モルビデッリ『ヤマハ機は限界ギリギリって…でも、2位と5位なんですからねぇ』

『モルビデッリ：ヤマハ機は限界ギリギリって…でも、2位と5位なんですからねぇ』

★2月11〜13日、インドネシアのマンダリカサーキットでモトGP公式テストが行われた。

★フランコ・モルビデッリ（ヤマハファクトリー）はテスト最終日に4位を獲得し、3日間総合順位では5位だった。

★モルビデッリ選手のコメント。

【チームメイトのファビオ・クアルタラローが、『（ヤマハ機は）あっちこっち限界ギリギリだ』と訴えているが…】
「でも、3日間総合順位では、ファビオが2位で僕は5位だったわけですからねぇ…あるもので、やっていかないと。これが、うちのマシンなんだし。
ヤマハ機がスピード的にはそれほど際立っているマシンじゃないってことは…一番遅いマシンなんだってことは周知の事実であって…でも、それ以外の特性もあるんだから、そこをフル活用していかないと。
まぁ、ライダーとしては直線コースよりコーナーで稼いでいかなければならないわけで…そっちの方がリスクは高いけれど、でも、ヤマハもその辺を改善しようと作業している最中ですからね。
僕らライダーは全力を尽くすべきであって…まぁ、その結果、どれぐらいの順位になれるかですよねぇ。とにかく、今回は2位と5位だったんだし…。」

【なかなか落ち着いているようだが…今回の冬季テスト全体については、どうだった？】
「マシンへのフィーリングを上げていく必要がありますね。僕は2022年版に乗って、まだ日が浅いんで。
セパンテストではベースを探り出せたし、今回は3日間かけてコンスタントに改善していけました。ただ、まだ2019年版の時のようには乗りこなしてません。」

【膝の調子はどう？】
「あいにく、いまだ思ったようにトレーニングできないんですよ。セパンテスト後、こちらに移って来た時、皆、トラックでジョギングしてたじゃないですか。ファビオ（クアルタラロー）なんか、まるで走りっぱなしって感じだったし。でも、僕は歩くしかなかったんですよ。万全の状態ではないんです。
ただ、帰宅したら、もう少し現状に合ったトレーニングを始めようと思ってます。エアロビとか有酸素運動を、もっとできると思うんですよね。」

【つまり、レースに向けて、まだ万全の状態ではない…？】
「ユーズドタイヤで好調だけど、レース距離でどうなるかは分かりません。」

【テストでの戦闘力はけっこう高かったが…】
「あまりタイムアタックをやっている暇がなくって…昨日1回、今日2回やっただけなんですよ。
うちは特に、2022年版マシンを読み解く作業に集中してました。2021年版と酷似はしてるけど、でも、2019年版とはかなり違うもんですから。僕用のベースを見つけ出す必要があったんで、その作業にちょっと時間を取られてしまいました。
まぁ、その後、なかなか好タイムが出てくれましたけどね。とりあえず、シーズンを始めるにあたってのベースは良いのが見つかった感じです。でも、これから改良していかないと。」

【現在のチーフメカニックはどう？】
「すごく良いですよ。パトリック・プリマーは本当に優秀だし、マシンに何が必要かを心得てますからね。
チーフメカニックとしての初陣に向けて、けっこう緊張してるようだけど、でも、絶対に上手くやってくれるでしょう。」
（※プリマー氏は、これまでサスペンション担当だった）

【どんなシーズンになりそう？】
「サプライズ満載のシーズンですかねぇ。大勢が最強の走りを見せ、キラキラしたシーズンになるんじゃないんですか。
ホンダ機の戦闘力がかなり高いようだし、ドゥカティやスズキ、アプリリアのマシンもそのようで…マンマ・ミーアって感じで、凄いですよ！」

（参照サイト：『Moto.it』）

ロッシがドゥカティ機を試乗する可能性は本当にあるのか？って話は、note『2021ヘレステストまとめ』でどうぞ！