『メレガッリ:ピットボックスの雰囲気が成功への鍵の1つになる』
★2月4日、ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)が次のように書いた。
《モトGPの各チームが次々とプレゼンテーションを行っているが、エンジニアおよび幹部陣が例年よりも『人間関係』を重視しているように思える。
それはまるで、ドゥカティの圧倒的な技術力に立ち向かうのは不可能だから、他に注力しようとしているようにも見えるのだ。
もちろん、それは私の個人的な印象に過ぎないわけで…エンジニア陣は皆、マシン改善に向けて総力を尽くしているのだから。》
★ヤマハは今年、人事面において多少の変更を加え、タカヒロ・スミ氏が新たに『ヤマハモータースポーツ開発部長』となり、『モトGPプロジェクトリーダー』の後任にはカズトシ・セキ氏が就いた。
★ヤマハのマイオ・メレガッリ氏(スポーツディレクター)が、次のように話した。
「セキはこれまで何年もピットボックス内で働いており、中の空気を把握してますからね。
2021年はコンストラクターとチーム部門でのタイトルを取ることができなかったわけだから、今年はクアルタラローとモルビデッリの2人でチャレンジしていきますよ。」
【それを目指すためには、どのような工夫をする予定?】
「ピットボックス内の雰囲気が、かなり重要でしょうね。そう言う意味では、2021年は大きく一歩前進できたと思っています。
新人さん達(※クアルタラロー&そのチームスタッフ陣)もすぐにチームに溶け込んでいたし、以前にはなかったようなコラボレーションも多く見られました。
こうした関係性や雰囲気作りが、重要だと思うんですよ。ピットボックス内で、可能な時はジョークを言い合うようなね…もちろん、懸命に働くべき時はそうしますけどね。
今年は長いシーズンになるでしょう…21GP開催なんですから。もちろん、好リザルトが出れば助けになってくれるでしょうけどね…それは2021年に痛感しました。
ピットボックス内が落ち着いた雰囲気かどうかと言うのは、成功への鍵の1つですよ。」
【チーム内の雰囲気作りのために、ファビオ・クアルタラローと契約更改できるかどうかはかなり重要なのでは?】
「できるだけ早々に契約更改できるよう、ファビオのマネージャーとは常に連絡を取り合ってます。それが優先順位の第一位なんでね。
契約更改できる自信はありますよ。」
【フランコ・モルビデッリには何を期待しているの?】
「膝を負傷し、手術をする前の状態に戻ることですね。2021年はフランコにとって変なシーズンとなり…ファクトリーに昇格したことで、あまりにも早く復帰することとなってしまったわけでしょ。
まぁ、それはそれで然るべきことであったのだし、レース参戦することで雰囲気に慣れる助けにはなりましたから。万全の状態ではなく、負傷前のような操縦はできなかったですけどね。
昨日、本人とも何をすべきかについて話し合ったんですが…双方とも、特に、身体の状態がどうなっているのかに関心を寄せているんですよ。」
【ファビオ・クアルタラローには何を期待しているの?】
「2021年、ファビオは精神的に大きな一歩前進を遂げました。プレッシャーを実に上手くコントロールし、自分自身が何を望んでいるかに迷いがなかったですね。
今年の目標は1つ…去年と同様の結果を出すこと…去年以上の結果を出すことでもあります。両選手が互いにプッシュし合って、伸びていければと願っています。
また、2人とも、似たようなライディングスタイルなので、開発面においても重要なポイントとなるでしょう。方向性が1つに定まるわけですから。」
【ヤマハ機のエンジンは改善されるの?】
「もちろん、馬力を上げることは目標の1つですが、ただ、それだけが重要なわけではなく…エアロダイナミクスも、また重要ですからね。
2021年はカタールやムジェッロのような高速コースで優勝でき、バルセロナでもクアルタラローに問題が起きるまでは高い戦闘力で戦えてましたから(※ライダースーツのファスナー全開走行)。
エンジンに関して、これまでうちは間違った方向に進んで来てしまい…そこから学習してきたわけだから、今後は用心する必要があるでしょうね。」
【ラズラン・ラザリ氏は『ヤマハのジュニアチームになること』を目標にしているようだが…】
「そうですね…クアルタラローやモルビデッリが辿ってきた道のりを思えば、可能だと言うことは証明してますね。
まぁ、2021年シーズンは例外的なシーズンだったと言えるでしょうが(※2022年も例外と言える)、ヤマハにとってドヴィツィオーゾの豊かな経験は非常に貴重なものであり、マシン改善に向けて助けになってくれることでしょう。ドヴィには、コンスタントに結果を出してくれることを期待しています。
ダリン・ビンダーに関しては、時間が必要でしょう。ただ、今回の3日間のテストで既に学習し、進歩は見せていますけどね。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Gpone)
ロッシがドゥカティ機を試乗する可能性は本当にあるのか?って話は、note『2021ヘレステストまとめ』でどうぞ!
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えー!もはやそれ竹やり精神じゃないか・・あとのクアルタラロの話で既に距離が開きつつある・・