『バニャイア:チームオーダーと言う言葉は、バスティアニーニには通用しない』
★10月23日(日)、マレーシアGP決勝でフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、エネア・バスティアニーニとの競り合いの末、優勝した。今シーズン7勝目。
★同リザルトにより総合順位は以下のようになった。
首位バニャイア(258ポイント)、2位クアルタラロー(235ポイント)、3位アレイシ・エスパルガロ(212ポイント)、4位バスティアニーニ(211ポイント)、5位ミラー(189ポイント)
★バスティアニーニ選手は勝てたはずだと主張している者もいるが、バニャイア自身が最速最強ライダーであり、凄まじいほどのプレッシャーを上手くコントロールできていることは認めるべきだろう。
バニャイア選手のコメント。
「かなり厳しいレースでした。昨日、最速ペースはしっかり出せてたんで、あとはいかに上手くスタートできるかが鍵になると思ってたんですが…予想以上に上手くいってくれました。
第1ラップ終盤で5位ぐらいになれるかなって思ってたら…第1コーナーでいきなり2位ですからね。
マルティンに喰い付いて行くよう頑張ったんですが…ただ、その辺りでタイヤにかなり無理をかけたため、付いて行けなくなってしまったんです。諸刃の剣になりかねなかったし、苦戦してしまう可能性があったんですよね。
状況を上手く乗り切ろうと思い…マルティンが転倒した時は、余計にそう思いました。皆、フロントタイヤが限界ギリギリだったから。
一番大変だったのは、エネアに抜かれた時です。エネアの方がトラクションが上だろうって思ってたんで、そのまま逃げ切られてしまうんだろうな…と。
ところが、彼も僕と同じ状況だって分かり、できるだけ寄って行くようにしてブレーキングで抜き返そうと思ってました…今日はそこが僕の強みだったもんですから。」
【バスティアニーニ選手が、思いの外、粘ってこないように思った?】
「『チームオーダー』と言う言葉の意味を吟味する必要があるでしょうね…この言葉はジャック(ミラー)には通用するけど、エネアには通用しませんから。
結局のところ、ライバルなんですから…優勝を狙っている選手なんです。こう言う風になるとは思ってました。
多分、今日、(チームオーダーを覚悟していたのは)ジャックだけだったと思います。でも、ジャックだって、可能性があるなら優勝を狙ったと思いますよ。
今更ですが、こう言う対決って良いものでしょ…結局、もっとプッシュできるようになるんだから。
もしレースの間ずっと、エネアがもう0.5秒ゆっくり走ってたら、クアルタラローが追いついて来たでしょうからね。
もうちょっと限界を越えようと思ったら、プレッシャーを活用するのは良いことなんですよ。」
【いよいよヴァレンシア最終戦だが…今の心境は?】
「今、この瞬間は幸せです。でも、今後は…多分、ヴァレンシアでの日曜日はもっとピリピリして、ジタバタしてるでしょうね。
今週末の出だしがどんなだったかを思えば、今日は良い仕事ができたって言えると思うんですよ。とにかく、満足しています。
セパンでの冬季テストから何ヶ月も経ち、かなり大きく進歩できてたんですから。
ザクセンリング戦が終わった時は(クアルタラローに)91ポイント引き離されてたのに、今回で23ポイント引き離すことができたんですから…ヴァレンシアに向けて、喜んで然るべき状況ですよね。」
【ヴァレンシア最終戦では、貴方は14位になればタイトル獲得が決まるが…会計士モードでいくの?】
「当然、そうするものでしょ。ただ、後方を走り続けるのは、けっこう危険ですからね。前に出ていけるよう、できるだけシャキっとしているようにしますよ。
もし優勝のチャンスがあるようなら、頑張ります。」
(参照サイト:『Moto.it』)
フィリップアイランドのバニャイアは優勝できなかったのか、あえて3位で良しとしたのか?って話は、note『2022 オーストラリアGPまとめ』でどうぞ!
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