好リザルトを取ったことはあるけど、この（ホンダの）カラーリングだと皆から牽制されてしまうんで。これまで厳しかったですからね…キツかったし。今回のリザルトで今シーズンの流れが少し変わってくれると良いんですが…。スタッフの自信も増して、問題が生じた時に違う道を選んでいけるようになってくれるとねぇ。まぁ、明日のリザルトを思い悩まないって言うだけで、良い結果なんですけどね。」

【マシンの改善作業は進んでいるの？】
「ホンダは作業を進めていて、できる限りのことをしてくれているんけれど、コロナのせいで解決策を探るのが容易じゃないんですよ。皆、最大限のサポートをしてくれようと頑張っているし、多分、僕の方はマシンを理解するのにもう少し時間が必要なんだと思います。あと、スタッフ陣も僕のことを理解するのに時間が必要だし。
とにかく、僕はピットボックス内の作業については高く評価してますよ。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：Instagram）

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