『ラズガットリオグル：ヤマハM1機だとコーナー進入が大変で…』
★4月10〜11日、KTM主催のモトGPプライベートテストがヘレス・サーキットで行われ、トプラク・ラズガットリオグル（26才）が、ヤマハのモトGP機（YZR-M1）2023年版で走行テストを行った。
★なお、ヤマハのモトGPチームはフランコ・モルビデッリ（ファクトリー）が2年前から苦戦し続けており、現在の契約は今年末に終了するため、後任候補にラズガットリオグル選手やホルヘ・マルティン等があがっている。
★4月20日、ラズガットリオグル選手が伊サイト『Gpone』のインタビューで、次のように話した。
【先日、ヘレスでヤマハM1機をテストしていたが…】
「面白かったです。アラゴンテストの時よりもツイてたんですよ…天気も良かったし、2日間ずっと問題なしで走行できたんで。
SBK機と比べると、モトGP機の方が固くて…それは間違いないですね。
あと、すべてはライディングスタイルによると言った感じで…例えば、ヤマハM1機だとコーナーで速く走れるような操縦をしなければならないんです。SBKの方は、もっと『ストップ＆ゴー』の操縦なんですよね。」
【同テストではダニ・ペドロサ（KTMテストライダー）と1秒以上のタイム差だったそうで…】
「そうなんですよ…ただ、考慮しておくべき点がけっこうあるんですけどね。
まず第一に、ヤマハSBK機とシートポジションがかなり違うんですよ…この点が一番大きいです。
1周タイムは特にこれと言って…とにかく、現在、乗り慣れてるマシンとは別物だし、そもそもタイムアタックもきちんとしなかったんで。
あと、タイヤの問題もありますね。通常、ヤマハSBK機の方で僕はハードタイヤって使わないんで。
とにかく、今回のヘレステストは有意義なものでしたよ…あそこのトラックはマシンの挙動を細かく検証できるから。低速コーナーは特に分かりやすいですね。
基本的に僕は楽しんで操縦することだけを考えていましたから。」
【同テストにはヤマハ・モトGPのリン・ジャーヴィス（マネージングディレクター）と、マイオ・メレガッリ（スポーツディレクター）が同席していたが…】
「2人ともピットボックスで観ていて、終了後は一緒に夕食に行きました。
今回のヘレステストは僕にとって、初めての本格的なモトGPテストだったんですよ。あいにく、M1機だとコーナー進入が大変で…実はフロントの信頼感がいまいちだったものだから。
結局、ただのテストなんですけどね。一番重要なのはSBKシーズンを上手くスタートさせて、戦闘力を上げていくことだから。」
【貴方とヤマハの契約は今年末で終了するが…】
「今のところ、僕はヤマハにいて大満足なんですよ…チーム内は息がぴったり合っているし、作業グループからも本当に信頼してもらってる感じなんで。
もし来年、モトGP昇格できなかったら、もう話はないでしょうね。若手選手が多いから、僕の年齢ではねぇ。
とにかく、今のところ、来年の予定は決まってません。」
【ドゥカティプラマック移籍の噂も出ているが…】
「マシンがファクトリーチームと同じだし、現在、モドGPではドゥカティ選手全員の戦闘力が高いですからね。
ただ、今も言ったとおり、SBKの方に集中しますよ。」
【ヤマハM1機での再テストの予定は？】
「今のところ、再テストの予定はないです。」
［ 後半に続く ］
（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Instagram）
モルビデッリの謎の復調については、note『2023 アルゼンチンGPまとめ』でどうぞ！
