『スッポ:マルケスがホンダを見限る可能性は…』
★リヴィオ・スッポ氏のモトGP業界における経歴は以下のとおり。
1999年からドゥカティのマーケティング・ディレクターを務める。
2010年にホンダHRCに移籍してマーケティング&コミュニケーションマネージャーに就任。2013年からチームマネージャーも兼任する。
2017年末にホンダを辞め、その後は電動マウンテンバイクの開発に携わっていた。
2022年よりスズキファクトリーのチームマネージャーに就任したが、同年末に同メーカーがモトGP参戦から撤退した。
★スッポ氏が、1月19日付けのYoutubeインタビューで次のように話した。
【マルク・マルケスは2013年にモトGP昇格して以来、ずっとホンダファクトリーに在籍しているが…決別しそうな気配はある?】
「ホンダのホンダたるべき力に対し、マルクが疑いの念を抱いているとは言わないが…
ただ、ここ最近のインタビューでの発言からすると…あと、昨年11月のヴァレンシアテストで、昼過ぎに切り上げて帰ってしまったことからすると…
何年か前から抱えている問題に対するホンダの対応に満足していないかも…とは言えるでしょうね。
とにかく、マルケスとホンダの契約終了は2024年末なのだから、まだまだ先は長いわけで…。
しかも、各ファクトリーチームは選手と2年契約を結んでいて…2023年末で契約終了するのは、多分、ヤマハのフランコ・モルビデッリぐらいでしょ。
つまり、(マルケスがホンダとの契約を解除したいと思っても)他に選択肢はないでしょうね。
私が思うに、マルクは2023年シーズンの様子を見つつ、2024年の初めには他に目を向けるべきか否かを検討していくつもりなのではないんですか。
そう言う可能性ならば、あり得ると思いますね。」
【ホンダが復活するには、マルケス完全復活の他に何が必要だと思う?】
「当然、マルク完全復活は重要なわけで…ただ、あそこの状況を知っている身で、はたから見ている限りでは、おそらく、ここ数年欠けていたものが必要でしょうね…
つまり、トラックで実際に作業している技術スタッフ陣とメーカー側のビジョンを、きちんと一致させると言うことです。
ここ数年は、やや断絶状態にあったようで…トラックで作業している技術スタッフと、メーカー側で開発しているエンジニア陣の間が断絶してしまっているようなんですよ。
チームにとっては有害なことですよ…そうしたことより派閥ができ始め、『本社の方は何も分かっちゃいない』とか『現場は何も分かってない』等と言い始めるわけですからね。
競技においては致命的なことで…欧州メーカーの方は、この点に関して有利な立場にいるわけですよ。
欧州メーカーの場合、トラック作業の技術スタッフの大半が、頻繁に本社に足を運んでいるんですから。しかし、日本メーカーの場合は無理でしょ。
コロナ禍の前などは1月にマシンを組み立てて行って、1週間ほど滞在して…それでは、新のチームを築くことなどできないわけでね。
つまり、本社と現場の技術スタッフの間にすれ違いが生じてしまったら、巨大な問題になっていってしまうんですよ。」
(参照サイト:『Tuttomotoriweb』)
(Photo:Instagram)
スプリントレースの基本ルールについては、note『スプリントレース賛否両論、批判続出!!』でどうぞ!
それでもスズキは勝てるマシンを作りましたとさ。
マルケス取られてもミールとリンスのコンビにレプソルをしつつアコスタと小椋選手でLCRってしそうですからね。
ホンダは元々、本社エンジニアの主導で開発が進められて、次にライダーや現場からの意見が出て、もう一度本社で修正する流れなんで時間がかかるんだけど、今まではそれで勝ってこれたから良かったけど、今となって開発と現場の意見が合わないなんてことになると体制から手直ししないといけないから大変だろうな。
マルクのいる間に修正できればいいんだけど。