『エスパルガロ:ホールショットデバイスは操作が多くて大変…安全な操縦ができなくなる』
★2022年、モトGPクラスでは以下の冬季テストが行われた。
・シェイクダウン(1/31~2/2、マレーシア)
※テストライダー、ルーキーのみ。なお、コンセッション適用メーカーは正規選手も参加可。
・セパンテスト(2/5~6、マレーシア)
・マンダリカテスト(2/11~13、インドネシア)
★今回の冬季テストではドゥカティが新たに『走行中に機能するフロント・ホールショットデバイス』を投入し、注目を集めていた。
(※ホールショットデバイスとはサスペンションを調整することで車体を低くし、ウィリーを防ぎつつ加速を助けるための装置。
サスペンションを電気的に調整することが禁止されているため、選手が機械的に調整している。)
★アレイシ・エスパルガロ(アプリリアファクトリー)が、セパンテスト終了後、次のように話した。
【ホールショットデバイスについて、どう思う?】
「正直なところ、僕は好きじゃないんですよ。マシン操縦よりも、そっちの操作にかなり気を取られてしまうもんですから。
危険とまでは言わないけど、より安全に操縦できるような方向とは言えませんよね。」
【それは、なぜ?】
「加速していく時、けっこうやることがたくさんあるもんですから。
今回のテストでは、ドゥカティが『走行中にも機能するフロント・ホールショットデバイス』を投入してたじゃないですか。
まぁ、よくは分からないけど、結局は使うことになってしまうんでしょうね…トラクションの威力が変わるし、ウィリーだって変わってくるんだから。
でも、僕としては好きになれないんですよね。」
【アプリリア機のホールショットデバイスについては?】
「うちのは、実によく機能してますよ。まぁ、アプリリアが一番乗りで開発したわけじゃないんですけどね。
ただ、確か、4年前にアルベジアーノ(アプリリア技術部門代表)がバルセロナにやって来て、モトクロス用のフロントフォークを見せてくれたんですよ。
でも、僕は『いや、ダメだよ、こんなの使えないって…不可能だから。危険すぎるでしょ』って言って…その後の2年間、このアイデアは据え置きになったんです。
ところが、事態が急変し、速攻で開発されることになったんですよ。」
【そして、現在は?】
「現在に至るまでに、3種類のシステムを試してみました。現在、僕とヴィニャーレスはそれぞれ違うタイプのを使ってます。アプリリアのエンジニア陣は、この手のことに長けてますからね。
自動で操作するものと、手動のものがあって…現在、両方の開発が進められてるんです。
僕は手動の方が好きなんですよ…一連のレバー操作で作動させるものなんですが、けっこう複雑なんで楽ではないですけどね。
マシンの加速が大きくなるから、両腕の負担は凄まじいですよ…フロントタイヤを注視しながら、ボタン操作をしなければならないですしね。
いくつもの操作を、速攻で立て続けに行わなければならないんですよ。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
ホールショットデバイスは規則違反ではないのか?って話は、note『2022 セパン&マンダリカテストまとめ』でどうぞ!
(2024/11/22 01:06:26時点 Amazon調べ-詳細)
ドカティ主導の新技術だから、大事故でも起きない限りは無くならないでしょうね・・・
ドカのマシンとライダーが重大な損害を受けない限り、止める機運は急には上がらない気がする……
肝心のDUCATIがホールショットデバイスでスタート独走!ってなってるわけじゃないのがイマイチだと思う
ミラーがホールショットデバイス由来の大失敗…
自動解除されずにコーナーでひどい目にあったとかっての見ると余計にね
モルビデリは機構自体壊れてレースにならないときがあった
操作とメカが煩雑になってライダー側のミスの可能性が増えただけに思える
おまけにダリーニャはまだまだ機構増やしてライダーの操作を増やそうとしてるんでしょ?F1よりまだマージンあるって言って
禁止されてる電子制御サスのがもっと細かく制御できちゃうわけで
開発コストだけかかってmotoGPでしか通じない技術なのも印象悪い
僕のイメージは、F1ドライバーは最新鋭の定期便航空機のパイロット、motogpライダーはアクロバット飛行のパイロットなんですよね。前者は予め決められたストラテジーに従って冷静に仕事をこなす、対して後者は自分の五感で自由に飛行すると言うね。ハングオンより、ボタンをポチポチ押すのに必死なgpライダーなんて見たくない。それが危険にもつながると言うなら、なおさらっす…
それを使いこなせる若者が優勝するんだろうけど、もっとシンプルがいい。
そもそも、自転車選手になりたがってるライダーに、使いこなせるはずがない(笑)